今回は、今話題、AIについて…

昨今、この言葉、大変よく耳にします。科学技術の進歩もめざましく、どこまで行くんだろうという感じですか。特に、クルマの自動運転技術の開発については、これはもう、一企業の枠組みを超え、アメリカ🇺🇸、中国🇨🇳、日本🇯🇵といった国を挙げた取り組みとなっているようです。それに、このAI、社会の多くの分野に今後広まってゆく予定だとか…今ある仕事も、2030年頃には、多くがAI化され、リストラが加速するのでは、との情報もあります。そう見ると、今大きく経済、社会の在り方が変わろうとしているんでしょうね…

 

 ところで、このAIなるものも、我々の科学技術の一つです。そう、まぎれもなく我々人間が発明開発しているものですね。で、以前ですけど、こうした人類のいわゆる「科学の進歩」のいう事について、ある人が興味深い話をしていました。それが、お笑い芸人の爆笑問題の太田光氏です。あるTV番組での発言でしたが、彼はこう言っていました…「科学の進歩は止まるところを知らない。それは、根底に人間の欲望があるから…何かを知りたい、作ってみたい、なんてのは結局は人の欲望。で、究極は我々人類を脅かすようなものも作りたいなんて考えるんだよ、多分。もしかしたら、それのせいで地球が、人類が滅ぶかもしれないようなもの…でも、俺。思うよ。やっちゃえばってね。無責任なようだけど、どうせなら、中途半端な事せずに、行けるところまで行け!で、もし、この世が滅ぶというのなら、俺は、その最後の様子を見届けたいよ…」ま、彼特有の暴言といえば暴言ですが、なんか、終末論的にも感じます…ヨハネの黙示録のような…

 

 で、もう一人、このAI化について語っている人がいます。ホリエモンです。彼はこう言います…「AIの進化によって、みんな仕事が奪われるっていうけど、見方を変えれば、仕事しなくてよい時代が来る、ともいえる。最終的には、人類が仕事なんて面倒な事しなくてよくなるわけですよ…いい時代じゃない。多分その頃には、世の中ベーシックインカムが普及しているだろうから、国が国民に金を払う。我々は、それで好きな事やればいいんですよ…」との事。これを聞いた時、私は思いました。最終的な話ね…じゃ、その途中はどうなるの?そもそも、ベーシックインカムって、いつから始まるの?ホントにやるのか?等々です。彼の言いたいことは、分かるけど、これもかなり極論のように思えます…

 

 で、私は考えた…今のこの時代、過去の歴史のどこかの時点に似ていないか?それが、18世紀半ばに英国で起きた産業革命です。あの時も、工場がそれまでの手工業から、機械工業へ大きく変容していきました。それにより多くの工場労働者が解雇され、それに不満を持った労働者たちがいわゆる、「機械打ち壊し運動」を起こしました。そう考えると、今は、あの時の産業革命前夜の英国の状況に似ているのでは、と思うんです。産業革命により、後に自動車も誕生し、馬車はなくなりました。替わりにクルマのドライバーが生まれました。今度は、ドライバーが無くなろうとしています…まったく、歴史は繰り返すというか…

 ただ、私は思う。AIそのものに罪は無い。お金と同じで、要はそれを人間がどういう風に利用するか、という事が肝要であると思います…

 

 いずれにしても、これだけ大きく社会全体が変化する場合は、最終的には政治の出番だと思うんですよ。で、過去の歴史にも学び、一部の大企業のみが得をするような事なく、我々庶民の事を第一に考えて欲しいものですね…