今回は施設に入所している、お年寄りに使っている、
センサーマット
のお話です。
認知症の為、日中、夜中いつ起きて転倒するかわからない方などのベッド足元に引いて使います。
介護の仕事を始めた頃の私は先輩に、センサーマットが反応してコールが鳴ったらすぐお部屋に向かってね!!
と言われるがままでした。
認知症の為に、いつ転倒するか分からないからセンサーマットを入れる。
という考えだと、センサーマットがいくつあっても足らなくなるし、
何より、
お年寄りを管理する為のツールとして、用いられていました。
そこで始めたのが、
センサーマット廃止!!
最初は介護スタッフ達はどよめきました(^^;;
ですが、センサーマットを撤去する為に、施設内で、「何人使っているか把握」し、
「24時間の生活を記録できるシートを活用」し、「いつセンサーマットが反応するのか洗いだす」。
そしてその時、トイレだったのか何だったか、「行動の根拠・理由を把握する」。
あるお年寄りは、夜中1時、2時、早朝4時にセンサーマットが鳴る事が多いと分かりました。
そしてその内容も、「トイレに行く。」と分かったので、センサーマットを撤去し、そのお年寄りが、トイレに行く前に訪室し、声かけしトイレ介助をしました。
そのお年寄りはセンサーマットを廃止してから、転倒事故がなくなりました(=゚ω゚)ノ
これは1例で、その他にも何ケースもセンサーマットを撤去する事ができました♪
センサーマットを否定するわけではありませんが、
何が大事か?
お年寄りを管理をする為の、センサーマット導入ではない、という事。
お年寄りの生活を知り、どうすれば管理ではない、暮らしを支える事が出来るか。
この考え方がとても重要なのです。
今回センサーマット廃止のお話をしましたが、次回は、施設内の施錠やエレベーターのロックについてお話します(=゚ω゚)ノ