どうも、光に目覚めたキュアアルカナに日々心を浄化されているハローダです。


JR東日本の看板キャラクターであるSuicaのペンギン。ICカードの分身という観点から、他の交通系ICカードのキャラクターにあるような固有の名前は無いです。

交通系ICカードの顔として2001年からカードにそのデザインが刻まれて25年。日本国内外の人々が常日頃からお世話になっているプリペイドICカード・Suicaのイメージキャラクターとして国内外問わず高い人気を誇ります。

絵本作家の坂崎千春(さかざきちはる)さんがアデリーペンギンをモデルに描き下ろしたその愛らしい顔は今も多くの人々を魅了し続けました。

アデリーペンギンである其(性別不明な為便宜上、「其」を採用)は南極から東京に引っ越して、Suicaを使って東京圏での生活を楽しんでいる…という小設定があるようです。

「推し活」ブームによりぬいぐるみや多数のグッズが出されているSuicaのペンギン。2016年には新宿駅サザンテラス口改札外に黄金のSuicaペンギン像が建立され、其の輝かしい姿「谷川岳の輝ける光明星にして公共交通統合の象徴、我らがJR東日本の偉大な領導者」と崇め奉れるほど。2019年にはシンカリオンのアニメにも登場しました。

其の姿JR東日本の駅で見ない時はほとんど無いと言っても過言では無い人気ぶりです。

しかし、そんな其もJR東日本の諸般の事情により2026年度末に引退するようで、現状販売されているSuicaのカードも在庫が無くなり次第販売終了になるようです。


昨年11月に引退が決定したSuicaペンギンは現在開催中の後継キャラクター投票で、今年11月に決まる後継のキャラクターに交通系ICカードキャラクターのバトンを渡して引退します。


Suicaペンギンの後任を担うキャラクターが先日、JR東日本の選考委員会により以下の3キャラクターに絞られました。

選考委員会には有名な声優・津田健次郎さんもいます。



Suica新キャラクター投票リンク


私が見た第一印象としては


うわぁ…どれもSuicaペンギンの後任としては微妙だな…


そういう声が多数見受けられますね。やはり黒色だけで構成されたSuicaペンギンが視覚的にも愛嬌的にも優れているのは火を見るより明らかなようです✨

評価はさておき…


①後継キャラ決定までのプロセス


後任キャラクター決定までの大まかな流れをJR東日本公式プレスリリースから引用しますと…


2026年3月 JR東日本グループ社員達の想い(アイデア)を集約


2026年7月 若手クリエイターによる原案制作(どのぐらいの原案が出たかはわかりません)


2026年8月 選考委員会によるデザイン選出←で発表されたのが上画像のキャラクター3匹です。


2026年9月 皆さんによるキャラクター投票←今はココ!


2026年11月18日 キャラクター決定、愛称募集※1


2027年1月 選考委員会による新キャラクターの愛称の審査


2027年3月 愛称発表・Suicaペンギンからのバトンタッチ式開催


今の皆さんは3つのキャラクターのいずれかに投票して熱中している頃合ですが、キャラクターが決まった後は該当キャラクターの愛称の公募もあります。

固有の名前が無いSuicaのペンギンと違い、後継キャラには固有の名前をつけます。そちらも忘れないでください。


②各キャラクターの解説


以下はJR東日本の公式プレスリリースから抜粋


A案:リス


至ってシンプルで愛嬌のある可愛いリスちゃん。

頭から尻尾の先までの黒いラインを「RAILWAY(鉄道)」と比喩しています。リスだからイマイチその黒線に説得力を感じにくい…と言いたいのですが、

鉄道博物館を擁する埼玉県さいたま市大宮の象徴が…リスなのです。実際に大宮駅東口にはリスの銅像が建てられています(1994年)


大宮駅東口に立つこりすのトトちゃん銅像。1980~90年代にはさいたま市制50周年記念に描かれた絵本「こりすのトト」シリーズの主人公を飾りました。


そういう観点では、A案が採用されても不思議ではないでしょう。


B案:紫色のうさぎ


A案C案オレンジ系統の配色であった為に、真ん中でそのの異彩を放つこのうさぎ「テクノうさぎ」「毒うさぎ」「毒コラショ」「ちいかわの怖いキャラクターにいそう」「怖い」と選考委員の評通り非常にインパクトが強いうさぎとなっております。


Suica後継キャラクターのファンアート・キャラを学習させたAIによる生成イラスト・動画等の二次創作物はよくXやPixivなどの各種SNSに上げられていますが、

ネット上での一番人気はB案の這いよる紫兎のようで、中にはB案のうさぎ暗闇から急に現れたり駅設備の一部を破壊する侵略的存在に見せたAI生成画像

が投稿される等、混迷を極めております。AI怖い


私は迷わずこちらに投票しました。

何故かって…紫色が好きだし悪魔的な道化師の顔、そしてこれまでにない新しさを持った先鋭的なフォルムが私の癖に刺さったのだからあぁぁぁぁぁ!

通常のSuica運賃から更に金を毒のように搾り取ってしまう、悪魔のような道化貌を持つ兎…実に蠱惑的だと思わないデスカ?


C案:モグラ


掴みどころのない不思議さと可愛さが第一印象のモグラ。

私見を言わせてもらうと、顔が窶(やつ)れているように見えてしまいますね…このモグラにSuicaの後継が務まるのでしょうか?臨時列車の谷川岳もぐら号…「もぐら駅」と別名を持つ土合駅

逆にその顔が可愛らしいと評する声も少なからじ散見されます。


各キャラクターを私見を交えて説明したところで、次は先述したキャラクター決定愛称決定に関する話となります。


③人気投票・愛称公募が信用できない理由


JR東日本公式の新キャラクター投票ページに掲載されている「投票規約」では以下のような文言が書かれております。

決定方法:選考委員会にて集計後最も投票数が多かったキャラクター「Suicaの新しいキャラクター」なります。


3つの候補の中で最も多くの得票数を得たキャラクターがSuicaペンギンに代わる、新たなSuicaのキャラクターになると明確に記載されている事がおわかりになる文章です。


しかし、問題はこの後に行われる「キャラクター名の”公募”」です。

公募は必ずしも「1位」のものを採用するとは限りません。

多数決ではありません。選考委員会がその時や時代に合わせて「良い」と思ったものを顧客の意見から総合的に判断して選ぶ事です。それだけを念頭に入れてください。

その前例をいくつか紹介します。


・山手線新駅の名前は「高輪ゲートウェイ」(2018年)

山手線の品川~田町間にある田町車両センターの跡地を再開発している真っ只中で、山手線の新駅の名前を決める公募が6月に始まりました。

当時の私がリアルタイムで山手線新駅の名称案に「高輪」と意見を出して参加した、記憶に新しくもJR東日本に騙された由々しき事件でした。

この公募では6万件以上の応募が集まり、票を多く得た順に

1位:「高輪」2位:「芝浦」、3位:「芝浜」、4位:「新品川」、5位「泉岳寺(既に同名の駅が京急・都営地下鉄にある)」と田町~品川間に建つ新しい駅の名前に相応しい名前が多数の人々から寄せられました。

しかし、「高輪ゲートウェイ」はどうでしょうか。得票数はわずか36件、順位は130位です。

あまりに応募が少なかった「高輪ゲートウェイ」が2018年12月4日に山手線品川新駅の名称として発表され、山手線では唯一のカタカナ交じりの駅名が当時は大きな反響を呼び、「新駅の名前として相応しくない」と批判の声も数多く寄せられました。

そう、JR東日本は最初からこの山手線新駅の再開発を「グローバルゲートウェイ 品川」とし、山手線新駅の名前ははじめから「高輪ゲートウェイ」と決まっていたようなもの。言わば出来レースです。

当然、JR東日本側としてはこのキラキラネームで再開発計画を押し通すつもりであった為、コラムニスト・能町みね子氏は「山手線新駅名「高輪ゲートウェイ」の撤回を」と署名運動に勤しみましたがJR東日本が「新駅の名前を変えるのではなく、浸透させる努力をする」と反対派を屈服させる形で決着がつきました。

ちなみに、JR東日本自ら駅名の公募を行うのは今回が初めての事例であったそうですが、最初から「高輪ゲートウェイ」と決まっていた事は明らかな上に2019年末には商標登録までも通していた模様です。

要するに「山手線新駅の名前?グローバルゲートウェイ品川計画に基づき、最初から"高輪ゲートウェイ"に決めていました。変える気は1ミクロンたりとも無いので今後も江戸と高輪を繋ぐ高輪ゲートウェイをよろしくお願いします」という事。


私も高輪ゲートウェイ反対派であった為、賛成派の意見が耳に痛かったのを未だに覚えています。

同じように2023年春に開業した京葉線の幕張地区の新駅「幕張豊砂」は13位の得票数でした(1位は幕張新都心)

地域に馴染みのある地名を上手く組み合わせた産物ですね。


・東北新幹線新青森延伸に伴う列車名公募(2010年)


こちらは東北新幹線の新青森延伸の際に既に走っていた最速列車「はやて」よりも更に速い列車の名前を決める為に行われた公募です。

その結果としましては、1位に「はつかり(在来線特急の名前)」、2位に「はつね」、3位に「みちのく」と多くの票数を得ましたが、選ばれた「はやぶさ」は第7位、3129件の票数を得ました。

選定された理由は「スピード感があり親しみやすい愛称であるため」

「はやぶさ」が東北新幹線の最速達列車として浸透する前は、東京~鹿児島間を走る寝台特急として戦前から2009年3月13日のラストランまで、実に70年以上の長い時を走った名列車でした。

2位「はつね」は「虫や鳥がその季節に初めて鳴く音」と、当時ニコニコ動画やYoutubeの動画用に使用された音声ソフトのキャラクター「初音ミク」と「はつね」のダブルミーニングとなります。

当時のネット民達は同時に発表されたE5系新幹線電車が初音ミクのカラーリングに類似していた事から、後者の意味をゴリ押しして悪ノリで応募する人が多かったです。

前者の意味合いも「音」や「鳥」を題材にした列車名はスピード感を感じられる為か非常に多いので納得は行くのかもしれませんが、ネット民の意見が罷り通ることなく7番目に得票数が多かった「はやぶさ」が選ばれました。

キャラクターの名前が交通系の新しい乗り物名の応募で通る訳無いんだよ。


公募で1位のものがそのまま選ばれた事例としましては

・東海道新幹線の列車名公募(1964年)

上2つと違い此方はJRの前身、国鉄時代の公募なので今と採用基準、判断基準が違うと思います。

1964年6月に公募が始まり、わずか18日間でも"世界初の高速鉄道開通による国民の関心の高さから応募総数56万通、名称は780種類を記録しました。

当時の応募総数で一番多かった名称を順に挙げると、

1位「ひかり」、2位「はやぶさ(後の東北新幹線最速達列車)」、3位に「いなずま」、4位に「はやて(後の東北新幹線準速達列車)」と疾走感、スピードを想起させる名前が続々と人々から寄せられました。

では、「こだま」はどのぐらいの得票数だったかと言うと、10位です。

「ひかり」光速を、「こだま」音速をそれぞれ意味することから、国鉄としてはこの組み合わせを明確にして速度の速い光速(ひかり)を最速達の列車にしたかったのです。

最終的には最速達列車に「ひかり」、各停列車に「こだま」が採用され、10月1日に両列車は営業運転を開始しました。

(東海道新幹線が開通する前、「こだま」は東京と大阪を結ぶ東海道本線を6時間半で走っていた当時では画期的な電車特急として、「ひかり」は九州の日豊本線を走る準急気動車の名称に使用されていた)


東海道新幹線の列車名「ひかり」は1位の得票数を得た応募が採用された公募の例です。


④第4の案登場はありえるのか


以上のようにJR東日本&国鉄に於ける公募と、何が採用されたのかをいくつか例に挙げてきました。

高輪ゲートウェイのような前々から編まれていた再開発計画をゴリ押しして山手線の新駅の名前にした実話があるので、不信感を抱く人も少なくないようです


そういった前例を踏まえると、先述のSuica新キャラクター投票の候補に入れずに、没になったキャラクター案を優れた鑑識眼を持つ選考委員会「あっ!あのキャラクター、没にするつもりだったけど見た目いいし没にするのもったいないな~」と掘り起こし、第4の案「D案」として急に浮上させる確率も0%では無いと言えます。


しかし、先程述べた「投票規約」では3つのキャラクターの中で一番得票数を得たキャラクターをSuicaの新キャラクターにすると断言しているので、もし第4のD案を出そうもんなら規約違反になります。


なので、懸念すべきはキャラクターが決まった後のキャラクター名公募でしょう


JR東日本がどのキャラクターに票が集まってるかを中間発表していないので、3つの中からどのキャラクターになるかは11月まで分かりません。


得票数が一番多いキャラクターを採用する都合上、票数で1位のキャラに負ける2つのキャラクターは没案となってしまいます。


A案かB案かC案か、どちらが一番の票数を得るかはまだ分かりませんが、新しいキャラクターが決まったら名前をつけてあげましょう。

自分の推しているキャラクターが採用されなかったとしても「なんで選ばれなかったんだ!」と躍起に怒らないでください。


自分の中でのそれぞれの案のキャラクター名の予想として

A案のリスなら「ハピりす」「くるリス」

B案のウサギなら「テクうさ」「ラビッカ」

C案のもぐらなら「モルカ」「スポッカ」

を挙げておきます。


Suicaペンギンの後継キャラクターを決める投票9月23日、23時59分までです。

それまでの間は固唾を飲んで見守りましょう。