節分を過ぎて以来、少しづつ春めいてきているような気がします。ただ我が家にはなかなか春はやってきそうもありません。一月十日くらいから早一か月になりますが、山猫トラちゃんの看病と通院に費やしてきて、未だ目途が立たない状況です。私自身も、心身共にやや疲れを感じています。なんとか気晴らしをしようとしておりますが、なかなか気分をがすっきりすることはありません。もちろん、苦しんでいるトラちゃんが一番、大変です。

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入院させて二日たち、トラちゃんを見舞ってきました。トラちゃんは診察室の壁に備えられたゲージに入っていました。「まだ鼻は出るけれど、目はずいぶんきれいになりました。匂いは嗅ごうとするけれど、食べることはできていない。」ということでした。点滴を常に受けているようで、制吐剤とインターフェロンの注射を受けているそうです。見た感じ、けっこう動けている感じでした。

血液検査の結果を知らされました。FeLV(猫白血病ウイルス)は陰性だったけれど、FIV(猫免疫不全ウイルス)は陽性でした。覚悟はしていましたが、やっぱりかという感じです。FIVはいわゆる猫エイズウイルスのことで、人間のエイズウイルスと同じようなものです。猫エイズを発症(感染第三期)した場合は、二か月から長くても六か月くらいで亡くなるそうです。ただキャリアがすべて発症するわけではなく、キャリアのまま寿命を迎える場合も珍しいことではありません。ウチの長女猫グチヨもキャリアでしたが、推定22歳まで発症せず寿命を迎えております。トラちゃんの場合、今の症状がキャリアであることと関係性があるかどうかは、なんとも判断できないという話でした。けっこうショックな宣告でしたが、最悪のFIP(猫伝染性腹膜炎)ではなかったことを喜びたいと思います。(FIPに罹ると一週間から一か月くらいでほとんどが死亡します。)

次に通常の血液検査の結果を教えてもらいました。心配していたWBC(白血球値)は5200でまったくの正常、RBC(赤血球値)が878で正常値でしたが、脱水気味なので、実際はもっと低く、やや貧血気味なのだそうです。肝機能も正常で、以外にもクレアチニン(0.8)や尿素窒素(26.9)も至って正常で、猫のウイークポイントの腎機能がまったく悪くないことが分かりました。ということは、今の不調や食べられないのはネコ風邪をこじらせて治っていないことが原因のようです。ただしFIVのキャリアであることがどの程度因果関係があるのか分からない処が心配されます。「もうしばらく様子を見て食べられるようになったら、一時退院させたい。」ということで帰ってきました。

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一人で寝ている茶四郎です。トラちゃんと六年間以上、片時も離れてくらしたことがないので、たまに探すような素振りを見せたり鳴くことがあります。