。ワインについては以前に述べました。あまり好きにはなれないし、美味しいと思えるものがほとんど無いということを。
では私が選んだ 1%の生産者(シャンパンの生産者は 約5000軒でそのうちの約50人が素晴らしいものを造っています。)以外に私は何を飲んだらよいのでしょう? その答えは日本酒です。もちろんどんなものでも良いわけではありません。10年ほど前にとても美味しい酒を口にして衝撃が走りました。今まで飲んでいた日本酒とは比べ物にならない、清らかで水のように喉を滑り落ちる様はシャンパーニュの優れたものに共通するものでした。
その日から日本酒探しの道が始まりました。まずはその酒がどこの酒屋から届けられたのかを調べ、訪ねて行きました。その店はJR摂津本山駅から東へ歩いて10分ぐらいのところにある”酒仙堂フジモリ”です。
店内には所狭しと日本酒と焼酎が並べられwineセラーのごとく日本酒の保存庫が大切な酒を守っていました。試しに勧められた4合瓶を4種買って帰り早速飲みました。やはり素晴らしく美味しいものでした。
ただ、他の酒屋もいろいろ試しに買ってみましたが思ったような酒にはなかなか出会えないものだと実感したのです。
では、何が違うのだろう?どうすれば見分けられるのだろう?と考えていると、ある居酒屋を紹介されました。
その店は”酒糀家(さかや)”という屋号で若い男性2人で切り盛りしている飲食店です。その店でお酒を選んでくれていた
男性に話を聞くと蔵元と直接つながりがあり、ラベルを貼っていないものがあったり、試験的に酵母を変えて仕込んで
酵母の番号が書かれているものなど市場に出回ることのない蔵人たちのみが知る日本酒の原点であり、同じ銘柄でも新酒の生酒の上澄みなどを数多く試させてもらいました。
そこでは逆に私があまり好きではないと思うものはどのような酒か?を知ることが出来、やっと日本酒が理解できたように思えます。
シャンパーニュとの共通点は一方では原料である葡萄の絞り方がcuvee(キュヴェ)という一番搾りのものだけを使用する生産者のものだけを私が商品として選んでいる。という点。2番絞りはグランメゾンに販売し、自分達のシャンパンには使用しません。
日本酒においては蔵元と密な関係を築いている酒販店のみが扱える、絞りをあまりかけずに汲み取って瓶詰めをした酒である点です。ですから一般的に売られている日本酒は私にとって美味しいものではなく銘柄で良い物を選ぶ事は出来ません。
これで私の後半の人生にシャンパーニュと日本酒が楽しみを与えてくれることを喜びに感じています。
朝起きてまず冷えた一杯のシャンパンを飲み、今日も1日元気で働けることに感謝しながら時を過ごし(自宅には抜栓して飲みきらずに置いているものがあります)「もちろん1日の終わりにもシャンパンをいただきます」休みの日には日本酒を味わいながら一週間の疲れを癒す。そんな毎日を過ごしていきたいと思うこの頃です。
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