むかし、
「トップブリーダーが推奨する」
というフレーズでおなじみだった、
ペディグリーチャムというドッグフードのCM
そのCMの中でブリーダーさんたちが口にしていた
『チャンピオン犬』
という言葉の意味が、当時子どもだった私にはよく分からなかった
その謎が解き明かされたのは、私が19歳のころ
トリマー養成学校に入学して、ドッグショーというものの存在を知った時だった
今回はドッグショーについて、そしてチャンピオン犬について、一般の方々にも分かりやすいようにお伝えしたいと思う
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《ドッグショー》というのは、このブログで何度かお伝えしているとおり、
『純血犬種の展覧会』
である
ジャパンケネルクラブ(JKC)主催のドッグショーであれば、JKCの血統書が交付された犬であり、名義人もJKCの会員となれば誰でも出陳可能だ
審査はまず〝ブリード選〟といって
〔同じ犬種〕ばかりの中で1位が選ばれ、
次は〝グループ選〟といって
〔犬種グループ〕の中で1位が決まる
犬種グループは全部で10グループあり、
最終的に各グループの1位になった犬種10種から、
そのドッグショーの中での1位
《ベストインショーBIS》が決まる
という流れである
では、冒頭に述べた《チャンピオン犬》になるにはどうすればよいか
それは、まず一番最初の審査である
〝ブリード選〟において審査員から最高評価である
《エクセレント》
を受け、なおかつ各犬種性別ごとの1位
《ベストオブブリード(BOB)》もしくは《ベストオブオポジットセックス(BOS)》
に選出されれば
『チャンピオン適性証明書(CAC)』
というものが交付される
別々の審査員に選出された〝合計4枚〟のCAC(←そのうち1枚はM・CACといって規模が大きく出陳頭数も多いドッグショーにおいて交付される証明書を含まなければならない)を獲得すれば、本部手続きを経て、そのわんこは晴れて
《JKCチャンピオン犬》
となり、チャンピオン犬の証明書が発行され、血統書にも刻印されるというわけである
少しでも分かりやすいようにかなり大まかに簡易に説明したけれど、チャンピオンにもいくつか年齢別ジャンルがあったり、チャンピオンよりさらに上のレベルのものもある
興味のある方はぜひドッグショー会場へお越しいただきたい
ドッグショーを
『特別なわんこ達のステージ』
と敬遠せず、もっと〝身近〟に感じてほしいというのが、私の密かな、そして強い願いである