皆さんご機嫌いかがですか?コーネリアスです。本日は、私コーネリアスが目標、憧れているエッセイについて記して行きたいと思います。実は私コーネリアスが目標としている人は二人います。哲学者でエッセイストの池田晶子さんと、かの有名な『方丈記』の作者、鴨長明です。やはり目標というのはおこがましいですね。憧れているとしましょう。

 

 私コーネリアスは、読書する分は取り敢えず何でも興味あるものは読むのですが、文章を書くとなると、エッセイ的なものしか書けません。というか、今のところエッセイ以外を書きたいと思わないんですよ。過去には小説でも書いてみようかなぁ、なんて思って書きかけた時もあったんですが、自然に泡と消えてしまいました。その時ふと思ったんですけど、小説を書くという事はある種体力が要る事だという事です。根気も必要ですが、それ以前に体力は要ります。なのでそう考えると、ドストエフスキーなんかは相当体力あったんじゃないかと思います。だってあの人の作品は長編物ばかりですからね。

 で、いつも考えているのは、どうせ書くなら自分もそこそこ満足出来て、他人にも受け入れてもらえるもの、共感して貰えるものが良いかなと思っているわけです。100%は無理にしてもね。で、そこで密かに手本にしていたのが、池田晶子さんの文章でした。とはいえ、まだまだ程遠いのですが…彼女の描くいわゆる『哲学エッセイ』の世界観が私は好きになったんですよ。とてもね。哲学というある種小難しいものを、簡単な言葉で分かり易くエッセイとして描く彼女の作風に嵌まり込んでしまったわけです。一つ一つの作品がとても短い。でもその中に色々考えさせられる『何か』がある。こんなところに惹かれて行きました。今でも自宅には彼女の本を数冊持ってます。何冊かは我が愚息にくれてやりましたが。愚息も本を読むのは好きなようなので。

 で、鴨長明さん、言わずと知れた名作『方丈記』の作者です。日本三大随筆と言えば、清少納言の『枕草子』、吉田兼好の『徒然草』、鴨長明の『方丈記』ですからね。で、個人的にはこの中でこの『方丈記』がダントツ好きです。深いんですよ。この中身が、彼の不遇の生涯とも相まって…で、約千年前に書かれたものなのに、今の時代でも見事に通用するんです。というのも、扱っているテーマが自然災害や、それに伴う人心についてだからです。大火事、竜巻、疫病等、そしてその時の人間の状況…こうした事は約千年の時間差はありますが、今も昔も変わらない部分が多々見出され、読んでいて共感しまくりというか、そういう部分が多いんですよ。実はこの本のファンはとても多くて、有名なところでは昭和の文豪、かの三島由紀夫も大ファンの一人です。彼曰く方丈記は『不朽の名作』だとの事。また、解剖学者で作家の養老孟司さんも大ファンだそうで、養老さん曰く『方丈記を読めば日本というものがある程度理解出来る』とさえ言い切っています。私コーネリアスもそう思います。なので、まだお読みになった事の無い方に是非お薦めです。騙されたと思って読んでみて下さい。絶対に何か得るものがあると思います。これは私の勝手な夢なのですが、究極自分がこの方丈記のような作品を、エッセイを書けたらなんて思いながら日々自分のblogと対峙しておるところで御座います…究極の目標、夢だけど。でも、夢や希望は持たないとね、叶う叶わないは別として…だって聖書がそう教えているので…amen!