今回はアメリカの大学の入試方式であるRolling Admissionsについてのお話です。 

 

 

 

【Rolling Admissionsって何?】

 

皆さんは Rolling Admissions って聞いた事がありますか? Rolling Admissionsとは、アメリカの入試方式の1つで、一般的に願書の提出期限は設けず、願書が届いた順に合否審査を行い、合格者の定員に達した時点で受付を終了するという入試方式の事をいいます。

 

もちろん、それぞれの出願書類はしっかり審査されますので、早く提出したからといって必ず合格できるという保証はありません。逆に合格基準を満たしている場合は、早く願書を提出した者から定員枠を埋めることが出来るというわけです。

 

Regular Decision(一般受験)と違い、願書を受け付けた順に審査が行われるため、合否結果は早くて2〜3週間後、遅くとも4週間〜8週間後には送られて来るそうです。

 

 

 

【Rolling Admissionsを実施している大学】

 

現在アメリカでは全ての大学ではありませんが、一部の4年制大学とほとんどのコミュニティ・カレッジでこのRolling Admissionsが採用されています。

 

下記のリンクからRolling Admissionsの大学とコミュニティカレッジの検索が可能です。また、Rolling Admissionsを採用しているのは私立大学だけではなく、州立の人気の大学も多く含まれていますので、興味のある大学がRolling Admissionsを実施しているかどうか是非確認してみてくださいね。

 

 

 

 

【Rolling Admissionsを実施している人気の大学】

 

下記はRolling Admissionsで募集している人気の大学です。

 
鉛筆 カリフォルニアの公立大学の場合
  • UC : Rolling Admissionsは実施されていませんでした。Regularでのみ受付可能。

     

  • CSU : 一部の大学でRolling Admissionsを採用しているようですが、出願期間は基本的にRegularと同じ。提出期限の後はRolling baseで定員が埋まるまで受付可能とのこと。

     

     

     

    【Rolling Admissionsはいつ出願すればいい?】

     

    Rolling Admissionsで出願する場合、いつ提出するかがかなり重要です。

     

    Rolling Admissionsは願書の受付順に審査されるので、とにかく早めに提出する事がポイント!

     

    大学によってはRegular Admissionsの期限終了後から、Rolling Admissionsの受付が開始になるところもあります。

     

    Rolling Admissionsの開始時期は、夏休み中だったり、年明けだったり、Regular Decisionの締切直後だったり、スケジュールにかなり開きがあります。興味のある大学の出願日程は大学のウェブサイトで必ず事前に確認してみてください。

     

     

     

    【Rolling Admissionsのメリット】

    • 合否結果を早く受け取ることができる。(平均4週間〜6週間後)
    • 早い生徒だと、シニアが始まってすぐに進学先が決まる場合もある。
    • Rolling Admissionsで早めに願書を提出すると合格率が高くなる。
    • Regular Admissionsの締切日に間に合わなかった場合、Rolling Admissionsで出願する事も可能。
    • 合格しても絶対に入学しなければならないという条件はないので併願が可能。

      *Non-binding

    • 早期に出願すると奨学金を受け取れる確率が高くなる。

     

     

     

    【Rolling Admissionsのデメリット】

    • 合格者が定員に達した時点で願書の受付が終了してしまう。
    • 人気の大学のRolling Admissionsでは、定員が埋まるのが非常に早い。
    • 願書の提出が遅くなればなる程に倍率も上がる。
    • 出願書類を早めに準備する必要がある。(推薦状、成績表、小論文など)
    • 共通テストスコアが必要な場合は、11年生の間に取得をしておくことが必須。

     

     

     

    <感想>


    調べてみると、Rolling Admissionsを採用している大学って意外にたくさん存在していたんですねー。2年制のカレッジだけではなく、4年制の大学でもRolling Admissionsを受付けているところが結構あって驚きました。しかも、World Rankingの上位に入っているような州立大学も含まれていたのは正直ビックリでした。びっくり 残念ながらUCは含まれていませんでしたけど。

     

    繰り返しになりますが、Rolling Admissionsで出願をされる場合は、とにかく早めに提出する事が重要なポイントとなります。共通テストスコア、エッセイ、推薦状など、計画的に準備を進められる事をお勧めします!

     

    早いもので2024年1月も半ばになりましたが、これから大学入試・出願を控えている受験生の皆さん、くれぐれも体調管理に気を付けて悔いのないよう頑張ってくださいね!