こんばんは~キラキラ


毎年、お盆休み明けはグッタリしてやる気も出ないんですけど、足取り軽く出勤しました~キラキラ

イルコンまで2週間頑張る!!

はてなマーク 2週間だけってかい笑笑


今日は「スタシカ」で~すチョキ

マンガの方はついに9月5日に再開らしい…

果たしてクオリティは上がってるのかしらはてなマーク

あ、でも「CHAKHO」のマンガは確かに前より見やすくなってました流れ星流れ星



第32話

32. 賢者


本の上に煌びやかな星明かりが落ち、スターワンは夢中で星を眺めていた。

タホが見せる幻想も見事だが、男のものは比べ物にならない程素晴らしかった。

「それで、あなたの望みは何なんですか?」

ソルはこれ以上曖昧にしたくないので、男の望みを聞いた。

男が笑いながら指を弾くと、星の光は一瞬で消え、元の図書館に戻った。


「せっかちだな…簡単に言えばギブアンドテイクだ。君たちがこの図書館の中から本を一冊探してくれれば、私は君たちに知恵と悟りを与える」

「えぇ?どうやって?そんなの大海の一滴じゃないですか」

ビケンが不満げに言った。

「だが、この本の中に私のいた世界の本が隠れているのに、私には見つける事ができないんだ」

そう言うと、男は一冊の本を手に取ろうとしたが、指が触れる瞬間に横に動いて消えてしまった。


「見つけたとしても手に取れない。私の真の肉体は別の場所にいて、意識だけでいいからと視力と片足を犠牲にしてここにきたのに、ひどいいたずらだろ…それで祈り続けたんだ。私の代わりに本を手に取ってくれる人を呼んでくれと」

「でも、目が見えないとしたら、どうやって本を読むんですか?」

タホが聞いた。

「ここの本は魔力を持った私の心眼を通じて読むんだ」


「手伝ってくれるかい?その前に私からプレゼントをしよう」

男は大昔の望遠鏡のようなものをタホに渡した。

タホはレンズを覗いたが、何も見えない。



「何も見えないはずだ。主人にしか心を許さないからね。だが、フクロウの意志を受け継ぐ知恵の子なら心を通わす事が出来るだろう」

タホはこの望遠鏡が、ビケンの杖のように自分にとって頼りになる存在だと感じた。

「どうだ?手伝ってくれるか?」

「はい。手伝います」


男はスターワンに各自の役割を決めた。

ビケンは、杖を使って高い所。

アビスは、タワキを使ってより高い所。

ユジンは、二人が取ってきた本を運ぶ。

ソルは、種類別に整理。

そしてタホには、男の側で質問するようにと。


スターワンは大急ぎで動き出した。

そして、何度も男の前に本を持ってきたが、どれも彼の探している本ではなかった。

元気に動き回るスターワンがステージに立つアイドルだとタホに聞いた男は、それで格別の輝きを持っているのかと言う。

だが、タホは目を瞑っている男が、何故そんな風に思うのか不思議だった。

「目を瞑っていても、人の本質は見えるものだ」

「じゃあ、僕の本質ってなんですか?フクロウとか知恵の子とか、よく分からなくて…」

「さらに本質的な運命を見抜く事ができるのはエルフ族だ。いつか彼らに会ったら、世界の本質について質問するがいい。これが君に与える最初の悟りになりそうだな」


ソルは彼らの話を聞きながら、男が確認し終えた本を積み上げでいた。

タホは首を横に振りながら言った。

「こんな事をするより、賢者さんが本棚を見ながら探したほうが早いんじゃないですか?」

「足が自由に動かせないせいで、時間がかかりすぎるんだ。その間にも本は消えていってしまうし…おそらくその本が見つからないよう、邪魔してるんだろう」

「その本は賢者さんの星の運命が書かれてるんですよね。見つけてどうするつもりなんですか?」

男はしばらく黙っていた。

タホはじっと男を見つめた。

ドサッ、ドサッ…

本棚から本は落ち続け、空間に大きな音が響き渡る。

男は目を閉じたまま、苦々しく笑った。

「私は…私たちの星の運命を変えたいんだ」



別の世界に行って、1つづつ必要なアイテムを増やして、最終的には地球を救うロールプレイングゲームのような展開はてなマーク

できればもうちょいスピードアップして欲しいけど…ねー