今回は11年生の子供の高校のファイナルについてのお話です。

 

 

 

【アメリカの高校のファイナル】 

 

今週は我子が通っているアメリカの公立高校のファイナル(期末テスト)がありました。家の子は、普段の週末はたいていお昼近くまで寝ていて部屋から出て来ないのですが、ファイナル直前の週末はテスト勉強に加えて学校のプロジェクトがあるとの事で、珍しく早起きして勉強をしていました。

 

ファイナルの直前ってただでさえテスト勉強で忙しいのに、なんで同じタイミングでプロジェクトとか入れちゃうんでしょうね〜。お陰で先週末は2/3がプロジェクトの準備、残った時間で月曜日のファイナルのテスト勉強に追われるといった感じ。そして、月曜日の放課後に火曜日の教科のテスト勉強、火曜日の放課後に水曜日の教科のテスト勉強をするという、なんともギリギリ詰め込み型の勉強方法。😓うーん、要領がいいのか悪いのか。我子ながらこんなギリギリのテスト勉強で大丈夫なの?って心配になります。

 

子供の高校ではファイナルは月〜水の3日間に分けられていて、1日2教科(生徒によっては3教科)のテストが行われます。テスト直前までは毎日各教科の宿題も大量にあるので、早めに準備をしても結局忘れてしまうから近い日程の教科から順次準備をしていく方法が本人的には効率がいいらしい。テスト直前は毎晩のように夜中の1時、2時まで勉強しているので、本当にこれが効率いい方法なの?ってつい疑いたくもなるんですけど、「いつもこれで何とかなってるから大丈夫なんだよ〜。」だそうです。ま、それならもう何も言うまい。

 

 

 

【チートシートについて】Cheat sheet

 

皆さん、チートシート(cheat sheet)ってご存知ですか?アメリカの高校では中間テストや期末テストで、いくつかの教科に限りカンニングペーパー(Letterサイズの表裏1枚のみ)の持ち込みが認められています。学校にもよると思いますが、主に理数系のクラスで公式が多く使われる教科に限り持ち込みが可能。

 

アメリカの学校ではチートシートは割と一般的で、全ての公式を暗記する事はそれ程重要ではないという認識なので、むしろその公式を使ってどの様に問題を解いていくかの過程が重視されます。チートシートはあくまで公式を確認するのに使うだけなので、要は公式が分かってもそれを使って問題の解き方をしっかり理解できていなければ何の意味もない、つまり授業を聞いていなければ点数は取れないという事ですね。

 

チートシートは生徒自身が手書きで書いたものを用意するのが基本で、必要な内容をどのようにまとめるかは生徒次第となっています。以前子供が中間テストで持ち込んだチートシートはプレゼン等でよく使われるインデックスカードでしたが、授業で習った公式をびっしり書いて持ち込んでいました。子供は割と小さい字を書くのが得意なんですが、情報を全て書く事に集中して細かい字で書いてしまうと、後で見返した時に何がどこに書かれているのか分からなくなるので、ハイライトをしてみたり、赤字で書いてみたり、とにかく後で見てすぐ分かるように工夫してまとめるのがポイントなんだそうです。子供はチートシートに記入漏れの内容があると嫌なので、書き終えた後は友人と写メを送り合ってお互いに確認していました。

 

 

 

【11年生が重要と言われている理由】

 

アメリカの大学受験において、高校ジュニア(11年生)の年は重要な1年と言われています。大学受験で大学側が特に注目するのは10年生〜12年生の成績ですが、一般的に出願時に提出するのは12年生の前期(または前期の途中)までの成績なので、実質的に重要になるのは10年生と11年生の成績ということになります。そして大学受験を目前に11年生はGPAを大きく上げるラストチャンスの年でもあるわけです。

 

アメリカの高校では、11年生になるとGPAを上げる為にAPクラスやHonorsクラスを取る生徒が増えてきます。通常のクラスを履修する場合も、あえて良い成績が取りやすい教科を選んでいる生徒も多いです。APクラスを取ってCやDを取るくらいなら、通常のクラスを取ってAまたはBの成績を維持する方が得策かもしれません。

 

高校のGPAは各教科のテストの結果のみで評価されるのではなく、授業の出席状況、宿題・課題の提出、小テストの結果、ファイナルの結果などの総合評価で決まります。教科にもよりますが、一般的にファイナルの成績がGPAに大きく影響している場合が多いので、たかがファイナルと思わず、少しでもいい点数を取れるよう努力してみてください。もし追加ポイント(Extra credit)がもらえるチャンスがあるようなら迷わず利用するべきだと思います。ちなみに家の子供は、このExtra creditの貯金があったお陰で今回のファイナルで成績維持をキープ出来た教科が1つありました。

 

 

 

<感想>

 

昨日、11年生の前期のファイナルが無事終了しました。子供はテスト前の週末から昨日までは、ほぼ毎晩のように夜中の1時、2時くらいまでテスト勉強をしていて、体を壊さないかとちょっと心配していましたが、なんとか無事に終えられてホッとしています。昨日は学校から帰ってくるなり、そのまま夕飯時まで爆睡していた我子。本当に疲れてたんでしょうね。本当にお疲れ様〜。👏

 

家の子供は高校1〜2年生の頃は、学校から帰ってくると真っ先にお昼寝をするような子で、夕飯の後から宿題をやるというような感じでした。それが11年生になった途端、学校から帰って来るとまず部屋に籠って宿題に取り掛かるという変貌ぶり。ポーン 今までは頑なにカフェインの摂取を拒んでいたのに、眠くなるからとついに紅茶デビューも果たしました。☕️

 

「急にそんな目覚めちゃってどうしたの?」と聞いてみると、「お昼寝なんかしてたら宿題が全然終わらないんだよ!」だって。APクラスやHonorsクラスがあって、本人もあまり得意分野のクラスではないのでかなり必死らしい。11年生になる前はのらりくらりの高校生活だったから、ようやく人並み?の高校生に成長したのかもしれません。😁

 

11年生になって良かった事が一つあって、現在履修中の6教科それぞれのクラスに仲良しの友達が1人はいて、宿題で解らない事があると友達同士で助け合えるのがかなり心強いらしい。しかも殆どの友人が夜型で遅くまで起きているので、夜中の1時だろうとテキストを送るとすぐにお返事が返ってくるので助かってるらしいです。内向的で学校の先生にも気軽に質問できる性格じゃないので、助け合いのできるいいお友達に恵まれて本当に良かったなぁって思います。しかも、お友達グループはAPクラスを何個も取っているような優秀な子が多いので、情報交換もできて本当に有り難い。

 

今日からいよいよ冬休み。今週末から日本にいる大学生の子供も帰省して来るのでまた賑やかな年末・年始になりそうです。皆様、どうぞ素敵なクリスマスをお過ごしくださいね。🎄