ある社会学者が、「良い社会」、「とても良い社会」、そして、「悪い社会」について定義していました。興味深かったので、ご紹介します…

 で、先ず「良い社会」について…その人によれば、「良い社会とは、多くの国民が総理大臣や大統領といった最高指導者、リーダーに敬意を表し、応援をしてくれている状況にある社会。もっとも、本音の部分では多少の差別は存在し、経済的格差も存在する為、不満等もあるが、忖度があり発言できない…だが、戦争も飢餓も無く、生命、財産の保障がある程度守られている世の中。そんな状況の社会である」と言います。

 また、その人は「とても良い社会」についても言及しています…「とても良い社会とは、一言で言うと、国民が平気で国の最高権力者、リーダーの悪口を言える状況の社会だと思う。悪口と言うと語弊があるが、いわゆる批判、批評、反対意見等々を堂々と発言できる、発言を許される社会の事。例えば、何処かの飲み屋で、酒を飲みながら、〇〇総理はバカだなあとか、〇〇大統領は経済の事わかってんのか、何ている会話が平気でなされている世の中の事。言論表現の自由が担保され、民主主義思想が定着している社会」が、とても良い社会であると言います。

 

 そうなると、気になるのが最後の「悪い社会」…その人によれば、「悪い社会とは、その国民が、最高権力者、リーダーに敬意を強制される社会。心の中では全く尊敬などしていないのにそれを強いられる社会。また、当然批評、批判は言うに及ばず、アドバイスすら出来ない言論の自由、思想の自由が制約されている状況の社会。いわゆる恐怖政治状況に近い状況の社会。多くの国民の生活は貧しく、一部の者のみが富める、いわゆる経済的格差の大きな社会。」だそうです…

 

 さて、我々の今住むこの国は、果たしてどのカテゴリーに入るのか…一人一人が心の中で答えを出すしかなさそうです…