こんばんは~キラキラ


ヨンジュン、コロナから回復~~笑い泣き笑い泣き笑い泣き

良かった~~キラキラキラキラ

痩せてないかと心配してたけど、早速隔離解除記念にマンネズと夜食食べてたみたいOK

元気そうで何より照れ


「スタシカ」ノベル第7話

”奇跡”


スターワンのサイン会の会場で罵声をあげるデモ隊。

「僕たちが魔法を使えないから…デモしてるの?」とアビスが小さな声で囁く。

ソルは今は避難するしかないとアビスを立たせ、ユジンはビケンとタホの手を引っ張る。

その時、デモ隊がフェンスを越えてなだれ込み、彼らの元に押し寄せた。


「魔力のないアイドルは出ていけ!」

デモ隊に突き飛ばされ倒れるソル。

先頭に立つ中年男性の目は狂気で光り、会場は地獄絵図と化した。


「こっちだ!」

突然声が聞こえ、ソルは目を見開いた。

DKマネージャーが会場の奥から手招きし、「こっちだ!」と走り出す。

5人はDKマネージャーの後を追って走っていると、不思議な事にデモ隊が近づいてこない。

スターワンの姿が見えていないように。


外に出て中のデモ隊を見ると、そんな騒ぎの中、一人マントを着た異様な姿を見つけた。

しかし、今は一刻も早くこの場から逃げる為、地下駐車場からバンに乗り、会場から遠ざかった。


ようやく落ち着きを取り戻したメンバー。

倒れた時にソルが手首を痛めたものの、あの騒ぎで大怪我しなかったのが奇跡だった。

「とりあえず、今日はもう帰って休もう」

ソルが言い、みんなもうなづく。

(あっ、サイコロ!)

ポケットに手を入れると、サイコロは無くなっていた。

デモにあった事より、サイコロを無くした苛立ちを抑えられないソル…


翌日、音楽番組の控え室。

新曲の衣装を着てリハーサルを終えても、重苦しい雰囲気は変わらない。

(今日の生放送が終わったらちゃんと話そう)

ソルは魔法が使えない事が驚異になる事に、自分たちの限界を感じていた。


「今日は…最高のパフォーマンスをしよう」

「またそんな当たり前なこと言ってんの」

全員がツッコミを入れる中、

(これが最後だと思って)

ソルは後の言葉を飲み込んで、笑いながら頭をかいた。


昨日の出来事がニュースになったせいか、スターワンのファン「アイオン」が沢山駆けつけ、声援を送ってくれている。

ソルは不思議と期待を抱き、タホのパートの一小節目を待ちながら、少し足を曲げ、腕を横に伸ばした。


(ん?)

ソルはタホの声がどこか変に聞こえ、イヤモニを触った。

メンバー全員が驚いていたが、一番驚いたのはタホ本人だった。

タホが歌声を奏でる度に、音階が星の光になり、楽譜を描く。

まるで魔法のように。


現場のスタッフもアイオンも、唖然とステージを見つめている。


ユジンは前に一歩踏み出すと、まるで羽が生えたかのように体が軽く、その状態でジャンプした。

自分の背よりも高く飛び上がり、そのまま宙に浮かび、一回転させてからゆっくりと降り立った。


「ワァァァー!」

歓喜に沸いたアイオンの歓声はスターワンの気持ちを代弁しているようだ。


すると、今度はメンバーたちとファンの間で、ハンドマイクがクルクルと回っている。

ビケンの手の動きに従うように。

甘い声で歌い終わると、指先から光を花火のように弾けさせた。


ソルは信じられない思いで、メンバーを見た。

魔法アイドルの魔法をメンバーたちが使っている。

ソルも手のひらの上で炎を咲かせると、炎をバラバラにし、メンバーたちの隣に浮かべてみせた。


いつの間にか、アビスの右肩に小さな白い鳥がいた。

彼は自分がこの鳥を思い通りに操れる事を悟り、小鳥を鷹のように大きくし、会場を飛び回らせた。

羽ばたくたびに、大小の光が客席を明るく照らす。


メンバーたちが最後の一小節を歌い終えると、ステージはしばし静寂が訪れた。

一分過ぎただろうか。

「ワァァァーーー!ス!ター!ワン!」

これまで聞いた事のない大歓声が起こった。

ソルはぼんやりと観客席を見つめた。

アイオンがみんな涙を流している。

魔力のない彼らをずっと応援してくれていたファンたち。

ソルは涙が止まらなかった。

「リーダー、しっかりしねぇと」

ユジンの声に、ソルは何とか気持ちを落ち着かせ、アイオンに向かって魔法の星屑をばら蒔いた。


(これからは違う未来が待ってる)

幸せな予感にソルは目を閉じた。笑みと涙が止まらなかった。




やっと、スタワンの5人にも魔法の力が!!

ずっと悩んでるソルが可哀想だし、先週からはデモなんか起こされて、もういい加減に魔法発現させてあげて~おーっ!って感じだったんで、ほんとに良かった~ピンクハート

でも、デモ隊の中に怪しいマントの男がいたようでしょんぼり

これから絡んでくるのかなはてなマーク


なんか、今回ページ数が多かったせいか、長くなりましてあせる

読んで下さった方、ほんとにありがとうございます~あせるあせる