犬の種類によっては、耳の中に毛が生えて伸び続けるため、耳を清潔に保つためには耳の中の毛を処理する必要がある犬種がいる
今回は
『耳の毛の処理の方法について』お話する
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耳の中の毛が伸びる犬種は
・プードル(←全サイズ)
・マルチーズ
・シーズー
・ヨークシャーテリア
・シュナウザー(←全サイズ)
・テリア種(←スムース以外)
などである
もちろんそれらの犬種の混血犬も、その特徴をいくらかは受け継ぐ
ごく最近までは
『鉗子(かんし)』
という、持ち手がハサミのようになっているピンセットのようなものを使って耳の毛を抜き取ることにより除去していたが、ここ数年は
『耳毛カット専用ハサミ』
なるものが開発され、長く伸びた毛をカットして短くするという処理の方法もなされている
耳の毛を抜くことにより、毛穴からバイ菌が入って病気になったり赤く腫れ上がったりする子もいると聞くし、耳の中がとても敏感で、耳毛を抜かれるのを極端に嫌がる子もいる
なので、この『耳毛カット専用ハサミ』の開発は画期的であると思う
しかし、だからといって何でもかんでも
〝耳毛を抜くこと〟
イコール
〝痛くて怖くて嫌なこと〟
と恐れる必要はないと私は思っている
『アンビリバボー』か『仰天ニュース』か何かで、人間の女性が自分で鼻毛を抜いていたら鼻血が止まらなくなり大パニックになったという話もあったが、あれは鼻の中にある血管の集合体のような箇所を間違えてはさんで傷つけてしまったことによるものだったらしい
ほかにも、毛根が炎症を起こし、入り込んだ細菌が脳に達して命の危険が生じる可能性はゼロではないと書かれているものもあるけれど、
そういった可能性は〝全ての事象において存在する〟ものであり
「飛行機がもし墜落したら死ぬ」
と言って恐れているのとほぼ変わらないと私は思っている
【Kelev】(←私のサロン)では、特に皮膚トラブルや耳垢の大量分泌などの異常が見られないわんこは原則耳毛を〝抜いて〟処理している
オーナー様からのご要望があれば初めから〝カット処理〟を施す
ずっと耳毛を〝抜いて〟処理していて途中から耳の中にトラブルが見られたら、オーナー様と相談のうえ〝抜く〟から〝切る〟に変更することもある
ちなみに、《子犬》の頃からきちんと【Kelev】に《定期的》に美容に来てくださるオーナー様のわんこの中で、
《成犬》になっても耳毛〝抜き〟を痛がって暴れたり鳴いたりする子は今のところ
『ゼロ』
である
適正に『保定』し、適正に『抜き取り処理』をすれば、たいていのわんこは
〝耳毛を抜かれたくらいでいつまでもいつまでも痛がる〟
ようなヤワじゃない
そもそも剛毛テリア種などは本来は全身の被毛を抜き取りながら形を作っていく犬種であり、
「毛を抜くのが可哀想」
という考えそのものがナンセンスである
(↑↑↑この、剛毛テリア種のトリミングについてはまたいつか述べることにしよう)
可愛い我が子が「キャン」と言うのを聞くと心が痛むかもしれないが、あなたの愛犬が
〝皮膚をはじめ身体的に健全〟で
〝精神的にも健全〟ならば、
耳毛抜きなんて子犬のころの数回だけちょっとびっくりする程度で、あれよという間にすぐ慣れるものであるから、どうかご安心を