今回は、先月参加してきたカリフォルニア州の私立大学のカレッジツアーについてのお話しです。 

 

 

 

【カレッジツアー】大学見学

 

過去のカレッジツアーに関する記事でも書きましたが、興味のある大学のカレッジツアーは可能な限り一度は参加してみる事をお勧めします。まず、オンラインで見た大学の印象と、実際にキャンパスに足を運んで学生のガイド付きで大学内を回ってみた後の印象とでは全く違うと思います。

 

我家がこれまでに参加したいくつかのカレッジツアーは、カリフォルニア州の公立大学のツアーばかりだったんですが、先月はカリフォルニア州内にある私立大学のキャンパスツアーに初めて参加してきました。正直なところ、キャンパスツアーなんて公立大学も私立大学もさほど変わらないんだろうなぁって思っていたんですが、これが想像以上に違っていて驚きました。私の記憶がまだ新しいうちにツアーの感想を書き残しておこうと思います。 

 

 

 

【私立大学のカレッジツアーはここが違う】

 

過去に参加したカリフォルニア州の公立大学のカレッジツアーは、集合時間から解散まで平均して約1時間程で終了。ところが先日訪問したとある私立大学では、集合から解散までで約2時間もかかり、内容がかなり濃い印象でした。

 

まず、最初の約1時間は大学のAdmissions Officeの職員による大学の説明会から始まりました。ちょっとした講義室のようなお部屋に通され、その日は総勢約100人〜130人くらいの親子連れが参加。席もほぼ満席状態だったと思います。

 

講演会のような形式でスタートした大学説明会は、大学紹介から始まり、近年の受験の傾向、奨学金制度、インターンシップのプログラム、就職先の実績など、これでもかと言う程大学の宣伝をしていて、親御さん達が特に興味を持ちそうな内容ばかり。初っ端から参加者の興味を鷲掴みにするあたりは、流石、私立大学だなぁって思いました。それとも私が知らなかっただけで、これが普通だったりして?

 

その後は、生徒を端から順番に名前と出身地と希望の学部を発表させるといった講義形式の流れに。一方的なプレゼンではなく、その場にいる生徒や父兄も巻き込む手法はやはり学生誘致のプロだなって思います。順番で回ってきた生徒たちの発言で分かったことは、カリフォルニア出身以外の生徒が結構多かったという事。週末のカレッジツアーだったので、そのツアーの為に全米各地からこの大学にやって来たというのを知り、競争相手は同じ州内の生徒だけではないんだなぁって嫌と言うほど実感させられました。

 

Admissions Officeの職員による説明会が終わると、その後は現役大学生3名が壇上に上がり、父兄・生徒からの質疑応答に答える時間に。びっくりだったのは、結構な確率でパーソナルな質問をする親子が多かった事。例えば、出願した際のGPAはどのくらいだったか、APは何個くらい取っていたか、SATのスコアはどれくらいあったか、エッセイはどんな事を書いたのか、ボランティア活動は何をどれくらいやっていたのか、ファイナンシャルエイドは利用しているかなど。見るからに優等生と思われる現役大学生は、個人的な質問にも嫌な顔ひとつせずに淡々と笑顔で答えていました。この3人の大学生に共通して言えるのは、みんな自分の大学や学部にすごく誇りを持っているという事。部活やサークルの課外活動や大学生活を120%楽しんでいる様子がよく伝わって来ました。頑張っている学生さんって何でこんなにキラッキラしてるんでしょうね〜。家の子供達にも少し分けて欲しいくらい。🤣

 

 

 

【私立大学のキャンパスツアー】

 

質疑応答の後はいよいよキャンパスツアーへ。説明会にいた3名の学生の他に更に2名の現役大学生が加わり、5つのグループに別れてキャンパスツアーが開始しました。

 

私たち親子は質疑応答にいた2年生の男子生徒のガイドで回る事に。各学部ごとのビルを見学し、複数のカフェテリア、寮のモデルルームの見学、スポーツジム、レジデンスエリア、フットボールフィールド、図書館、キャンパス内のガーデンなど、ほとんどの主要スポットを1時間ほどかけて見て回りました。私立大学なだけあってビルの外壁も内装もかなり立派でとにかく綺麗でした。カフェテリアも素晴らしくて、高い学費を払うだけあるなぁと思う。でも本音を言わせてもらうと、ここまで校舎にお金かけなくてもいいから学費を少し下げてもらいたいと思いました。

 

ツアーの途中、ガイドをしてくれた学生が建物に纏わる歴史やちょっとした小話をしてくれたんですが、それが結構面白くてあっという間にツアーが終わってしまいました。素直で気さくな学生ガイドさんはキャンパス内に友人が多いのか、ツアーをしている最中にも何人ものお友達に「ハ〜イ!」と話しかけられたりお返事を返したりしていて、キャンパスライフもすごくアットホームなのかなぁって印象を受けました。同じカリフォルニア州内でも大学によってかなり雰囲気が違うものなんですね。

 

 

 

<感想>

 

初の私立大学のカレッジツアーは、親の私からするとここに我子を行かせてみたいと思うくらいには魅力的でした。特にインターンシップのプログラムが充実していたり、就職率の実績があったり、手厚いキャリアカウンセリングがあったり、将来的な事を考えるとメリットしかないなぁって思いました。ただ、年間の学費がカリフォルニアの公立大学の3倍以上くらいはあるので奨学金次第かなぁ。(もちろん、受かってからのお話ですけれど・・・)

 

カレッジツアーが終わってから子供に「この大学どうだった?」と聞いてみると、「うーん、やっぱり公立大学の方がよかったかも。」との事。理由はちゃんとは話してくれませんでしたが、キャンパスによって自分が心地よく感じる雰囲気って全然違いますもんね。実際に行ってみないとそもそも好きか嫌いかも分からないですし、そう考えるとカレッジツアーに参加する意義ってやっぱり大きい気がします。夏休み中も機会があれば別の大学にも見学に連れて行ってみようかなぁ。

 

カレッジツアーはまだという方、長期休暇中に是非1度はガイド付きで参加してみてください。その際には、履き慣れたスニーカー、日焼け止め、水筒を持参するのを忘れずに〜!

 

 

<過去の関連記事>