こんにちわ。皆さんご機嫌いかがですか?コーネリアスです。
今回は、詩の紹介シリーズ第三弾。平家物語序文を紹介したいと思います…
★『平家物語』 祇園精舎(作者不明)
祇園精舎の鐘の声、
諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、
盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、
唯春の世の夢のごとし。
猛き者も遂には滅びぬ、
偏に風の前の塵に同じ。
現代語訳→祇園精舎の鐘の音は、世の中に不変なるものは無いと言っている様に聞こえる。沙羅双樹の花の色は、栄える者は必ずや衰え滅び、長くは続かないという、この世の定理を表している。
※祇園精舎=その昔、お釈迦様が説法を行われた寺院の名前。
※沙羅双樹=フタバガキ科の常緑高木。仏教では、2本並んだ沙羅の木の下で、お釈迦様が入滅なさった事から、般涅槃の象徴とされています。復活、再生、若返りという意味があるそうです。
今は知りませんが、僕が中学生時代には、学校でこの序文を暗記させられた記憶があります。お陰で、今でもこのフレーズは覚えています。個人的には、若い時から何故かこのフレーズは大好きなのです。何か、人間の儚さや、世の中の事を仏教思想を交えて、詩的に哲学している様なところが何ともいえず好きなのです…