皆さん、映画「男はつらいよ」はご存知の事かと思います。渥美清演じるフーテンの寅さんの、痛快コメディ映画です。この映画毎年年末になると封切られ、一時期一斉を風靡しましたが、主役の渥美清さんが亡くなってしまい、シリーズも終了してしまいました…

 ただ、嬉しい情報として、久しぶりにこの映画新作が出来るそうで、どんな出来栄えとなるのか個人的には今から期待しております。公開されたら観に行こうかな…

 

 このストーリーの魅力は何と言っても、この寅さんの圧倒的にユニークなキャラクターですよね。普通に考えたらこんな人まずいません。滅茶苦茶破天荒、時として凄く無礼。でも人として憎めない…ずーっと一緒に居たら、チョット疲れるかもしれないけれど、絶対に友達にしたいタイプのキャラですよ。私的には…思えば、寅さんと同一な人はいないにしても、よく似たタイプの人は時々見かけますね。なんか言動はハチャメチャなんだけど、何となく憎めないタイプの人、周りから愛されるタイプの人…私から見たら、羨ましいですよ、そういう人は。

 

 で、こんな寅さんは、日本のみならず、海外にもファンがいます。アメリカ🇺🇸なんかでも結構有名で、ファンがいるようですが、スイス🇨🇭のある町の市長か町長か忘れましたが、寅さん大ファンの自治体責任者の人がいて、DVDはもちろん全作持っているのですが、好きが高じて町の公園に寅さん像を作ったとかで、以前ニュースに取り上げられていました。どうやら、寅さんの魅力は万国共通、普遍的なようですね。

 

 で、この寅さんの人間的魅力を見ていて私はある事に気付いたんですよ…この人誰かに似てるなと…それが、主イエスです。寅さんって、義理人情に厚く、困った人を見たら、必ず助ける、見過ごせない人じゃないですか。悪く言えば、少々お節介焼き的な。でもね、その根底には他人に対する深い愛情があるからではないでしょうか?一言でいうと、そう人間が好きなんですよ、多分。そういう人物として描かれています。私は、この点がイエス様と同じだなと思うんです。他者に対する深い、真実の愛情を持ち、且つ他者からも愛される存在、この点に共通するものを感じます。

 前述した外国での反応もアメリカ、スイス、共通項としては、共にキリスト教文化圏の国です。おそらくですが、彼等も寅さんの中に主イエスを見ているんではないでしょうか?なので、違和感無くすーっとその良さが入り込んで来るのではないかと思います。

 この自論を以前うちの牧師さんに話したところ、爆笑されましたが、でも牧師さんも賛同してくれました。寅さんとイエス様の対比はイメージ的にも如何なものか、といったところですが、確かにその他者との関係性の核心部分にフォーカスすると、そう遠からずですねといったコメントでした。

 

 まあ、実際この部分については、作者の山田洋次監督に聞いてみないと分からないですが…寅さんにそういう思いを寄せている私コーネリアスであります…