ガザの惨状(2025/10/19) | ノモンハン事件

ガザの惨状(2025/10/19)

NHKスペシャル「サラームの戦場 NHKガザ事務所の740日」を視聴。久々に鮮烈な内容の番組だった。

最近見た中では、2023/02/26放送のNHKスペシャル「ウクライナ大統領府 軍事侵攻・緊迫の72時間」に匹敵するものだった。

それよりも、まぁ、よくぞ無事で…と感じずにはいられない。2023年の直後に彼の活動を知って以降、多数のジャーナリストが亡くなる中、番組の予告が放送された際、彼の安否に率直な安堵を感じたのだった。

 

 
それにしてもガザの破壊状況は凄まじい。
先日からノモンハン事件現場での砲弾の着弾痕を調べる過程で、ウクライナの戦場とガザ地区の衛星画像を確認していた。
さすがにストリートビューで地上の状況を見ることはできないので、放送内容は特に興味があった。
ウクライナも物凄いが、ガザも、まぁよくもここまで破壊したな…ここまでする必要があるのか…いったい何の目的でここまでやるのか?地震や津波被害ではない。人間の所業である。
 
そして80年前の日本、戦後の焼け野原もまた、同様だった。
 
戦後の焼け野原の状況(神戸市・新開地周辺)
⇩国土地理院「地図・空中写真アーカイブス」
 整理番号 USA、コース番号    M324-A-6
 写真番号 52、撮影年月日 1946/11/20(昭21)

 

「サラームの戦場 NHKガザ事務所の740日」より

「サラームの戦場 NHKガザ事務所の740日」より

彼の居た付近は難民テントの凄まじいこと…

 

ノモンハン事件の戦場「川又渡し・モンゴル側」86年前の砲弾クレーターが鮮明に残る。この一帯は、ソ蒙軍の渡河を阻むべく、日本軍からの砲撃ということだろう。またいずれ現地調査に…

 

ウクライナ、バフムト近郊。こちらも完全に破壊し尽くされている。

 

砲弾クレーターの多さに唖然。どうすればこうなるのか???

 

ガザ市近郊の状況…

 

上記は同一地点だが、戦車とブルドーザーにより、農園はきれいさっぱり更地にされてしまった。

これはベトナム戦争で枯葉剤が使われたのと同じ理由から…だけとは言えないようだ。

 

これら惨状を映像で見て感じるのは80年前の沖縄戦である。ガザ地区の戦闘と沖縄戦は、狭いエリアで逃げ場の無い市民を巻き込んだ戦い…という点で、非常に似通ったものと僕は考えている。

ガザ地区は南北に45km弱、東西に7~12km。これを沖縄にあてはめると石川~嘉手納~摩文仁に凡そ、一致する感じだ。

 

2014年にシュガーローフ(安里52高地)を調査した際に感じたこと…

シュガーローフは、かつて地元では「慶良間チージ」と呼ばれ、天気の良い日には慶良間諸島が垣間見える、風光明媚な田園の中の丘だったという。

シュガーローフから眺める蹂躙された農地。天気が良ければ、写真の左端付近の水平線上(写真ではわかりにくいが水平線が映り込んでいる)に慶良間諸島が見えるらしい。

 

在りし日の慶良間チージの一帯(想像図)

シュガ-ロ-フの戦い: 日米少年兵達の戦場 (上)新里堅進・著、裏表紙より 

 

戦後、シュガーローフの北側で撮影された写真。ガザの果樹園で、このような復興が始まるのはいつの日だろうか?

 

見ごたえのあった…