晴れた日には・・・ひなたぼっこ -54ページ目

晴れた日には・・・ひなたぼっこ

愛しいことについて語ります。

大切な人が他界した

とてもとても大切な人
いろんな事を教えてくれた人

大好きだった
私の一番の理解者だった

初めて逢った時は野良犬みたいな人だった

世をすね、裏切りと欲望の渦巻く世界に反発してるような
そんな目をしてた

「お前は少女みたいだな」

初めて逢った頃
彼は私にそう言った
照れたように笑いながら

「お前にもっと早く出逢いたかったなぁ」

ポツリと言った
私ももっと早く出逢いたかった

大好きで大好きで
私のわがままをちゃんときいてくれた

あの頃泣いてばかりいたから
何も言わずにそばにいてくれた夜

「一生親友でいような。お前とは別れたくないから恋人にはならないよ」

それが彼の優しさだった

だから一生私の大切な人。
だから彼以上に大切な人はいない。

「お前はみんなに大切にされて愛されてるな」

その言葉を聞くまで、
私は自分は不幸だと思っていた

彼が教えてくれた
私は幸せモノだったことを
「ホントとろいよなぁ(笑)」
いつも隠してるつもりでいる事を見透かされてた

私の気付いてない所と
見せたくなくて隠してる所
彼は何気ない言葉でさらっと言う

何でもお見通し

「お前は本当に音楽を好きなんかぢゃない!」

一晩中叱られた事もあった
彼は音楽が全ての人だった
私の好きの度合いとはレベルが違う

これが本物なんだと思った
いつもいつも
見えてないことを教えてくれた

気づかないこと
誰も教えてくれない事を教えてくれた

そんな彼が突然いなくなった

勝手にひとりでお空に飛んでった

また私は置いてきぼり

あっちでビールと焼き鳥片手に笑ってるんだ

ギターひきながら笑ってるんだ

「お前はバカだなぁ」って

そのまんまでいろよって言ったのは貴方なのに

テキトーでいい加減で滅茶苦茶で、いつも酔っぱらい

だけど賢く華やかでそのギャップが素敵だった

大好きな人
一番大切な人
HALの名前をくれた人

これからもずっと一番大切な人
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大切な人が亡くなったという知らせを受けた

まだ現実ではない気がする
変わらぬ日常をすごす

同じ仲間から電話がきた

やっぱり現実なんだと理解する

仲間の声を聞いたとたんに涙がでる

「今夜なら彼に逢えるからいこ」

ひとりで行くのは怖いけど仲間と一緒なら行ける

「迎えに行くから待っててね」

仲間の声が優しくあたたかい

彼の方が辛いのに、私に気を使ってる

さっきライブを終えたばかりなのに


私は電車に乗った

降りるのも怖くなった

だけど、行かなくちゃ

ちゃんと逢いに行かなくちゃ

ふらふらと改札を抜ける

寒いのかどうなのかも感じない

涙が出てくる

待ち合わせ近くのカフェに入る

道行く人がみんな寂しそうにみえる

ちゃんと逢えるかな

お別れは言わない。

お別れはしない

だけど、逢っておかなくちゃと思う

大切な人に