今回は日本の大学の『英語による学位取得プログラム』について少しご説明させていただきます。 

 

 

【英語による学位取得プログラムとは】

  English-based degree programs

 

英語による学位取得プログラムって何?と思った方多いのではないでしょうか。簡単にご説明しますと、日本の大学でありながら英語の授業だけで卒業することができるプログラムの事を言います。元々は文部科学省が推進していたグローバル30(大学の国際化のための推進事業)に採択された国内13大学のみで始められ、現在ではこの13大学の他にも英語の授業のみで卒業ができる大学と学部が増えて来ています。

 

日本の大学には留学してみたいけど、日本語が話せない、読み書きが難しいなどの理由で躊躇していた海外の生徒や帰国子女にはとても嬉しいプログラムとなっています。我子もこのプログラム無くして日本の大学に行く決心はつかなかったと思うので、本当に本当に有難い限りです。😊

 

 

【グローバル30とは】

 

グローバル30は、2009年頃に文部科学省によって始められた大学の国際化を図るための推進事業です。具体的には日本の大学において留学生の受け入れ体制を充実させたり、海外から優秀な人材を誘致することで、日本の大学生と留学生とが国際交流できる環境を整えて、グローバルに活躍できる人材を育成していきましょう、といった取組みです。

 

 

【グローバル30に選ばれた日本の13大学】

 *は国公立大学

 

 

【13大学以外で英語のみで卒業できる大学】

 *は国公立大学

 

英語の授業のみで卒業することができる日本の大学は年々増加傾向にあります。下記は上記13大学以外で英語の授業のみで学位取得ができるプログラムのある大学と学部です。

(※ 独自調べ。下記に載っていない大学もあります。予めご了承下さい。2022年5月現在)

 

 

 

英語の学位取得プログラムのメリット】

  • クラスは全て英語の授業で行われるので、日本語が話せない外国人留学生や帰国子女の学生も英語の授業のみで日本の大学を卒業することができる。
  • 海外からの留学生が多く在籍しているため、日本に居ながらグローバルな環境で言語交流をする機会がある。
  • 4月入学の他に9月入学(秋学期)の選択肢がある。
  • 入試方法は書類選考のみ実施しているので、海外にいる生徒が入試のために現地に行く必要がない。
  • 卒業後に日本での就職を希望する場合には有利。
 
 
英語の学位取得プログラムのデメリット】
  • 全て英語で授業が行われる為、英語の聞き取りや読み書きがあまり得意ではない生徒は授業や課題について行けなくなる可能性がある。 
  • 卒業後は日本以外の国で就職を希望する場合は若干不利になる可能性がある。
  • 英語による学位取得のプログラムのある大学では、全ての学部が英語のみで受講できるわけではなく、受講可能な学部やプログラムは限られている。
  • ネイティブではない大学教授が英語で授業をしている場合、講義中の英語が聞き取りづらい場合がある。

 

 

<感想>

 

こうしてリストを見てみると実に多くの日本の大学が英語による学位取得プログラムに参加している事が分りますねー。我子は元々はアメリカの大学への進学を目指していましたが、この英語のプログラムの存在を知って初めて日本の大学に興味を示すようになりました。家の子のように日本には行ってみたいけど、大学の授業について行けるほど日本語に自信がないしなぁ・・って思っている海外の高校生やそのご家族にこそ、この英語のプログラムを知っていただき、少しでもこの情報が皆さんのお役に立てたら幸いです。日本の大学を目指している受験生の皆さん、心から応援しています。頑張ってくださいねー!😊

 

 

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