はい、これテストに出ますよ―。

ということでショタからジジイまでが攻略キャラという攻めに攻めた乙女ゲー「二世の契り」本編をコンプし、明らかに自分が乙女ゲームに求めているものが恋愛以外の何かだと悟って絶望しながらレビュー。
どうも私は根本的に乙女ゲーマーではないようだな…はは、いいさそんなのわかってたんだ。

「二世の契り」、個人的には大好きなゲームだ。
・武田VS上杉の川中島の戦いを舞台にした
・攻略対象は上杉方の忍び「軒猿衆」がメイン(一部例外あり)
・タイムスリップモノだが、比較的設定に無理がない
・周回するにつれてメインシナリオに重いエピソード(基本恋愛関係ない)が追加される
・必ず身近な誰かが死ぬ作り(共通ルートも)
・脇役がみんな立っている。攻略キャラが自ルート以外にも出てきて良い働きをみせる
・恋愛<それ以外の要素が大きい
・選んだテーマ(川中島の戦いという局地戦、その中の上杉方忍び)が時代物のわりに地味で、攻略対象が乙女ゲーとして明らかに規格外。
・その割に甘さがない

具体的にはこちらのMADが大変良くできていると思いますので御覧ください。
ネタバレ大全開だから要注意だよ!


これで近ちゃんのメインヒーローぶりにキュンとしないわけないですよ!
乙女ゲーで涙出たの初めてだわ。(嘘ついた。蝶毒があった)
二世、動画を見てもらえばわかるけどこーいうゲームだから!この重たさが後半来るから前半の仲間パートが余計切なくなるから!そんでほっとんどラブないから!
まあ、乙女ゲーム的にはこのゲームには山本勘助(CV櫻井孝宏)というラスボスがいて、他にもジジイ(CV大塚明夫)、オヤジ(CVてらそままさき)という飛び道具も控えているんで、結果的に熱い少年マンガ路線を行く暁月/翠炎ルートが霞んでしまうのはもったいない。で、軒猿の美味しいところ担当、秋夜/雅刀ルートにもルート的に比較すれば霞んでいる。しかし、あえて言おう、他のキャラルートはこの王道がなければ輝いていないのだ、と!

ということで私情を極力抑えつつ(近藤隆バイアス)、ルート毎に簡単レビュー。
ネタバレます。

●暁月(CV近藤隆)/翠炎(CV津田健次郎)
王道赤髪熱血系メインヒーローと対をなすクールビューティ系儚げキャラ。
って突き詰めたら身も蓋もないなあ…
この二人の場合は攻略順どっちでもオッケーだけど、続けて攻略することをオススメしたい。
表裏一体になってて、二人(暁月と翠炎)の思いの交錯っぷりを楽しむルートだと思うので。
もちろん、この二人もそれぞれのやり方でヒロインを大事にはしてくれるものの、メインとなるのはあくまで王道忍者もの少年マンガなので、乙女ゲーを純粋に楽しもうとするなら多分PSPを投げたくなるのではないだろうか。
しかし、私はもちろんそうではないので、戦国時代の殺伐とした生き方、世界観を非常によく表現しているこの二つのルートがお気に入りだ。乙女的にはここじゃないとよく言われているスチルの箇所についても目線を変えてストーリーとしてみれば、ここにしかありえない箇所(つまり恋愛関係ない)にきちんと力が入っていると感じられる。
欠点としては、ラストバトルからの駆け足EDで食い足りない感じは確かにあるが、「忍び」が華々しく戦場で戦うということはないわけだから、このEDも映画的な想像力を働かせれば充分納得できる。それに大体このルートのクライマックスはそのだいぶ前に来ているので、他は蛇足でしかない。
暁月と翠炎の芝居は、動画を見てくれればわかるが申し分ない。軸として他のキャラを立たせる芝居をしている近藤隆とそのメインを上手く支える女房役(変な意味ではなく)の津田健次郎って感じ。二人のシリアス芝居の掛け合いをもっとドラマCDで聞きたいよ!意外に声の相性がいい。陽と陰で対になってて結果二人が光っていた。
近ちゃんは腹に何かある系の芝居も上手いが、こういうまっすぐなメインキャラクターも非常に上手い。しかも暁月に関して言えば、まっすぐなだけじゃなくて、場合によっては策略を弄しても生きるような冷静非情な面を二面性という感じではなく演じてて◎。翠炎はたまに見せる熱さとふっと見せる昏さのギャップ演技が◎。

●秋夜(CV前野智昭)/雅刀(CV前田剛)
軒猿の美味しいところ担当ルート。純粋天然無口キャラと主人公幼なじみキャラ(いわくつき)。まえぬのこういうピュア~☆な芝居初めて聞いたがよかった!可愛くて!萌えがいっぱい詰まっていた。前出二人に比べると秋夜が背負っているものはそんなに重くない。ただ、彼は軒猿衆として仲間の翠炎を救えなかったことで、無力感を抱いている。雅刀の中の人は初めて聞いた。芝居は若干棒気味か。(キャラの性格としても長めの台詞だと棒っぽさが少し耳につく程度)。だが、この人はルートで養父との親子愛を展開してくれて涙させてくれたことですべてが帳消しだ。生きる意味と場所がここ(戦国時代の越後)にしかないという意味で非情に不憫なキャラでもある。(親子に弱い)

●弥太郎(CVてらそままさき)/兼久(CV大塚明夫)
飛び道具ルート。かつて乙女ゲーにおいて16歳の女子高生と38歳やもめと50オーバーの総白髪ジジイを攻略可能としたゲームがあっただろうか。という意味で驚きと新鮮さに満ちてはいたものの、脳内倫理委員会のお達しにより、この二人のルートでは残念ながら恋愛的な意味では萌えられなかった。「親愛」の情で結ばれる穏やかな関係だったら萌えまくったのになあ。恋なんて愛の前には無力よ?ときめきよりも穏やかな愛情のほうがよほど長続きするよ!?戦国に残ったヒロインを他攻略キャラに嫁に出すのでヤキモキする父親気分の二人…とかのほうが萌えないか?
芝居はこの二人なので全く問題ない。むしろ年季の入ったERファンの私は「おお・・・ルカとベントンが掛け合いの芝居をしている・・・」と意味不明な感動に震えた。

●山本勘助(CV櫻井孝宏)
病んでる枠&人外枠。
この人のベストEDで爆笑させてもらった。萌えというよりは笑いが勝ったルート。っていうか怖いから。こいつに惹かれてしまうヒロインはかなり…ストックホルム症候群入っている。
芝居は、しろくまさんだったw

やっぱり近藤隆バイアスかかってんなー…しょうがないけど。
ということで、今日は引き続き二世のFDをやるか、SYKのドラマCD(届いてたら)を聞く予定☆