今日は家のシニア高校生が初めてアルバイトをゲットしたお話です。

 

 

2022年1月頃、子供と買い物に行った帰りに近くのコミュニティーセンターの電光掲示板に『ライフガード募集中』のサインを見つけ、いつもはこういうのには無関心な我子が急に、

 

 

子供:今年の夏はライフガードでもやってみようかな?

 

 

と言い出しました。前々からアルバイトには興味を示していましたが、その頃はまだ車の免許もなかったし、家から自転車で通えそうなところならいいよ、とは話していました。ただ高校卒業まではGPAを維持することも重要な課題だったので、ひとまず受験の結果が全部出てからね、って事でその日の話は終了。 

 

ライフガードと言っても、ただ水泳が得意なだけではもちろんダメで、色々と調べてみるとライフガードになるには赤十字社のライフガード講習を受けてパスしないとなれないのだそうです。

 

家の子供は小学校高学年くらいから高校の途中くらいまで水泳のチームに所属していたので、泳ぎはそこそこ自信がありますが、ライフガードは泳ぎの他にCPRや人命救助などの知識も知っている必要があり、結構責任重大なお仕事のようです。正直、高校生の初めてのバイトで人命救助って、ちょっと責任重大過ぎない?って思いましたが、久しぶりに沸いた子供の興味を素直に応援してあげることにしました。

 

 

【アメリカ赤十字社のライフガード講習について】

       American Red Cross Lifeguard Training

 

ライフガード講習は、アメリカの赤十字社が主催しているライフガードの講習の事で、通常約7時間のオンラインコースを修了後、24時間の実技講習を受けて、最終試験に合格するともれなくCertificateが発行されます。

 

 

【Lifeguard Trainingに参加するための最低条件】

  • 年齢が15歳以上であること
  • 300ヤード(約275m)を継続して泳ぐことができる
  • 足だけを使って2分間立ち泳ぎができる
  • 1分40秒以内にスタート地点から20ヤード(約18m)を泳ぎ、水深7〜10フィート(約2m〜3m)の底に沈んでいる10ポンド(約4.5kg)のレンガを運んで更に20ヤード泳いで最初のスタート地点に戻ってくることができる。
  • ハシゴなどを使わずにプールから出ることができる。

電球 数日間に及ぶ実技トレーニングを開始する前に、まず上記の条件をクリアできるかテストされます。テストをパス出来なかった生徒は実技トレーニングには参加させてもらえないので、ある程度は泳げるように準備しておいた方が良いと思います。 

 
ちなみに、トレーニングサイトによって、2日間だったり4日間だったりしますが、合計で24時間の実技トレーニングを終える必要があります。家の子供は2週にわたって土日(各6時間)で4日間のトレーニングに参加。2週間連続で週末が潰れてしまいましたが、高校生が集中力を持続できる時間を考えると、4日間の講習にして正解だったと思います。

 

 

【オンライン講習】約7時間

 

赤十字社のライフガードオンライン講習は、自宅のPCからログインできて、ビデオ説明を見た後にチャプター毎のテストがあります。いくつかのチャプターをパスした後に、最後の総合テストに合格すればオンライン講習は修了となります。この修了証がないと次のステップである実技テストが受けられないので、計画的に少しずつチャプターを進めるか、前日に時間があれば一気に終わらせることも可能です。ちなみに家の子は何故か前日に一気に終わらせる方を選択。👊 これからもし同じ講習を受けられる方がいらっしゃいましたら、是非とも計画的にやる方をお勧めします。

 

 

【ライフガードの実技トレーニング】24時間(6時間x4日間)

 

ライフガードの実技トレーニングにはCPR(人工呼吸)、AED(自動体外式除細動器)、First Aid(応急処置)などを含む、プールで起こり得る人命に関わるシチュエーションを想定した救助方法などを学ぶそうです。トレーニングに参加した生徒たちがそれぞれ交互に救助する側とされる側になって、溺れた人をプールサイドに引き上げる作業をしたりして、結構本格的な内容だったみたいです。 

 

ここで学んだ知識が今後の人生でライフガードのバイト以外で使う可能性は限りなく低いですが、CPRやAEDの使い方、応急処置の方法などは知っていて損はないと思うので、受けさせて良かったなぁと思いました。ただ、講習費は結構高かったです。(講習費:$330〜$475)* 講習費はトレーニング開催元によってかなり違います。

 

 

【Lifeguard Certificate】

 

Lifeguardの実技トレーニングが無事に終わり、最終日の試験にパスすると、後日Red CrossのLifegaurd Certificateに自分の名前と番号が登録されます。CertificateはRed Crossのサイトからダウンロードまたは印刷することもできるので、バイト探しの際にはこのID番号を雇い主にお知らせすると良いみたいです。ただ、Lifeguard Certificateは2年で有効期限が切れてしまうので、2年毎にReviewのクラスを受講して更新する必要があります。

 

 

【我子のバイト探し】

 

子供が実技トレーニングを受けた施設は、ちょっと高級なスポーツクラブで、立派なフィットネスジムあり、テニスコートあり、室内と室外に大きなプールもある綺麗な施設でした。家の子はトレーニングから帰って来る度に、やれシャワールームが凄い!とか、シャンプーが高級品の匂いがするとか、ジャクジーとサウナがあってとか、とにかく毎回大興奮!

 

そしてトレーニングの最終日にインストラクターにこんな事を言われたそうです。

 

 

「このスポーツクラブでも夏に向けてライフガードを募集しているので、興味のある人はウェブサイトの方からお仕事の申し込みしてね!ちなみに、うちのライフガードになるとこのスポーツクラブのメンバーシップが無料でもらえます!」

 

 

でも、家の近所でもライフガードの募集が出ているプールがあって、なんだったら自転車で5分〜10分くらいで通える距離なのに、高級スポーツクラブの無料メンバーシップにまんまと釣られてしまった我子。😁  まあ、気に入った場所で働ける方が本人も一番楽しいですよね。 

 

この後日、早速スポーツクラブのウェブサイトから申込みをして、翌日に早速面接。初めての面接はグループ面接で結構緊張していたようでした。その後、Reference 2人(子供のことをよく知っているコーチや先生など) の連絡先を提出して、約1週間後にサクッとバイトが決まりました。子供の初バイトがあっさり決まり過ぎてちょっとびっくり! しかも、ただのバイトなのに、結構本格的なオファーレターがメールで送られてきて、それもダブルでビックリでした。最近のアルバイトってどこもこんな感じなのかなぁ。

 

 

【高校生のWork Permit】

 

18歳以下の高校生が正式にバイトをする場合、高校からWork Permit(バイト許可証)を発行してもらう必要があります。GPAが規定以上維持していることが前提で、学校の生活態度などが悪い生徒はこの許可証はもらえないみたいですが、余裕でサインしてもらえました。 

 

 

【Work Permitをもらうまでの流れ】 

 

① 学校のホームページからWork Permitをダウンロードする。

② 生徒が必要事項を記入して親のサインをもらう。

③ 雇い主の記入箇所とサインをもらう。

③ 学校の職員にサインをしてもらい、Work Permitの担当職員にWork Permitの発行してもらう。 

 

 

<感想>

 

子供の初バイトはまだ始まっていませんが、最近車の免許をようやく取得したばかりだと思っていたら、ついにバイトまで始める事になるなんて。。。いや〜、急に成長したもんだなぁ。急な変化に親の私の方がついていけてない感じです。😅 

 

ちなみに子供のバイト先まで車で約20分。めっちゃ遠いわけではないんですが、我が家には現在私の車と夫の車の2台のみ。子供が大学に入学するまでの間のバイトなので、夫は新しい車は買わないって言ってるし。 あれれ〜? てことは結局子供のバイトの日も私が送り迎えするってことになるのかなぁ〜。😭   今、超絶にガソリン代が高いのになぁ。。。 いやいや、悲観的になってる場合ではない。せっかく子供がトレーニングを頑張ってゲットした初バイト、もちろん、心から応援してますよ。人生勉強、何事も経験、とにかく頑張れ〜!😊

 

 

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