「困ってる人」是非読んでください! | 「本の森の入口で」

「本の森の入口で」

本の森 イメージはドイツの童話にでてくる森 深くて暗い森に足を踏み込む勇気はないけど、
付近から離れることはできない 物心ついたころから本好きの読書日記 とりとめなく書いてみます


困ってるひと 困ってるひと
大野 更紗

ポプラ社 2011-06-16
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ホントに困っているんだろうけど、面白い本です!


朝日新聞の書評欄でみて、即アマゾンにて購入。深刻な内容を一気に読ませる軽妙な文体。これなら、多くの人が読んでみようと思い、読みとおして、「知る」ことができると思います。


「知る」のは、今、難病にかかったら、どれだけ社会的に困難であるかという現実。


普通難病になったら、家族が世話するだろうに・・・。

長引けば、あきらめ感のなかで希望なく続く当事者(家族)の日常・・・みたいなイメージ。


そんな私のイメージもそれほど外れていないだろうけど、当事者がこの本の著者のように考え、声をあげていくのは、発想の軽快なイマドきならではと思い希望を感じました。


突然難病を発症してしまう著者は、都会の大学院生。

出身は限界集落と言われる過疎地域。家族の力が弱まり、支えが弱いといわれる現代社会ですが、過疎地の出身っていうだけで、家族はその地域に足をとらわれていて、娘の看病はほぼできない。


そこひとつとっても、なるほどね~、考えたこともなかったわと感心(?)


とにかく随所で「そうなんだ~」という気づきや社会の理不尽やらがいっぱい。

著者の思考方法やら感性は突飛ではないのに、私にはいちいち新鮮に思えました。


後半、ちょっと恋バナなんかもあって、ほろりとしてしまうサービスもあり。

たくさんの人が読んでくれたらいいなと私も思います!