美とはなにか?という命題に対して答えを追及する哲学の時間です、ごきげんよう。
端正な人に突っ込みを入れ続けて、そろそろ飽きてきたのでこの辺で一回まとめたい。

ということで、残る項目を一気にまとめて見よう。ツッコみどころがありすぎて
もうどこからツッコみを入れればいいのかわからないくらいひどい項目だ。

34.一生付き合える友だちがいること
→友だちって、一生付き合えると思わないと友だちにならなくないか?

35.トレンドを楽しく追えること
→マイブームがしらん間にトレンドになったりする。トレンドには大して興味ない

36.ハンカチにちゃんとアイロンがかかっていること
→基本的にタオルを持つのでハンカチのことは知らん。
ハンカチ集めている友だちはパッケージのまま保存して使わない
(普段使いはタオル)

37.言葉の語尾をとりわけていねいに言えること
→文語ではきっちり締めるが、しゃべり言葉はどうであろう。

38.自らを癒す方法を知っていること
→こんなの当り前じゃないか。自分を直すのは自分なんだから

39.美しい字が書けること
→書けない。写経しようかと思う。

40.好きな言葉や座右の銘があること
→ある。が、言わない。

41.歳をとることがコワくないこと
→怖い。なんで怖くないんだ?アンチエイジングって、不老を求めるエゴの成果じゃないのか

42.将来、したいことがたくさんたくさんあること
→たくさんはないが、やりたいことっていうかそれで食っていきたいことはある

43.自分より人のために泣けること
→人のために泣かれても自分のために泣いてんだから世話はない

44.好きな人がたくさんいること
→まあいる。

45.2時間に1回は鏡をのぞくこと
→四谷怪談じゃないのでまずそんなに見ないし。トイレのついでに見る程度。

46.帰宅後、疲れていても、自分を放り出さないこと
→意味不明。物理的にということか?

47.肌のお手入れが好きなこと
→嫌いじゃないが、ラクなことに限る

48.昨日より、キレイな自分であろうと思えること
→そう思っているので、こういうブログを書いている

49.幸せであること。幸せそうに見えること
→これ、大違いだよね。幸せと幸せそうに見えるって全然別のハナシじゃん。
幸せそうに見えて幸せならいくらでも幸せそうに見えるといいと思うけど。
そんなことより、実を取れよとは思うが。

50.端正な肌を持っていること
→端正じゃないから、今四苦八苦している

……まあ。かくも基本的にできないこと・矛盾していることの連なりなわけだが。
「端正な人」を一種の美しさのスケールとするとして、
そういう人が実際にいたとして。

それって前のエントリにも書いたように、袖を折り返し襟を立てた白シャツに
ウェストマークの細いベルト、ぴったりめのデニム、はだしでマノロかルブタンのヒールを履いて、
黒くて長い髪がつやつやに光って風になびき、もちろんアホ毛は一本もなく
眼が潰れそうなほど白い歯を光らせて微笑みながら、友人に取り囲まれて歩く
陶器のような肌を持つ美人…っていう
不幸じゃなくて金持ちな泉さん(「主に泣いてます」参照)ってことだな。

現実にはいるわけねえ。
というか、いたらどっか歪んでる。
人間である以上、醜く汚いわけで。それはもう人間が動物なんだから
どうしようもないわけで。それを折りたたんで上記のような
「端正な私」を演じてることで幸せになっている、という可能性はないか。
それをもしかしたら美しいと思う人もいるのかもしれない。
それは否定できない。できないが。

ぶっちゃけ、美しさっていうのは本当にまれな天性の美貌というものを除いて
ほとんどが自意識の拡大によってもたらされるものではないかと思っている。
自意識=見ている自分が許せない醜さ・美しくなさというものを
たたき折ることで、美しさは成立しているのではないだろうか。
たとえばニキビがある。それは美しくない。ならば隠す。直す。
そのニキビはそこにあっては美しくないものだからである。

そのように、自然の眉毛を整え、ファンデーションを塗りマスカラを塗る。
そのことで満足するのは決して第三者ではありえない。
第三者は私の見た目がどのようなものであろうと、それが飛び切り外れた
(よくも悪くも)ものでない限り関心などは示さない。
化粧で満たされるのは見ている者だけすなわち、自意識そのものである。

逆に。
ニキビがある。それは美しいものだとする。
ニキビがない、それは美しくない。
もしかすると私は無理矢理にでもニキビを作ろうとするかもしれない。
あるいは、ニキビっぽい作り物でも顔にくっつけるかもしれない。

それほどに自意識とは揺るぎやすいし、変わりやすいものである。
また、美しさとは自意識の上に築かれるものなのだから
自意識がそうと意識していなければモトがどんなに美しくても
それは美しいものではないのである。
(繰り返すが、天性の美貌はまたそれと違う話だ)

ということで、美しくない土台の上に美しさを築いていく、
その自意識との相克はこれからも続くのだろうと思う。

#このテーマ、引き続き考えたい。