侍たちよ、坂の上の雲を見たか 次はその彼方にある晴天を目指してその坂を昇りつめよ! | 空乏層のブログ

侍たちよ、坂の上の雲を見たか 次はその彼方にある晴天を目指してその坂を昇りつめよ!

欧州列強の壁、ドイツ、スペインを撃破し、見事に決勝Tに駒を進めた侍たち、本当によく闘った。それは、一度ならず二度までも小さな穴程の間隙をピンで貫き、GKの指先をも砕く様な堂安律の同点弾、1ミリの壁を残してふわりと折り返した三苫薫の絶妙なセンタリングを体で押し込んだ田中碧の決勝肉迫弾、欧州本場の登坂の上にかざされた雲を見た瞬間だった。4年後、君たちはその彼方の光を見るに違いない。やっとたどり着いた列強ひしめく戦線の舞台、これからは、その主役として縦横無尽に振舞うことを願う。

勝敗は時の運、そう言わしめるための実力を得たとは思えない。確実にカーブ回転してゴール右上隅に叩き込まれるメッシの芸術的弾丸シュート、GKの袖下を通すほどの威力のあるエムボバの重力弾、ないものねだりは止めて、これらに少しでも近づくエースストライカーの育成なしには主役の座は得られない。それに加えて、司令塔10番も今はいない。あと4年、素養のある選手はいるが、なかなかその潜在力を発揮、具現化できていない。

物理学とんちんかんの私だが、エネルギーの大きさは、速度と質量で決まる、GKの指先をはじき、ゴール隅に吸い込まれるボールの威力は、それを蹴り出すタイミングと脚力にある。弾込め撃ての指令は10番の役目、鎌田大地よ、そこに名乗りでよ、狙撃手三笘薫よ、堂安律よ、伊藤純也よ、ますますボールに威力をこめてDFをかわして蹴り出すことに精進して的を射抜け、銃後は揃った、後は君らの個の力を延ばす闘争心の高揚だ。坂の上の雲を抜け、その先にある晴天の光を目指して躍動すべし!

 

写真は山陰線から宍道湖に刺す光を修学旅行の途中偶然撮ったもの、今回のWカップの侍たちが見た景色はこんなだったのではないかと思っている。その当時は高校生にはカラー・フィルムには手が出ない時代だったので、あしからず。まあ、陰影撮影にはモノクロの生がいいのかも、・・・。