壱〇〇年に一度の暑さの夏らしいのですが、もう八月も終わりに近づいているのに、連日の暑さに参っています。一時のような３８～３９℃はもうなさそうですが、一旦下がってからの３７℃は身に応えます。そもそも３４℃の予報で３７℃まで上がったら、予報の意味ないじゃん。気象庁は、反省してもらいたいもんだ。
久々にレーション(戦闘糧食)の話題です。最近、いろいろ考えてブログも原点回帰するつもりです。もともとは、ミリタリー物や趣味を紹介するブログだったので、そういった話題が多くなると思います。もちろん、ニャンコ話は別格なんで、今後もよろしくお願いいたします。
三年ほど前に、ラシオン(フランス軍の戦闘糧食)をセットで入手いたしました。こんなことは、何度もあることではないので、古くならないうちに喫食して、記録に残したいと思っております。
フランスと云うと、ちょうどパリオリンピックが終わりましたが、選手村やプレス向けの食事がしょぼかったことが話題になっていました。私自身は、ヨーロッパに行ったことはないのですが、ドイツ・フランスに留学した人に聞くと、一部のハイソサエティークラスの方の食事は別ですが、庶民はけっこう質素な食事なんだそうです。フランスだと、朝はクロワッサンに珈琲で済ますのが普通だし、夏場は昼も夜も温食がないなんて当たり前みたいです。大体、パンにパテやテリーヌ、ハムソーセージ、あるいはチーズで済ますことが多くて、野菜もあんまり食べないみたいです。
ラシオンの№3 (Lams Stew and Vegetables)の喫食です。このメニューを、おいしいという方は多いみたいです。開封したのが五月くらいでしたが、中の物の画像を撮ってないみたいなので前の記事なんかを参考にしてください。
まず朝食なんですが、ヨーロッパの戦闘糧食は、シリアルかミューズリーが定番です。２４時間レーションの場合、食べる順とか特に決まりはないですが、シリアルが入っていたら大抵は、朝に食べることになるでしょう。
チョコレート・ミューズリーで、水を１００ｍｌ入れろと指示されています。内容量は１００ｇで、総カロリー４１２㌔カロリーなので朝には十分でしょう。
開封するとこんな感じで、水を入れてみました。米軍のもそうですが、なんで水を入れただけで、こんなにおいしいシリアルが食べられるのか、いつも感心します。シリアルを食べるつもりが、ミルクがないことがあるので、日本のメーカーもこういうのを売ってもらいたいものです。
今回のメインミール、Lams Stew and Vegetables(ラム肉と野菜の煮込み)です。ラシオンを食べたことのある人からは、これが一番おいしいと云われることが多いメニューです。内容量は３００ｇですが、総カロリーについては、明確な記入が見つかりませんでした。
開封するとこんな感じです。オレンジ色のものは人参、白いのがジャガイモ、グリーンピースがいいアクセントになっています。もちろん、大ぶりのラム肉もごろごろ入っていて食欲が高まります。
折り畳み式の簡易ストーブとエスビットの固形燃料で温めます。簡易ストーブと固形燃料は必ず入っていますが、一回使って捨てるのはもったいないくらいしっかりしたものなので使いまわしています。エスビットの固形燃料は、長方体のものが一般的ですが、今回は小判型のものが入っていました。
温め終わりました。決して濃い味付けではなくて、ラム肉と野菜から出た自然のうまみを感じます。ベースは、白ワインで油はバターというよりはオリーブオイルのような気がして、香辛料はそれほど多くなく故障とガーリックが入っています。フランス南部に“ブッフキャロット”という肉と野菜の煮込み料理があるのですが、それに似た感じかな！？ フランス南部はイタリアに近いので料理もイタリア風なんだそうです。あんまり尖った味ではないですが、肉と野菜の自然のうまみで、大変おいしくいただけました。
箱入りのビスケットと、アプリコットジャムです。
ビスケットは三種類で、左がプレーンの塩味、真ん中がシリアル入り、右側がチョコレート入りです。
塩ビスケットにアプリコットジャムを合わせました。塩味に、アプリコットジャムの甘酸っぱさがとてもよく合います。ヨーロッパのレーション(戦闘糧食)のジャムは、ストロベリーかアプリコット(杏子)のほぼ二択ですが、ほとんどアプリコットのような気がします。甘酸っぱい味が好まれるのかな！？ フルーツバーもアプリコット味がけっこう多いです。・・・その弐に続きます。
日課のバトルも終わり、みんなそろっての安らぎの時間です。