昨年、築40年近い首都圏の親族の持ちマンションのリフォームにかかわった。施主の予算の制約もあり、設備は入れ替えるが、間取りは触らず基本的に「新しくする」のが目的。土地勘もなく、施主に納得してもらいたいので、相見積もりをとることにした。

 

まず、大手マンションデベロッパー系列の1社。これがマックスでありえないほど高い目安になるはず。

施主の友人が勧める隣県のチラシ系業者S社。同じく施主の通う美容院を手掛けた事務所。そして、現場マンション近くとおりがかったN社。

 

大手デベ系は、結局現地調査ができず、おおよそで出してもらったためあまり参考にはならなかった。美容院を手掛けた建築士事務所は案件・予算のショボさに恐れをなして逃げ帰り、S社とN社の見積もりを比べることになった。

ぱっと見はS社のほうが安いのだが、「一式」と書いてあるだけだったり、N社ではある項目がなかったり。

間取りを替えないとはいえ、トイレだけのリフォームとは大違いの見積もり項目の多さで、

それぞれの見積もりを突き合わせて、仕様をそろえ比較するのにかなり時間を取られた。

人のお金なので、追加料金がなるべく発生しないよう

細かく仕様を決めていき、最終的に最初の見積もりの1.5倍ぐらいの額になったと思う。

少し高額だったが、見積もりの丁寧さと反応の良さでN社に決めた。

 

この選定の途中で、トイレリフォームで使った見積もりサイトをなぜ使わなかったかというと、

リフォーム業者は見積もりサイトに客につないでもらうだけで、サイトに何割か、かなりの費用を払わないといけないと聞いたから。リフォーム業者からすれば利益率が減るから、抜けるところで抜こうとされるとなると嫌だ。自分の情報ひとつで10万円も20万円もサイトに稼がれるぐらいなら、直接話を連絡して見積もってもらいたいと思ったから。洪水のようなメールや電話も迷惑だったし。