こんにちわ。皆さんご機嫌いかがですか?コーネリアスです。今回は、伝統的に自国の土地、国土を持つ民族と、逆に持たない民族について考察してみたいと思います。

 私たち日本人は、古くはどっかの国の古文書で倭人などとも言われてもきましたが、いずれにしてもとてもとても永い事、現在のこの日本🇯🇵という国の場所に住んでいます。最新の研究だと、数万年前からとも言われていますね。そういう意味では、考古学的にみてもおそらくは、我々日本人は世界最古の民族だとも思います。此処日本に住んでいるね。そんな民族なので、これはごく自然自然に、やはりこの土地、国土に愛着というか、そうした感情というか感性というか、そうしたものがあるんじゃないかと思うわけです。もしかしたら、DNA的に先祖から受け継がれているかもしれませんね。よくは分からないけれども…これに対し、長い間自分の土地を持っていなかったらどうなんでしょうか?実はね、正直言うと、この点も僕はよく分からないんですよ。自国を持たない民族として、典型的なのがユダヤ人じゃないかと思います。あ、今は持ってますよ。イスラエル🇮🇱ね。彼等は、約2000年前にローマ帝国に自国を奪われ、更にその地を追い出され(ディアスポラ)、世界中に点々バラバラに散らされる羽目になってしまいました。で、凡そ2000年後の1948年になり再度かの地にイスラエル🇮🇱という国を再建する事が出来ました。全く気の遠くなる話ですが…因みに、彼等が自国から散らされたのは、ローマ帝国の時だけではありません。それより以前に彼等は2度経験しています。1度目がアッシリア捕囚、2度目がバビロン捕囚です。アッシリア捕囚時、イスラエルは、北部のイスラエル王国と南部ユダ王国に分裂していたのですが、北のイスラエル王国はこの時に滅亡したので、国民はほぼ全員、南のユダ王国でも一部の国民がアッシリア王国によって捕囚されました。その後のバビロン捕囚では、アッシリア王国を滅ぼしたバビロニア王国によって残りのユダ王国のほぼ全員がやはり捕囚されました。要するに、全く違う国から立て続けに2回も捕囚され、国が奪われていたわけですね。アッシリア捕囚があったのが、紀元前740年頃、バビロン捕囚が終わったのが、バビロニアがペルシャに滅ぼされた時ですから、紀元前538年。差し引くと、約202年間ユダヤ人は、国が無かったわけです。というか、自国から追い出された格好になっていたわけですね。なんで、ディアスポラの2000年と足し合わせると、彼等ユダヤ人は、その長い彼等の歴史の中で、何と約2200年間も自国から散らされて生きて来たというわけですね。この辺は、我々日本人とは真逆ですよ。だって我々日本人は有史以来この土地から散らされた経験は一度としてありませんからね。全く何とありがたい事か…絶対神の御恵みがあるとしか言えないと思います。ハレルヤ!ありがとうございます!

我々日本人はこの美しい大地と共に、数万年生きて来た!

 

バビロン捕囚→自国を失ったユダヤ人たち

 

 さて、こうして考えてみると、ユダヤ人という人たちは本当に変わった民族に思えます。あ、勘違いしないで下さいね、別に批判しているわけではありませんから。普通の民族であれば、住む国土が無いのであれば、当然別の地、よその国へ行くしかありません。そうなると、一世代、二世代くらいならまだ自分たちのいわゆる民族としてのアイデンティティを保つ事も可能でしょうが、それ以上となれば、無理だと思います。どうなるか?当然、その国に染まってゆくというか、住んでいる国の宗教、伝統、文化、風習に染まってゆくものだと思うわけです。普通ならね。でも、多少の変化はあったにしろ、彼等の根本部分は変わりませんでした。何故か?答えはユダヤ教です。彼等は、何処に住んでいても、信じる神を捨てなかったのです。これが理由で、彼等は凡そ2000年間、世界各地に散らされ、色んな国に住んでいましたが、ユダヤ人としてのアイデンティティを失わずこれまでやって来れたわけです。あ、逆に言うと、ユダヤ人というのは、ユダヤ教を信じている人とも言えますね。でも、良い事ばかりではありません。こういう生き方は、ある意味協調性に欠ける、自分たちの主張を曲げない、頑固で我儘な連中とも見られがちですよね。なので、歴史的に彼等は多くの迫害も受ける羽目になりました。これは仕方がないですね、残念ですが。だって彼等は何処でも常に少数派ですから。叩き易いわけですよ。でもこうなると彼等も必死。あの手この手で生き残りをかけて行動するようになると思います。そうなると、おそらくですが、最終的には正義も不義もあったもんじゃない。生き残るには手段も選ばずだったのではないかと思います。世の中綺麗事だけじゃ何も進みませんからね。悲しい現実ってやつです。

 ところで、読者の皆さん、国を持たない民族の最大の特徴とは何でしょうね?私コーネリアスは、これは、『自国通貨が持てない事』ではないかと思います。ちょっと悪い言い方をするなら、彼等ユダヤ人というのは、ある意味『パラサイト(寄生虫)民族』とも言えると思うのです。ドイツ、スペイン、アメリカその他世界中の国々に身を寄せつつ暮らしている。ユダヤ系〇〇人なんて言うあれですね。彼等には、おそらく意識の中には『自分はユダヤ共同体の一員だ』と言ったものがあるのかもしれませんが、現実には今住んでいる国というのは、いわゆる『別の国』である為、生きて行くにはその国その国の通貨に頼るしかないわけですよね。今で例えるならヨーロッパなら、ユーロ、日本なら円、アメリカならドルというわけです。つい最近、1948年まで彼等の生活はそうだった筈です。今はね、国を再建出来て、独立出来たんで自国通貨持ててるでしょうけど。確か通貨名は、シュケルだったかな…

 さて、いずれにしても、そのように他国に身を寄せるパラサイト民族、居候生活者的に生きていると、世界的に共通に頼りになるもの、それはやはりお金であったんじゃないでしょうか?中世くらい迄は、これは日本もそうであったわけですが、お金には今ほどは価値というか、社会的に値打ちはありませんでした。地方では物々交換もやってたようですしね。これは世界的にです。今のように通貨の流通が飛躍的に伸びたのは、偏にモンゴル帝国の影響です。あの大帝国内が国を上手く取り纏める為に、通貨の統一と流通を促進させた事が世界史的に見た時、大きな契機となっています。その後通貨というものは世界的にも徐々に浸透して行き、次第にこれが『力』を持つようになるわけです。だってそうですよ。戦国時代、有力な戦国大名というのは一様に皆大金持ちだったんですから。武田信玄然り、織田信長も上杉謙信もです。そう、この辺りから、戦争に勝つ為には、お金が絶対必要だったのです。『腹が減っては戦はできぬ』どころか、『金が無くては、戦に勝てぬ』というわけです。なので、こうした有力大名たちが日々やっていた事、それが戦費の捻出及び調達です。有名なところですが、信長なんかはそれを『外資』に頼りましたよね。新兵器、鉄砲の大量購入ね。

 一般的話として、ユダヤ人にお金持ちが多いと言われています。確かにそうでしょうね。私に言わせれば、お金との向き合い方が多分、他の民族と段違いに違うように思えるから…ま、皆んなが皆んなとは言いませんよ。中には貧乏なユダヤ人も居るでしょうからね。ただ、確かに世に居る大金持ちの殆どはユダヤ人であるのは事実です。こう考えて来ると、国土を持たない民族の辿る先は、私は2つしかないと思います。滅ぶか、ユダヤ人のようになるかです。世界史的にみて、おそらく今まで滅亡した民族というのは数限りなくあったと思います。でも、そうした中でしつこく、強かに生き残って来た民族の代表格がユダヤ人、ユダヤ民族ではないでしょうか?こうして考えてみると、間違い無く彼等の歴史は『戦いの歴史』です。これは名前からも明らかです。だってイスラエルの『イスラ』とは、ヘブライ語で、『戦う』という意味ですから。では、何を武器に戦ったのか?答えは『お金』という武器です…更に後年これに『情報』が付加されると思います。そして現在では、彼等が世界中の経済社会を牛耳っています。そしてその起源は間違い無くあのマイヤー・ロスチャイルドでしょうね…恐るべしです。彼等は国は持てなかったけれども、それに代わるもの会社を持ったわけです。お金を生む『錬金術的装置』ね。そしてこれを上手に利用して、次々に富を増やしていったわけですね。全くお見事と言うしかない。

 これに対し、自国を持つ民族、私はその代表格は我々日本人だと思うのですけれど、こちらはどうでしょうか?大体ですが、自国を持っていて且つ歴史が古い国というのは、ほぼ間違い無しに保守的な国であろうと思います。特に日本の場合、歴史も古く、また伝統文化、宗教なども非常に多彩に存在する。で、我々はそれらを大事に保ち継承して来た。私はこれには、日本人特有の『先祖信仰』の思想がかなり影響していると思います。同時に同じ同胞がずっと長く一つ所で暮らしていた為、共同体意識、仲間意識も他と比べようがないほど強固になったのではないかと思います。なので、一人一人は小さく弱い存在かもしれませんが、結束すると、団結すると力を何倍も発揮出来るという特徴も備わったのではないかと思います。そんな我々日本人ですが、同時に日本は農業大国でもあったと思います。この点は、多分ですが国土を持たない民は苦手な事ではないでしょうか?農業やるって事がね。日本の稲作の歴史は大変古く、弥生時代に大陸から伝えられる前から、つまり縄文時代からやっていた証拠、稲の化石が、最近の考古学の研究により発見されました。私が教育された教科書によると、一般に縄文時代は狩猟・採集の時代だった、稲作は、大陸から渡って来たいわゆる渡来人たちが先進文明として遅れた後進国日本に伝えたのだという話だったのですが、歴史的発見から、見事に覆されたわけです…私にとっては胸がスッとする気分ですが…これは何も日本に限った事でも無く、ヨーロッパなら今ロシアと揉めているウクライナですね。彼処はヨーロッパの穀倉地帯というか、世界の穀倉地帯として名高い所ですが、その農業の歴史は何と紀元前からだとか…尚且つ歴史も当然ながら古い。こんな風に、しっかりと国土を所有し、国としての歴史が古い所に共通している事、それはいずれも農業国家だと言えると思います。ある意味当然かもしれませんね。だって民が生きて行くには食は欠かせませんからね。それをずーっと怠らず継続して来た、だから今の我々、現代日本人も此処に存在出来るわけです。更には日本にはいわゆる『花鳥風月』の文化があります。花鳥風月とは、美しい自然の情景を重んずる風流と言ったものですが、こうした思想、考え方も我々の先祖が恵み溢れるこの美しい大地と対峙するので無く、共に共生して来たお陰で得られたいわゆる有難い恵みではないかと思います。自分たちも大自然の一部と考える思想ね。この点は、長らく自国領土が持てなかった、持って来なかった民にはなかなか理解出来ないでしょうね。その土地が、日本の領土が我々日本人に与えてくれたもの。私は一杯あると思います。お米、衛生的で美味しい水、野菜や果物、美しい桜、春夏笑冬を通して我々を楽しませてくれる美しい自然、等々…数え上げたらキリがない。そして感性豊かで、賢かった我々の先祖は、そうした自然の素晴らしさを文化のレベルまで引き上げ、今日子孫の我々に残してくれている。誠に感謝、感謝ですよ。日本の美しい自然の風景に触れるたびに、私コーネリアスは、日本人に生まれて来れて心から良かったと思うのです。それを感じ取る感性を持った民族、日本人で良かったとね…

 ところで、これとちょっとだけ関連するのですが、先日フランス革命についての動画があって観てみたんですが、そこで面白い話がありました。動画はエドモンド・バーグという18世紀のアイルランド人哲学者が書いた本、『フランス革命についての省察』という本の内容紹介だったのですが、ここで、著者は、フランス革命の本質を『土地所有者VS貨幣所有者』の戦いという切り口から見ているのです。ここで言う土地所有者=貴族と言ったいわゆる旧来的保守派、貨幣所有者=ロスチャイルド家と言ったユダヤ系新興財閥の戦い構図だというわけです。で、結果的には革命派を影ながら支援していたロスチャイルド側が勝利します。つまりこの、『土地VSマネー』の戦いはマネーの勝利、革命派を支援していたロスチャイルド側の勝利で終ったと結んでいるわけです。興味ある方は是非一読をお勧めします…

 

 

 何か思うんですけど、国土を持たない民は、理性、論理性に富み大変賢く、従ってこの世的にはその賢さの故に世の色々な分野でリーダー的存在にのし上がれるポテンシャルを持ち合わせているようにも思えます。ある意味で、『強い』んですね。その分沢山世間に揉まれて苦労してるから…色々辛い目にも遭いでもそれを『糧』にするのが上手。学習能力に長けていると思えます。残念ながら、その逆、国土それも色々なものに大変恵まれた地にそれも永年暮らしている民というのは、その辺が感覚的にも何か分からないというか、鈍いようにも思いますよ。ある意味で経験不足なのかな…しかしながら、そういった民は彼等に無い能力、何かを感じ取る力、感性というか感受性というか、はたまた直感力というか、そういった感覚的能力は長けているように感じられます。思考する、考えて何かに辿り着くというので無く、『感じ取る』事で何かを認識するという事ですね。そのように考えてみると結局そう、どちらも一長一短みたいな話ですね、これ…うん。どちらが良いとか悪いとかいう事では無しにね。