今回は、私たち『犬のプロ』と『お役所さん』の熱量の差を感じたお話




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《 動愛法 (動物の愛護及び管理に関する法律) 》

により、

私たちトリマーは自営をするにあたって

都道府県知事もしくは政令指定都市の長に

《動物取扱責任者》

という登録をしなければならないと定められている



トリミングや訓練、繁殖や販売など、それぞれの分野に種類分けされており、トリミングサロンは

《保管》という種類である



この《動物取扱責任者》は〝登録制〟ではあるが、定められた資格を有する必要があり、たとえば

・JKC愛犬飼育管理士
・JPC愛玩動物飼養管理士
・PSG小動物飼養販売管理士

などを取得しなければならない


さらに、登録者は

〝毎年研修会に参加しなければならない〟

と法律で決まっていた



ところがCOVID-19が流行った2020年、法改正がなされ、毎年開催しなければならないという規定が削除されたのだ








パンデミックおよび緊急事態宣言のさなかに於いては仕方のないことだし当然の措置であると思って過ごしていたため、

法律上で〝毎年開催しなくてもよい〟と改正された

ことについては私は正直知らなかった



事実、パンデミックがおさまった去年は

〝配信形式〟

で、動画を見てそのあとチェックシートに記入して送付するといったやり方で研修をおこなっていたので、てっきり今年も〝リアル〟であれ〝配信〟であれ開催されるものだと思っていた


ところが、先日神戸市から封書が届き、そこには

「本年度(2023年度)の動物取扱責任者研修会はありません」

と書かれていたのだ


その封書の日付は

令和6年3月6日

もう、本年度ギリッギリである



「・・・・・え、もしかして忘れてたやろ?」



と疑いたくなるギリッギリぶりである



先に述べたように、神戸市は政令指定都市であり兵庫県の管轄ではなく神戸市だけで区分されているため、同じ兵庫県に住む神戸市以外のトリマー仲間たちは各地で開催される研修会に行っているのだ


たしかに、研修会で言われる内容は毎年ほぼ同じで、要は車の免許の更新の時に受ける研修のようなものであるため、その内容〝のみ〟であれば

『5年ごとの更新』

の際に研修を行えばよい



けれど、パンデミック以前は毎年の研修の目玉として

《獣医師による講習》

などがあり、神戸市に〝創意工夫〟が見られたので、開催を楽しみにしていた部分もあったのだ

(面白くないのは、喋りのヘタクソなお役所さんの話だけだった)


やっと通常開催に戻るのかな〜と思っていて、ほかの地域のトリマー仲間もどんどん研修に行っていて、同じ神戸市内の仲間と

「そういえば神戸市ないよな、まだなんかな」

と話していた矢先に「開催しません」の封書



しかも理由は

「2020年の法改正施行により〝研修の定期開催の規定が削除された〟から」

というもの



さらに

「同封のチェックシートで自己点検を実施し、その結果を保存しておいてください」

とのこと



まるで


「義務じゃなくなったし、やらなくていいって言われたからやりませ〜ん」


「自習しといてくださ〜い」


という〝丸投げ〟状態だなと私は感じた



政令指定都市でありながらこのザマ



神戸市のやる気のなさを目の当たりにした




動管法から動愛法に変わった1999年や2000年ごろは、いち早く

『神戸市動物愛護推進員』

を委嘱し、積極的な活動をおこなっていた神戸市




その数年前には、東遊園地(←ルミナリエが開催されていた場所)で訓練士による

『犬のしつけイベント』

を主催していた神戸市




なのにいまは


動物に対して〝こころ〟や〝情熱〟のない、

カラッポのまち神戸市


になってしまった




同じ地域で仕事をするもの同士、共通認識を持ち続けることが大切だと思っている私としては、神戸市にいま一度

『まとめる力』

を持っていただきたいと、切に願っている