今回はアメリカから日本の大学の願書を提出する際の手続きについて覚書きとして、我が家の経験と失敗談を記録として書き残しておこうと思います。(2021年の情報)

 

 

【AO入試のオンライン出願】

 

アメリカの大学の出願は専用のオンライン出願ページより必要事項を入力してから出願料を支払って提出したらそれで終了となりますが、日本の大学に出願する場合、オンライン出願ページから願書を提出した後の確認ページを印刷して、そのプリントした願書と一緒に成績証明、卒業見込み証明、小論文、推薦状などの関連書類(各大学によって提出書類は異なります)を日本に郵送する必要があります。 

 

 

【願書提出の締め切り日と書類郵送の締め切り日】

 

ここで注意しておきたいのは、オンライン願書の提出期限と、提出書類の締め切り日が異なる大学があるということ。通常はオンラインで出願した際にオンライン上でアップロードした各書類(スキャンしたもの)を期日までに日本の大学に直接送るというのが例年までの一般的な申し込み方法でしたが、COVID-19の影響で出願時はオンライン願書の提出のみで、合格した生徒に限り後で大学側が指定する書類(高校の成績証明、卒業見込み証明、推薦状など)の原本を日本に送る、という感じで変わってきているみたいです。新型コロナウイルスの影響で郵便物の配達状況もだいぶ遅れ気味なのだそうです。これから日本に願書を送る生徒さんはなるべく早めに送る事をお勧めします。 

 

 

【願書の書類を日本の大学に送る場合】

 

出願の際、オンラインでアップロードした書類の原本は、後日、日本の大学に送ることになりますが(大学によります)、出願に関する書類を郵送する際は、絶対に「書留」(Priority Mail)で送るようにしてください! 要は郵便物の追跡ができる郵送方法を利用することが重要!

 

アメリカから日本に郵送する場合のオプションとしては下記の郵便システムが利用可能です。 

 

  • USPS(郵便局): 郵便局から郵送する場合は、下記の郵送方法の利用が可能です。郵便物の追跡が可能です。(値段はカリフォルニア州から送る場合)

    • Priority Mail International Express通常3日〜5日ですが、約1週間くらいかかると思います。値段は$67.95の一律料金。(2021年の情報。現在は変更の可能性あり) 
    • Priolity Mail International通常6日〜10日ですが、2週間くらいと見ておいた方が良い。送料は$39.30。(2021年の情報。現在は値段が変更になっている可能性あり)
    • Global Express Guaranteed通常1日〜3日で配送されるそうですが、このサービスはCOVID-19の影響で現在は一時的に利用できません。

 

  • Fedex :郵便局より若干値段は高くなりますが、早めで確実。→ オススメ!

    • Fedex International Priority値段は配送元の地域また書類の重さで変わりますが、USPSのサービスよりちょっと高めです。3日くらいで確実に目的地に届くようです。ちなみに家の地域から送った場合$75〜80くらいでした。

 

  • UPS : USPSやFedexに比べるとかなり割高。私の勝手な主観ですが、USPSやFedexに比べるとちょっとビジネス寄りのサービスといった印象です。

 

 

【我家の失敗談】

 

ちなみに家の受験生は12月の上旬に郵便局からPriority Mail International Expressで願書を郵送。願書の締め切りまで10日以上もあったので全然余裕〜と思って送ったのですが、締め切り日の前日になってもまだ届いていない状況。かなり焦りました。💦  トラッキングで確認してみたところ、LAの国際郵便の集配センターで1週間以上足止めされていたようです。
 
このままでは確実に締め切りに間に合わないぃ〜〜〜〜〜!😭  あんなに頑張って願書を準備したのにショック過ぎるぅ〜! と、かなり諦めモードでこの事を子供に話すと、納得のいかない様子で自分の部屋に引きこもってしまいました。うぅぅ〜、折角苦労して準備してエッセイも終わらせて間に合うように願書も送ったのに。。。 
 
どうにもできず途方に暮れていると、しばらくして「バン!」とドアを開けて子供が部屋から出てきました。ショックで部屋に引きこもっていたのかと思っていたら、なんと、なんと! ちゃんとした日本語も話せない我子が、大学のAdmission Officeに直接電話を掛けていたらしい!😵  
 
しかも、Google Translateを元に日本語で問い合わせを試みたようですが、あまりに通じなさ過ぎて先方が英語を話せる職員に変わってくれたらしい。😅 そしてダメ元で、「今月早々にアメリカから速達で願書を送ったものの、どうやら配達が遅れていて締め切り日に間に合いそうにない。この場合、締め切り日を過ぎたら願書はどうなるのか、少しは待ってもらえるか。」みたいな内容を問い合わせていたのだそうです。我が子ながら行動力がすごい!
 
多分、この文章からはあんまり伝わらないとは思いますが、家の子、普段はすんごい人見知りで、超が付くほどの内弁慶なんです。なので日本の大学に自ら日本語で問い合わせるなんて普段だったら絶対にしないですし、何て言ったらいいか分からないと自ら電話をかけるなんてできないはずの子なんです。この時ばかりは本当に別人か?と思う程の行動力に家族全員が驚いていました。(いや、冗談抜きで今年トップ5に入りそうな我家のビックリニュースだった!笑)
 
結論から言うと、COVID-19の影響で郵便事情が世界中で遅れているとのことで、締め切りを過ぎてから1週間くらいまでなら待ってもらえる、というお返事をいただいたそうです。締め切り日から1週間で無事に届いてくれれば良いのですが、なんでこのタイミングだったんだ〜?とコロナを更に恨めしく思いました。でも、よくよく考えたら師走はクリスマスカードやクリスマスギフトを贈ったりする時期でもあるし、元々郵便物が遅れる時期だったんでした。💦
 
速達で送ったとはいえ十分遅れる可能性があったのに、Priority Mail International Expressの「3日〜5日で届きます」っていう謳い文句を完全に信じ過ぎてしまったのは大失敗でした。😢 オミクロン株の影響も重なって、国際便の飛行機のキャンセルが相次いでいたので、郵便物も必然的に遅ていたのだそうです。タイミング悪過ぎるぅ〜。
 
 
【後日談】
 
さてさて、その後のお話ですが、無事に願書が日本の大学に届きましたー!トラッキングで配達済みのお知らせが来てすぐに大学宛にメールで問い合わせをしたところ、直ぐにお返事が来て、「願書を受け取った事、また前回問い合わせをした通り問題なく願書の受付を致します。」とのことでした。ホッ、やれやれ。ちなみに、願書を送った1週間後に日本の親族宛にクリスマスカードを送ったのですが、めっちゃ高い速達料金を支払った書留よりも先に日本に届いていたらしい。😵  
 
何はともあれ、もし家と同じような境遇にある方がいたら、一度電話でもメールでも良いので大学に問い合わせをしてみて下さい。日本に送った日と、Tracking番号、それから受験の受付番号などをお知らせしておくとAdmission Officeの職員もそれなりに対応をしていただけると思います。それと、これからアメリカから願書を日本に送る予定の方は、絶対にFedexをご利用になられる事をお勧めします!
 
受験生の皆さん、体調管理には十分気をつけて元気な年末・年始をお過ごし下さいね!