「子どもが壊れる家」(文春新書)。タイトルに惹かれて手に取ると、著者はあの草薙厚子氏。この人の印税に貢献する気にはなれずに、ざっと立ち読みすることに。
「自分の子どもが、犯罪に巻き込まれるのではないか・・」、「加害者は普通の子だったというが、うちの子は・・」多かれ少なかれ、そんな不安を抱いてしまう親心に、響いてしまうタイトルではありませんか。
内容は・・・15分で読めてしまう程度のもの、でした。重大事件を犯してしまった子どもたちは、皆、親にかまってもらえなかった。学校はことなかれの対応だった。そんな話のオンパレードです。
取材した?ワイドショーのレポーターだって、これくらいの話は拾えるでしょっていう内容です。もし、時間をかけて周囲の人々の話を拾っていたのなら、あるいは、学校やら経過やらの取材を重ねたのなら、自身での分析はしないのかい?載っているのは、自分の文脈にあわせるための、都合の良いチョイスのみでしょう。
というわけで、編集者の良識のほうを疑いたくなります。もっとも、書かせる時点では、元少年鑑別所法務教官という職歴に、期待があったのかもしれません。売れそうなタイトルが編集者案であるなら、そこんとこはプロっぽいですね。(笑)
本の奥付けから、2005年初版のこの本。こんな本がとっくにでていたのだから、「僕はパパを殺すことに決めた ・・・」の医師が、「調書を見せたのは、人選ミスだった」とコメントされていたのは、少し軽薄な気がします。ましてや、出版元の講談社は・・・よもや出版社としての良識云々を言ってもしかたないですね。
「子どもの壊れる家」の巻末には、発達におけるゲームの障害のような章もありますが、何を言わんかやというところですね。
お口直しに、本物のジャーナリスト柳田邦男氏「人の痛みを感じる国家」(新潮文庫)。こちらはしっかり、自腹で購入してまいりました。
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