今回はカリフォルニア大学のSATテストの今後の対応について。

 

 

2021年5月、カリフォルニア大学はコロナウィルスの感染拡大の影響でSATテスト会場が相次いでキャンセルになったことを受けて、SATテストを受験できなかった生徒があまりにも多く、公平に合否を審査するのは困難であると判断。それにより2022年卒業予定の高校生からカリフォルニア大学の受験要項にあったSATとACTのテストスコアを免除する、と発表をしました。発表によるとテストの免除・撤廃は段階的に行われるとのことで、今年以降の発表内容は下記をご参照下さい。

 

カリフォルニア大学から発表されたニュース (原文)

 

 

【2022年秋入学の受験生】SATはオプション制

 

カリフォルニア大学の出願に際し、SATとACTテストスコアの提出は不要と発表。合否の審査判定として考慮はしないが、提出を希望する生徒はオプショナルで提出をすることもできます。提出した生徒に関しては出願資格を満たしていない場合は、審査の追加情報として、また合格後のプレイスメントの決定に利用される可能性があるとのこと。このSATスコアを審査対象として利用するかどうかは全て大学側に委ねられているようです。

 

 

【2023年と2024年秋入学の受験生】

   テストブラインド(要はSATは審査しない)

 

2023年と2024年の秋入学の受験生は、SATとACTのテストはカリフォルニア大学の受験要項から免除となります。SATテストのスコアを提出する際には、大学の合否審査には一切利用されないが、プレイスメントを決める際の参考、または奨学金制度の利用の為に利用することができるとの事。

 

 

【2025年以降】SATとACTの完全撤廃

 

2025年以降はSATとACTテストはカリフォルニアの公立大学の受験要項から完全に撤廃となるそうです。2020年頃からSATとACTテストに代わる新しい共通テストの開発も進めているようですが、2025年までに準備ができていない、または共通テストとして適していないと判断された場合は、前年同様にSAT・ACTテスト共に受験要項から免除とするとしています。 

 

 

【SAT/ACT with EssayとSubjectテストについて】完全に廃止

 

2021年6月のSATテストを最後に、エッセイ付きのSATとACTテスト、またSAT Subjectテストは完全廃止となりました。これにより、以前はカリフォルニア大学の受験要項だったSAT with Essayは、2022年秋入学から完全に不要となります。エッセイが不得意の受験生には朗報と言って良いのではないでしょうか。 

 

我が家の受験生も、SAT with Essayの勉強方法に悩んでいて、結局ちゃんと勉強しないまま廃止になってしまったので、これはある意味ラッキーなニュースだったなぁと思います。 

 

 

<感想>

 

SATとACTのスコアが提出不要、また合否審査に利用されないとなると、今後は更にGPAの重要性が高まりますね。とはいえ、まだ奨学金制度にも利用することができますし、私の個人的な意見としては、このご時世何が起こるか分からないので、『1つでも多くのテストを受けておくべし!』です。そのテストスコアが良かった場合は、願書に提出しておいて損はないと思います。 

 

コロナウイルス感染拡大の影響で受験状況もここ1〜2年でかなり変化してしまいましたが、我々親子も国内外の受験の準備にあたふたしている毎日です。今後も役立ちそうなニュースや情報に目を光らせて、随時また情報をアップしていきたいと思います。😊