恋はすぐ隣
ポケットセンチメンタルに出ていた、
弓削(ゆげ) 萌(もゆる)と冴(さゆる)兄弟
の物語です。
彼らは本当の兄弟(=義兄弟ではない)ですが、
両親の都合で、8歳の時まで一緒に暮らしていました。
冴はアメリカにいたのでバイリンガルです。
最初の話、「センチメンタルライフ」は萌の視点です。
諦められない気持ちがあり、付き合ってる人と上手くい
かない。そんな時、両親が一時帰国するための家族会議
でサナと部屋を入れ替わります。
冴と一緒の部屋で、萌は
「一緒に寝たら」
といいます。
(二人で一部屋で、ベッドは二段になっています)
たぶん、寝ないだろうという気持ちがあったのでしょうが…
意外にも、冴は
「…仕様がねえなー」
といい、一緒に寝る事に。
「狭いな…(よくこんなとこ二人で寝れるな、あいつら…)」
と言いつつ、眠りますが…
よく眠れなかった萌は保健室に向かいます。
そこには、冴が既に居て眠っていました。
(寝顔なんて初めて見た、昨日背中で感じた吐息が、今目の前
にある)
ドキドキしつつ、顔を近づける萌ですが、あとちょっとの所で
諦めてしまいます…。
(だめだ、自分を許したらもう戻れない、言い訳なんかどこに
もないんだから)
諦めて帰ろうとしたところ、冴がおき上がります。
本当は、冴は起きていたのです…
ポケットセンチメンタル2の時点で、彼らに何かありそうな予
感はしていました。
同性で、しかも兄弟に恋をしてしまったため、思いを打ち
明けられず、諦めることもできないため悩んでいます。
近親ものは、重い話になりがちですが、この話はあま
り重くならない気がします。二人が長い間、離れてい暮らして
いたせいもあるかもしれません…
イラストがかわいく、生々しさがないのが良かったと思います
サナによれば、離れ離れになって、はじめは家族として互いを
求め合っていたはずが、いつの間にかそうなっていたろう、と
のこと。
このあたりに説得力があり、違和感なく話に入り込めました。
次の話「恋の約束」は、視点が冴に変わります。
その後も、些細なことで不安になったりする二人がとっても可
愛らしい。
ポケットセンチメンタル残ろと比べると絵がやや大人っぽくなり
土地神達がいなくなりましたが、かわいらしさもあり、格好いい
時もあり、心温まる作品でお気に入りの一冊です。





