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「本の森の入口で」

本の森 イメージはドイツの童話にでてくる森 深くて暗い森に足を踏み込む勇気はないけど、
付近から離れることはできない 物心ついたころから本好きの読書日記 とりとめなく書いてみます

宮沢賢治童話集 珠玉選 注文の多い料理店 (宮沢賢治童話集珠玉選)
宮沢賢治童話集 珠玉選 注文の多い料理店 (宮沢賢治童話集珠玉選) 太田 大八


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さすが本好き。小3の娘は正月二日には、親も羨むお年玉を握り締め、本屋へGO!。
「怪傑ゾロリ」シリーズ中一冊を立ち読み後(シリーズ全部を立ち読みですますつもりらしい)、購入したのは「注文の多い料理店」。
いわずと知れた宮沢賢治の名作童話ですね。
「これを選ぶなんて、母さん嬉しい!」(笑)と、私は自分のために「銀河鉄道の夜」も購入しました。

あまりの名作ゆえに、書店置きでは、文庫本しかないかと思いきや、去年講談社から新装版が出ていました。内容的には、同社の青い鳥文庫からそのまま作り直したようですが、やはり、この手のものは、単行本で持っていたいもの。
イマドキの新しい紙使用らしく、単行本的な持ち重りがないのが残念ですが、太田大八の挿絵も、いい雰囲気です。
宮沢賢治童話集 珠玉選 銀河鉄道の夜 (宮沢賢治童話集珠玉選)
宮沢賢治童話集 珠玉選 銀河鉄道の夜 (宮沢賢治童話集珠玉選) 太田 大八


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帰宅後、夢中で読む娘の隣で、私も読書。2010年、最初の読書は「銀河鉄道の夜」となりました。久しぶりの宮沢ワールドを堪能。美し過ぎる物語です。が、年とったせいでしょうね、少年の立場ではなく、親の立場で読んでいる自分を発見しました。最後のカンパネルラの父親のせりふで号泣。やっぱり、天かける少年の心ではなく、現実に根付いた大人の哀しさに泣ける(のが、寂しい)。


この「珠玉選」は全4冊。大人だったら、一度に買いたいところです。私は、娘のお年玉の動向をみていから・・他二冊も買わないかな~


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音楽のつつましい願い 音楽のつつましい願い

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感動しました。浅田真央ちゃん。いえ、もう真央ちゃんじゃない、立派な大人の女性ですね。全日本スケート選手権の話です。特にフリーは圧巻でした!

フリーの使用曲「鐘」も良かったですが、初日のSPの曲が、私の頭のなかで鳴り続けていました。これを沈めるために、本棚から探したのがこの本「音楽のつつましい願い」(中沢新一 筑摩書房)です。もう10年以上前の出版です。11人の作曲家たちを紹介する内容で、一章に一枚、山本容子氏の版画が挟まる素敵な本です。


第四章が、「仮面舞踏会」の作曲者であるハチャトリアンについて。アルメニアの舞踏の名手でもあったというハチャトリアン。その民族に生き続ける命(パッションといっていいのかもしれません)が注ぎ込まれた彼の音楽のことが、モスクワ生まれの友人である作曲家の手紙で語られるというもの。とても印象的な文章です。


「民族」が芸術家の中で、どれほど沁み込んでいるかを描く文章、さすが、この時期の中沢新一の創作というべきでしょうか。


この本には、今年例の村上春樹の本で注目を浴びたヤナーチェクの話もあります。 どの章も素敵なエピソードに溢れた好きな本。10年前、この本を手にして、第一章のコダーイの話から、私はノックアウトされたのでした!


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今年最後に「いい本読めたな!」と思えた一冊。初のお奨め重視のアマゾンの画像を貼り付けました。 ↓  ↓  ↓
新しい労働社会―雇用システムの再構築へ (岩波新書)
新しい労働社会―雇用システムの再構築へ (岩波新書)
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stars同一労働同一賃金
starsいのちと健康を守る労働時間規制
starsリアリストなのだろうか
stars非正規雇用の増加に対応した社会の構築
stars(日本の経営者の98.5%が)社会人失格


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今年もっとも耳にしたニュースのひとつが「格差社会」。私のなかで最も気になるワードが「ワーキングプア」でした。

この本は新聞で本田由紀氏(社会教育学者)が、これから社会にでる若者に勧めていた一冊。高校3年生に読めるなら、私にも理解できるだろうと、軽い気持ちで手にとって、大ヒットでした。内容なだけに、すらすら読めるわけではありませんが、大丈夫。大人の方が、身につまされて、読み通せます。是非多くの若者、だけでなくあらゆる立場の人に手にしてもらいたいと思います。


生活の糧である給料の仕組みは、そのまま日本の社会の反映であり、同時に今までの社会の枠組みを固めてきたことが、この本で理解できます。そこのレール(しかも王道のレール)からはじかれたら、生活は成り立ちません。


一応、リベラル?と思っていた自分でさえ、「同一労働同一賃金」の実現は無理なように思っていました。「正社員(特に男)の背負っている責任を考えたら、そうはいかないよね」と思い込まされていたように思います。 そして、男性の背負っているものは、会社での責任だけではなく、家族(社会の基本一単位)を養う責任、でもあった!けれど、こちらだって本当は、男だけが背負っているわけではないのです。背負っている男だけが、偉いわけでもないし・・社会の仕組み上、家庭をもてない人間がどれだけいることか・・決して自己責任ではありません。


つまり、 子どもを育て教育し、人々が最低限暖かい家と食事を得ることは社会保障に負わせる。社会みんなで支えあったいくことがまっとうな社会を作っていくことだと思います。


子どもの手当ては、少子化対策プラス景気対策のためだと思っていましたが、社会保証の枠組みを変え、国民の意識を変える政策になる可能性があることがわかります。


これからどうなっていくのか?勝ち抜け?してしまった団塊の親父たちを、羨み恨むだけでは、始まりません。もうすでにいっぱい剥ぎ取られてしまったけれど、まだ若い世代よりは、いくらかマシな私たち中年も、既得権益にしがみつかないで、若者が希望がもてる社会を作っていくのに協力しなくては。

そのための共通認識に、というか基礎知識としてこの本はとっても有効だと思います。グッドジョブ!