今回のテーマは、

ネットなどで悪質ブリーダーの記事があがるとすぐに

「ブリーダーなんて職業、無くなってしまえばいいのに」

というコメントを書く人がいることを踏まえて、

『犬のブリーダー』という仕事について説明していく〝シリーズ〟である

(その1)から全てあわせて完結していく内容なので、このブログを読む前にぜひ(その1)(その2)(その3)のブログを読んでいただきたい

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シリーズ(その3)で、私が知っている中で〝特に親しくさせて頂いている〟3名の

『健全性が高く犬質の良い犬(※)を作るために〝こだわり〟と〝手間〟と〝愛情〟を惜しまないブリーダーさん』

たちのご紹介をした

(※  骨格構成・体躯構成・毛ぶき・顔つき・色素・バランス・性格・遺伝疾患検査クリア等)

お写真の拝借や内容のご紹介など、ご本人に直接掲載の許可を頂いた方々のみに留めているので、今回のご紹介は3名のみだが、もちろん実際にはほかにもたくさんの素晴らしいブリーダーさんが存在している



ご紹介したすべてのブリーダーさんたちは

〝ジャパンケネルクラブ←JKC(※)〟や

〝世界畜犬連盟←FCI〟によって行われる

《ドッグショー》

と呼ばれる展覧会に自らブリーディングした犬たちを出場させて評価を受けておられる

(※  日本で純血種の血統書を発行している最大規模の団体)


〝展覧会に出す〟というのは単なる〝愛犬自慢〟ではない

その個体が犬種スタンダードに沿っているかどうか、健全性が高いかどうかなどをチェックしてもらい、

『今後のブリーディングにふさわしいか否かの判断基準とする』

というのも、出場の理由のひとつである

さらに彼らは《海外のショー》にも出向いている

今回のテーマの序盤に〝養鶏〟の話を引き合いに出しておきながらいきなり〝和牛〟の話になるが、熱心な酪農家さんたちが頻繁に品評会などに出向いて勉強・研究をされるのと同じことで、

『健全な個体・理想の個体を〝見る〟』

というトレーニングも彼らは欠かさない

そしてドッグショーにおける評価は、和牛のランク付け(←A5ランクなど)とある意味似た部分があると私は思っていて、評価を受けた個体はもちろんその後

〝適正な頻度・回数〟繁殖され、

『犬質の良い個体を世に送り出す』

こととなる


彼らのブリーディングした犬たちは、骨格構成などが素晴らしいのはもちろん、親犬子犬ともに、表情ひとつにしても健全で生き生きとして、目もキラキラ輝いている

それはもちろん彼らが

『健全性が高く犬質の良い犬を作るための〝こだわり〟と〝手間〟と〝愛情〟』

を持って

《誇りある仕事》に取り組んでおられるからに他ならない

だからこそ、彼らは

『〝誰でもいいから〟買ってほしい』とは願わない

買い手となる人が本当に自分のブリーディングした犬を飼うのにふさわしいか見極め、その資格がないと判断すれば売ることはしない

ショーウィンドウに少し目をやっただけでやたらと抱っこさせてくる店頭販売とは真逆である

それも当然、片や営利目的、片や理想を追求しているわけであり、

《根本的な考え方が違う》からである

(その5)に続く