リノベ相談をしたら、「どんなふうな感じが好きですか」と聞かれる。
リノベ系雑誌に書いてあるインダストリアルな感じとか、カントリーとか、シャビーシックとか?
強いて言うならヨーロッパ調だけど、口にするのは迷って、…ついに言わなかった。
キャラクター満載とかは論外として、
たいてい、「これはいいけど、これはいやかな」と微妙なニュアンスがある。
「何とか風」と言った瞬間、自分が好きではない「何とか風」までを受け入れたみたいになるのが怖い。
Xさんが最初に持ってきてくれたラフスケッチは白の基調で
シンプルな感じのすっきりとしたリビング。
私から受けるイメージが「こんな感じ」だということだった。
いい感じだとは思う。嫌いではない。でも、もっと趣味に走ったものでもいいかな。
親族宅をリフォームしたときは、人の持ち物だし、売ったり貸したりを考えると、
「一般的に好まれそう」を基準に白が基調でアクセントクロスを入れて選んだ。
でも、今回は自分の家。この後、何回壁紙を張り替えるだろう。
好きな感じの写真をPinterestとGoogleDriveにとりこんでいってみると。
リノベ雑誌などで見る例は、白い壁にアクセントクロスを入れるぐらいが主流みたいだけど、
私が集めるのは色のついた壁の写真ばかり。
新築マンションでは売りやすいから有無を言わせず白の壁。
でも、住人になった瞬間から万人受けなんて必要ない。
「飽きの来ない」「合わせやすい」はどうでもいい。
最終的に何色かから選ぶときにXさんに相談するとしても、候補は自分で用意したかった。
平日、時間が取れるときにサンゲツ・リリカラ・東リなどのショールームへ行き、
無料でもらえるサンプルを持ち帰り、部屋ごとにマスキングテープで貼っていく。
勝ち抜き戦をそれぞれやっていくと、夫の部屋以外は着々と決まっていった。