今回はAcademic HonorsExtra-curricular Activitiesについてです。

 

新年も明けて、今週からいよいよ子供達の学校が始まりました。

そろそろ私立大学の出願準備を始めようと思い、志望校の入試情報のページを再確認していたところ『Academic Honors/Extra-curricular Activities』という項目がある事に気付きました。あまり聞き覚えがない方も多いと思うので、これから大学の出願をされる方、1年生、2年生、3年生の生徒さんにも役立ちそうな情報なので、ここで少し調べた内容をシェアしておこうと思います。

 

 

【Academic Honors & Extra-curricular Activities】

 

Academic Honors や Extra-curricular Activities とは何か? 日本人にはあまり馴染みがない言葉かも知れません。アメリカでは極一般的なもので、通常の学業以外で自分がどういう人間かを知ってもらうのと、高校生活でどういう活動に情熱を注いで来たかを大学側にアピールする為のもの、というのが一番分かりやすい説明かと思います。私も子供のCollege Applicationの準備をしている時に初めて知ったのですが、要は成績表に載っている情報以外で、学業やスポーツを含む校内外の活動や入賞、表彰履歴など、特に大学側にお知らせしておきたい自己推薦をする為のネタという事です。実はこれ、UC(カリフォルニア大学)やCSU(カリフォルニア州立大学)の出願項目にも含まれていました。日本の大学入試にも申告できるようですので、AO入試や帰国入試を希望されている皆さんは是非、自己アピールする為に色々と挑戦してみて下さい。

 

 

【Academic Honorsとは】

 

Academic Honorsとは具体的にどんなことを指すのか?正直、この記事を書き始めるまで私自身もあまりというか、ほとんど知らない内容でした。具体的には学校外でのアカデミックな活動にて表彰履歴があったり、成績優秀者や活動内容の功績などを認めらた生徒に贈られる賞など様々な例が挙げられます。下記リストはごく一部ですが、Academic Honorsの例の中でも有名なものらしいです。

  • AP Scholar: APテストにおける成績優秀者に与えられる賞(奨学金)
  • National Honor Society優秀な成績を維持している生徒のみが入会できる組織で、このメンバーシップを持っているだけで大学入試や就職にかなり有利と言われている。
  • Honor Roll:入学時からAまたはBの成績を維持しつつ、C以下の成績がない生徒に与えられる栄誉ある賞。*高校によりその定める基準は若干違う可能性があります。
  • National Language Exam Recognition:国際的な言語のコンテスト
  • National Merit Award:全国共通テストのPSATで高スコアを取得した上位の生徒に与えられる奨学金で、アメリカで最も有名な奨学金のコンテスト。(National Merit Scholarship Program)
  • President’s Award:成績優秀者に与えられる、アメリカ大統領主催の賞。GPAが3.5以上を維持している生徒に与えられる。
  • School subject-based award
  • Subject-specific exams:National Spanish Exam、Science Olympiadなど
  • Science fair or Academic competition:科学の大会やアカデミックな大会での入賞経験など
  • IB Diploma:世界中の大学の入学資格を得ることができる国際バカロレアのプログラム。

 

 

【Extra-curricular Activitiesとは】

 

Extra-curricular Activitiesとは、一般的に学業以外の活動を指します。分かりやすく言えば部活動のことですね。各種部活動や生徒会活動、ボランティア活動など、活動の内容も数も様々ですが、ウェブサイトで調べてみるとかなり多種多様な活動リストが出て来ます。ここでは特にお勧め、且つ大学入試に役立ちそうな部活や活動の例をご紹介したいと思います。 

  • 生徒会活動:Student Government、Student Body
  • アカデミックな部活動:Academic Team & Club
    • Robotics Club (ロボット研究部)
    • Engineering Club (エンジニアクラブ)
    • Math Club (数学クラブ)
    • Trivia and Quiz Clubs (クイズ研究会)
    • Chess Club(チェスクラブ)
    • Web design/coding club (ウェブ・コーディングクラブ)
    • 言語系の部活 
  • インターンシップ
  • ボランティア活動/コミュニティサービス:下記はほんの一部の例です
  • アルバイト活動:高校時のアルバイトも立派な活動内容として認められます。
  • スポーツの部活動(Athletics)高校の部活動でJr. VarsityVarsityのチームに入っていた場合は高ポイント。学校以外のスポーツクラブ等に所属している場合や、ジュニアオリンピックのチームに所属している場合もかなりポイントが高いと思います。
  • 音楽系の部活動:オーケストラ、バンド、マーチングバンド、ジャズバンドなど
  • パフォーミングアーツ:演劇部、コメディクラブ、クラシック映画、ダンス
  • Speech and Political Interest:スピーチ系の部活動もかなり高ポイント
    • Debate Club
    • Mock Trial Club
    • Speech Club
  • アート系の部活動:アニメーション、漫画、グラフィックデザイン、写真、演劇、ビデオゲーム
  • メディア系の部活動:学校新聞部、放送部、映画、Yearbook制作、など

 

College Applicationに提出できる部活動や課外活動は、もちろんこの限りではありません。ただ、シニア(高校4年生)になってから始めても「時既に遅し」なので、時間的に余裕のある高校1年、2年辺りから是非何か興味のある活動を始めてみて下さい。できれば、色々な部活を転々とするのではなく、一つ(または二つまで)継続的に活動されることをお勧めします。何かに一生懸命打ち込んだという実績が何より重要みたいですよ。

 

 

【活動内容に関するCertificateについて】

 

UCやCSUの願書提出の時は、自分がやってきた活動内容と活動していた時期など自己申告で入力するだけでしたが、私立の大学は(学校にもよります)、活動内容の証明書(Certificate)の提出をして初めて活動内容を認めるところもあるようです。例えば、Red Crossのボランティア活動をした際は、その活動証明書をRed Crossに発行してもらったり、学校内の部活動なら指定の書類に高校の職員による署名とスタンプを押してもらった証明書を提出するといった感じです。シニアになる以前に上記の活動されていた場合は、活動内容の詳細と時期などを明確にできるようにメモしておくか、その活動のすぐ後に証明書を発行してもらうと良いと思います。

 

恥ずかしながら、我家は子供がシニアになって初めて知った情報だったので、もっと早くこの情報を知っていれば・・・という後悔の念でいっぱいです。高校入った瞬間から受験のことを考えている生徒さんもそうそう多くはないと思いますが、この機会に是非一度、親子で興味のある活動内容を話し合ってみるのはいかがでしょうか。ボランティア活動などは特に単発でできるものも多いですし、是非ご自身に合いそうな活動を探してみてください。