I left my heart in San Francisco (part 6) | 空乏層のブログ

I left my heart in San Francisco (part 6)



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その昔はこの様なビーチがあり、時にはトップレス美女が甲羅干しをしていたものである。この写真はトップレス美女にはカメラを向けてはいけないことになっているので、少しアングルを変えて撮った覚えがある。今はビーチがなくなり、そんなのどかな風景は見られなくなってしまった。男にはまっこと残念な話しである。観光地の整備とは時として旅の想い出を遠くしてしまうのかもしれない。
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海軍(USS)の基地だけは変わっていない様だ。後ろはビジネス街、ダウンタウンで、観光地と海軍の艦船が奇妙に同居するのもアメリカらしい。

他のブログで書いた覚えがあるのだが、この写真を見て、ふっと思い出す映画のシーンがある。グレゴリー・ペックの「渚にて」だ。ただ、この写真の様に、サンフランシスコ港には人の影は映ってはいなかった。それでもオーストラリアのメルボルンから母港のサンフランシスコに最期の航海で帰還しようとしたグレゴリー・ペック艦長の故郷を慈しむ心がよく描かれた名画だった記憶がある。最近、ビデオ屋さんで探したら、もう置いてないそうだ。時の流れとは静止画の連続の如く、人々の記憶の断片をゆがめてしまうのではないかと危惧する爺一人、霧の去ったこの摩天楼の街を眺める。