面会から1ヶ月ぐらいした頃、
旦那から週1で届いてた手紙が届かなくなり、
私が送った手紙や写真も旦那不在で返送された。
連絡する術もないし、何かあったのでは?と、とても不安になり、会いに行こうとしてたら、
知らない住所から旦那の手紙が速達で手紙が届いた。
旦那は勾留されていたところとは違う拘置所に移送されていて、
適性検査の結果、拘置所で料理を作ることとなったとのことだった。
手紙によると、
作業内容は大変だけど、旦那のいる拘置所はこぢんまりとしていて、刑務官も優しい人ばかりらしく、
さらに独り部屋で快適だと書いてあった。
「はっ?懲役で快適だと?なんのために刑務所入ってんだ??」
一瞬イラっとしたのは置いといて、
調べると、旦那のように拘置所で刑に服すことを当所執行というらしく、
適性検査の結果が良い人ができるとのことだった。
“服役囚のエリート”って呼んでる人もいた。
さらに調べると、エリートというのは ただ頭がいいだけではなくて、
例えば、刃物を扱う旦那の仕事など、勤勉で信用できる人とかでないとできない作業ばかりだった。
旦那はどちらかというと、憎めないキャラというか人に好かれやすいし、
頼まれたことや与えられたことはきっちりこなすタイプなので、そこを買われたのだと思う。
やっぱり 囚人であってもエリートと聞くと少し誇らしかった。
しかも 当所執行は仮釈放が取りやすく、
早く出れる人が多いらしいと人から聞いてさらに嬉しかった。
あの時、旦那のことで逮捕以降初めてテンションが上がった気がする。
独居房なら人と揉めることもなさそうだ...
どうか、ケンカだけはしませんように...
絶対私との約束を守ってくれますように...(-人-;)
...回想録、続く