こんにちわ。皆さんご機嫌いかがですか?コーネリアスです。今回は、現在学校で子供たちに教えている、我が国の歴史教育について、私コーネリアスの考えをお話したいと思います。先ず、初めにですが、そもそも歴史教育というのはどうしてやっているのでしょうか?その必要性とは何でしょうか?『そうだね…でもさ、そもそもそんな昔の事教わって何になるのかなぁ?そんな事より、今が大事だでしょ。』…こんな声が、特に若い方からは出て来そうにも思えます。その通りです。今を生きる人たちには、今が大事、当たり前です。でもね、考えてみて下さい。じゃ、この今の状況はどういう経緯でこうなっていると思いますか?あなたはただ目の前にある自分に関する様々な課題や、目標、目的そうしたものに対処する事だけやるんですか?単眼的に。この世をもっと俯瞰して見てみる事をしてみませんか?より複眼的に。そして更にコレを時系列的に。そう考えると、どうしても過去に遡らざるを得ないのですよ、多分。なので、言いたいのは、歴史を勉強する、学ぶ大きな目的の一つは『今を知る』為だと思うんですよ、私は。特に近現代史ね。コレは今の社会の状況を考える上ではとても重要です。でもね、今の、いや、今だけじゃないね、僕の頃からだけど、学校の教科書はこの近現代史をかなり『端折ってる』ね。何か意図的に、あたかも『教えたくない』かのような内容の無さです。そんなわけ無いだろうと言いたくなるんですよ。この点に関しては…という事で、歴史を学ぶ目的その1は…

★歴史を学ぶ目的

①今を知る為→現在の状況はどういう時系列的経緯から生まれたのかを知る為

 

我々は何の為に歴史を学ぶのか…受験の為だけじゃ寂しいよね…

 

 歴史教育の第二の目的、それは、過去に対する『知識、教養』としてです。過去にこのような事があったのだという事を知識として知っておく事。例えば、国同士の事柄なら、過去にこのような戦争をしたとか、このような貿易をやったいたとかそうしたいわゆる関係性を知っておく事です。今この国とこういう状況にあるのは、過去にこのような事があった事によるといった事等々、現在の関係性にも関連する事もあるからです。この点は、先の①とも大きく関連しますね。それをやはり知っておく事、それも正しくです。ここが重要です。誰かに意図的に作られたもの、捏造されたものでない事がとても重要です。真実、ファクトでないと意味がありません。また、こうした知識量を増やすという事はイコール教養を高める事にも繋がり、間違いなく人として自分自身が成長出来る事にもなると確信します。なので、歴史教育の目的その2は…

★歴史を学ぶ目的

②歴史的事柄を正しく知る事→出来るだけ深く、多く知る→上っ面だけでは真実は見えない為

 

 さて、今国連に加盟している国は何ヵ国あるかは正確には知りませんが、確か二百ヵ国前後だったように記憶してますが、さて、こうした国々はどうして『国家』たり得ているのでしょうか?それは紛れもなくそこに『国民』が存在するからですね。日本には日本国民が、アメリカならアメリカ国民が、中国なら中国国民?いや中華人民かな?あの国の場合ここはよく分からないけど…ま、そういう風に国(state )を形成する『国民』(nation)が居るからです。いわゆる国民国家(nation state)の概念です。じゃ、この人たちは、何故そこに存在するのでしょうか?そしてその共同体の構成員となっているのでしょうか?答えは意外と簡単かも知れません。オギャーとそこに生まれたからです。自分の意思とは関係なくね。で、多くの人はそこで生涯を終えるわけですね。でも、中にはどうしてもここはイヤだという人も居るわけで、そういう方々は国変え、国籍変更等をするんですよ。日本→アメリカ、アメリカ→日本とかにね。私はコレは個人の自由だと認めます。いいんじゃないでしょうか?でも、圧倒的多数の人はその地に留まってますね。コレが現状です。何故でしょう?私はこうした今ある世界の国々というのは紆余曲折はあったにしても、その各国の先祖たちが懸命になって良い国を作ろうと国作りをしてきた結果がそこにあると思っています。その恵みのお陰で、そこが『居心地が良い場』になっているので離れないのではないでしょうか?もっと言えば、そうした先祖たちが紡いでくれた歴史に敬意と誇りが持てているからではないかと思うのですよ。以前のblogで、私はイギリスの歴史教科書を読んだ話を書きました。そもそもこれを読もうと思ったキッカケは、作家の佐藤優さんの勧めでした。彼のある本の中で、因みに彼も日本の歴史教科書に否定的なようですが、イギリスの歴史教科書の日本語版が出ているから参考までに読んでみれば、みたいな箇所があったからです。で、実際買ってみました。ちょっと値段が張ってたのは今も記憶しています。で、イギリス古代神話から現代に至るまでを一気に読んでみましたが、読後最初に出て来た感想は、『国に対する誇り』が日本のそれと随分違うという思い、感想でした。一言で言うとイギリス歴史教科書は、『凛としている』んですよ。言葉では上手く表現出来ないが何か一本スジが通っている。そんな感じを持ちました。でもね、同時にこうも思いました。我が日本よりも歴史の浅いイギリスにコレが出来るなら、我々にも必ず出来る筈だとね。ここは私は確信しています。考えてみてください、我が日本国は現在の世界の中でその歴史は最長の国家です。ほぼ単一民族でここまで長い歴史を持っている国は他にありません。縄文時代から数えてね。圧倒的ですよ。よく中国が4000年の歴史だ何だとか言いますが、あそこはそもそも多民族国家で、常に王朝と民族が違います。色々な民族が混在して国を作っては潰し、作っては潰ししてきている歴史なんです。確かに日本でも戦国時代のような時代はありました。でもね、コレはあくまで今で言う政権交代であって、そこにいるのは常に日本人です。異民族ではありません。常に天皇が君臨されており、その下での話。この点が日本と中国の決定的な、根本的な違いです。単一民族で長い歴史を持つ国と言えば、他にイギリス、そしてスカンジナビア地域(デンマーク)何かがありますね。エジプトなんかも古いです。エチオピアもね。だって新約聖書に出て来ますから…ま、いずれにしても、歴史教育の目的その3は…

★歴史を学ぶ目的

③自国に誇りを持てる人間の育成→自国の成り立ちに誇りを持てる人間を育て、先祖たちに感謝の念を持てる人間として育成する事

 

 以上の①〜③が、私の考える歴史を学ぶ主目的です。今学校で教えている歴史教育では、②はクリア出来ていると思いますが、①と③はまず不可能です。教科書がそうなっています。ただ知識を詰め込むだけのテキストのスタイルになっています。今を知る?知らなくていいよ。日本に誇りを持つ?誇りで飯が食えるのか?と言っているようにも感じます。教科書を見るとね…相互の関連性、その事件の後世に与えた影響等に記述がとても乏しいです。まるで教えたくないみたいに感じます。我々は国民国家の国民なので、ちゃんとその前提で教えて貰わないと…この点、我々は市民では無いはずです。ハッキリ言ってイギリスの教科書と比較するとかなり落ちます。特に日本史などは、ホント、『日本に住む外国人向けの歴史ガイドブック』みたいなレベルです。日本は歴史が長いんですから、何なら日本史などは上巻下巻の2冊にしても良いくらいだと思ってもいます。いや冗談抜きで。それくらい深い歴史のストーリーがあった筈ですよ。普通に考えればね…

 ところで、私の父は昨年ですが、病で亡くなりました。実家に父の遺品整理に行った時に父の部屋から部厚い通販か何かで購入した本が多数出てきました。殆どのタイトルは『太平洋戦争の真実』と言ったものでした…実は父の叔父、私にとっても大叔父にあたる方ですが、旧陸軍中佐でした。父はこの方に小さい時に結構可愛がられたようで、よくその自慢話を聞かされたものです。大叔父はかのガダルカナルで戦死されました。父にとってこの中佐様はきっと一族の誇りのような存在だったのだと思います。そして戦後になり、こうした人たちは何か悪者のように印象付けされてきた。特に旧日本陸軍はそうです、何故かはよく分かりませんが…『あんな立派な人は居なかった』…これが大叔父に対する父の口癖でした。そうした事に、人生終わりが近づいた時に、父は納得がいかず、どうしても真実が知りたかったのではないでしょうか?私は父の遺品整理をしていて、そのように感じました。おっとすいません。ちょっと脱線してしまいました。何が言いたかったかというと、歴史に嘘はいけないよ。特に人の命が関わっている事項にはね、という事です…