こんばんは~
近所の桜もだいぶん咲いてきました~🌸
この辺は割と遅めなんですよね
昨日は高台の方まで登ったので、明石海峡大橋が遠くに見えてます
ここまで登れるようになった自分を褒めてあげたい
今日は久々に「スタシカ」の更新
入院で長いこと更新してないし、ちょっと纏めて書いてみました。
ま、そんなに需要はないだろけど
もう、使命感ですね…
アビスは職人の羽に包まれた花を持って、タワキと共に迷宮へと向かった。
迷宮の中は巨大で、日差しなど一筋も見えない。
アビスは今までの自分たちの苦しい訓練を思い出し、果てしない不安に襲われた。
しかしタワキの声で我に帰ったアビスは、天井までそびえた白い柱の下に花を植える事に成功した。
アビスは花を見つめていると、自分を苦しめるもののいない迷宮の中に消えてしまいたくなり、そして職人に貰ったネックレスを外しかけた。
その時タワキの大きな鳴き声で我に返ったアビス。
タワキの背に乗り、迷宮を見下ろすと、何かの視線を感じた。
入口で待っていたメンバーと職人。
職人にさっきの体験を話すアビスは、何故か温かさを感じた事を伝えた。
「実はあの悪霊は私の友人なんだ」
友人は世界を救う為に悪霊に憑依され、迷宮をさまよっていると…
最後の準備をしているような職人を見て、アビスは胸が熱くなった。
「どうか君の足元にいつも道が現れますよう…それが茨の道でありませんよう」
職人から祝福の言葉を貰い、スターワンは元の世界へと帰って行った。
タホは入り交じる世界の中に、竜の形をした不吉な黒い塊を見つけ、あれはこの世界の真実と関係していると確信した。
男はスターワンが去った後、白い柱の元にたどり着いた。
アビスが植えた花は覚醒作用があり、迷宮の中で正気を保つ為に必要だったのだ。
背後からの足音に男はゆっくり振り返ると、そこには彼の知っていた人ではないが、ずっと恋しかった顔があった。
(会いたかった)
男は悪霊を宿した友人を見つめた。
自分だけが悪霊に耐えられると、滅亡に向かっていった強靭な人。
もちろん悪霊を倒しても争いは無くならない。
しかし、平和が訪れるかもしれない。
「私たちはそれを希望と呼んだ」
悪霊に惑わされず、この迷宮を永遠に閉じる方法。
それは自分の心臓を悪霊に渡すこと。
男は友人と最後に交わした約束を思い出した。
「悪霊はずる賢いから、私を殺そうとしないかもしれない。でも、決して悪霊に惑わされず私を殺して欲しい」
「分かった。私たちが信じる最後の平和の為に」
そう言って、迷宮の中に入って行った友人は、永劫の時が過ぎ、今目の前にいる。
友人は刀を抜いて近づいてきたが、悪霊が邪魔をして後退りと前進を繰り返す。
男は歓迎するかのように羽を広げた。
どの世界にも、たった1人で残ってる人がいて、みんな自分が死ぬ事で世界を救ってて切ない…