昔から、大阪場所は荒れると云われるのですが、今年も大荒れでした。なんで荒れると云われるかというと、冬から春への変わり目で、体調を崩す力士が多いからです。 どうしても年長の役力士が前半から不覚をとることが多くなります。

初日から横綱・照ノ富士と大関・霧馬山が黒星で、横綱は先場所のように立て直すかと期待されましたが、七日目に休場に追い込まれました。最初から万全じゃなかったので予想通りです。大関も酷いもので、最後まで優勝争いに絡めたのは、得意技が変化と云う豊昇龍のみという体たらくです。四人も大関がいて、これの結果は酷いな。貴景勝はやっとこ八勝してカド番脱出しましたが、霧馬山なんか不戦勝をいれて五勝なんて大関の成績ではないですね。

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で、優勝したのは、新入幕で前頭十七枚目の尊富士です。新入幕で優勝したのは、なんと110年ぶりなんだそうです。私もずいぶん大相撲を見てきましたが、大銀杏を結えない力士の優勝は、見たことがないです。入門して十場所で幕内優勝は、歴代一位の記録です。入幕して11連勝も大横綱・大鵬に並ぶ記録です。私は大鵬が現役のころ、幼少ながらTVで視ていましたが、すでに横綱だったので、その前の話になります。十両優勝したから期待はしていましたが、ここまでやるとは恐れ入りました。とにかく前に出るし、相撲が速いんです。首の横の僧帽筋がこんなに張っている人を見たことがありません。十四日目に足首を怪我して、優勝は絶望かと思ったのですが、千秋楽もしっかり押し切って優勝しました。今後期待できる力士なので、足首の怪我がちゃんと治ることを祈りたいな。

 

 

三賞も尊富士と大の里で独占です。これも初めて見ました。

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最後まで優勝を争った大の里もすばらしい。この力士も入幕二場所目なんだよね。先場所も優勝争いして敢闘賞をもらってました。恵まれた体をしているから、大関には大の里のほうが早く昇進すると予想ています。

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上位陣の体たらくを吹き飛ばすような新人の活躍には、拍手を送りたいです。あと、九月場所と十一月場所に優勝争いをした熱海富士を加えて、三力士の今後に期待します。

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朝ごはんの後のデザートに、野ネズミを食べた茶トラは、こんな所でお昼寝です。この仔、もう野ネズミを七匹は捕まえています。きっとお母さんが、ネズミ獲りの名人だったのでしょう。

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二回目の風邪をひいていた茶四郎も、アモキシですっかり治りました。