ロンドン野ざらし紀行・・・その3 | 空乏層のブログ

ロンドン野ざらし紀行・・・その3



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ダウンタウンのビクトリア駅を降りて、北に歩くとこのバッキンガム宮殿前に出る。その日は見てのとおりユニオンジャック(英国国旗)が翻っているから、女王陛下は執務されている様だ。そのことを知らない田舎者の私、滞在間もない頃の毎土曜日、ことによったら会えるかもしれないと思って足しげく通ってみたが、一回も馬車のお馬さんすら見ることは叶わなかった。随分後になって、土日は下の写真にあるウインザー城に旦那と居ることが分かった。



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それだからではないのだが、ダウンタウンからの専用列車でウインザー城に出かけたことがあった。随分古めかしい城壁があるが、町の雰囲気は極めて明るく、アンティークやブティックなどの見物もけっこう楽しめた。お城の中も見学できる仕掛けになっている。名前は思い出せないが、英国正教会の寺院には王家縁の歴代の王の棺が床に埋め込まれていて、大英帝国に君臨した王族の名をたどる散歩もまた、急に偉くなった様な気にさせてくれるので痛快この上ない思いがする。ただし、無学な私には、その多くは始めて目にする名前だったから、間の抜けた話しだった、・・・。

考えてみると、どの国に行っても国王にお会いする機会などある訳はなく、せいぜいお墓で過ぎし日の栄華の跡を垣間見るくらいが分相応なところかもしれない。

このブティックで買ったブランド物の真っ赤なベスト、還暦を過ぎてもまだ普段着に着ているから、大英帝国の歴史と伝統は半端ではないのだと思っている。