兄が入院してから、不思議なことに色々な縁が出来てきた




兄と仲の良かった従兄弟のk君




家庭が複雑で私達はあまり会う機会が無かったけど、兄は一つ歳下のk君とよく出かけていた




兄嫁もk君の存在は知っていたけど会った事もなかった




私は連絡先は知っているけど、引っ越してからは疎遠になっていた




k君のご両親はすでに他界しており、特に父親はk君が幼い時に亡くなっていたのでほとんど記憶がない




そんな孤独なk君にとって兄は唯一身内のような存在でもあった




なので、私はすごく迷ったけど、k君に今の状況を伝えて最後に会いたいか聞いてみた




それを聞ける身内も私しかいない





会いたいに決まってる





k君がそう言ったので、私は兄嫁とk君の間に入り面会の日取りを決めた




k君は兄に会うと



『最後まで俺には何も言わんと頑張ってから、大変やったの』と言ってずっと兄の手を握ってくれていたらしい



私はk君が面会に行く前に、兄の意識は朦朧としているけど、耳は最後まで聞こえているみたいだからいっぱい話しかけてあげてほしいと言っていた




でもk君は兄の状態を見て、喋らすのは可哀想だと言ってただ手を握ってずっとそばにいてくれていた




破天荒でやんちゃなk君が、そこまで優しく思いやりに満ちてるなんて…

兄とk君は本当にお互いを大切に思っていたのだと感じた




この2人は力自慢で会うといつも腕相撲をしていた

私はそんな仲の良い兄弟のような関係の2人を見るのがとても好きだった




数年前はこんなに元気で筋肉モリモリだったのに



そんなk君が今、兄嫁と連絡を取り合い今回自宅に連れて帰る事も相談しているようだ




もう私が間に入ってやり取りをする事もない




k君はとても顔が広いのでなんでも頼ってほしい、兄の力になりたがっていると兄嫁にも伝えていた




今まで人に頼らなかった兄嫁が、k君を頼ってくれている事が私はとても嬉しい




兄もk君に会えてすごく嬉しいだろう





頼られる事でまたk君も生きる力が湧いてくる




k君が面会から帰ろうとしている時、入れ違いにうちの両親とk君の実の姉rちゃんとも再会したらしい





実に、何年・何十年ぶりの再会でこれもまた私は大きな意味を持つような気がしてならない





このように不思議な縁はまだ広がっていく