オークションで落札した新型(九九式)弾薬盒レプリカですが、前オーナーさんが、油脂で磨きこんでくれていたおかげで、当時の本物もかくやといった風合いになり非常に好評でした。 じつは中田製旧型(三十年式)弾薬盒レプリカも、中古で譲ってもらったものを持っていますが、それはまったく手入れしていませんでした。 
 
それはやっぱりまずいよねってことで、レーザーワックスで手入れを始めたのですが、きれいにはなるのですが、いまいちあんな色にはなりません。 あの濃い茶色はミンクオイルだろうと思うのですが、ミンクオイルは気をつけないとしみやむらになったり、つけすぎると革がクタクタになりすぎて、腰のない革になってしまうこともあるようです。 まあ、あせらずに気長に手入れして、いい感じになったらまた紹介したいと思います。 
 
さて前置きが長くなりましたが、第二弾は弾薬盒を所有したらぜひやってみたかったことです。 やっぱ弾薬を入れてみたいですよね。 サバイバルゲームをやる人に『日本軍の弾薬盒は入れるものがないんだよな。』とよく聞きます。 タナカのガスライフルの弾倉は大きくて、前盒に入らないし(後盒にはかろうじて入ります。)、鍵や小銭入れを入れるとか、飴玉かガム、リップクリームなんかしか入りません。
 
そりゃねえ、弾薬を入れるデザインなんだから、他のものはうまく入るものはないですよ。 かといって、ライフル弾のダミーカットリッジは、30-06弾が2クリップ分(ガーランド用8×2)しか持っていません。 タナカの九九式用が2クリップあったけど、行方不明です。 あれこれ考えて思いついたのがこれです。
 
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マルシン製エアーコッキングKar98K用カートリッジ30発です。 クリップも6個あったので、これで前盒一個はいっぱいになるはずです。
 

 
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これはドイツの有名なモーゼル7.92mm弾をモデルにしたカートリッジですが、第二次大戦のころのボルトアクションライフルは大なり小なり同じようなサイズ(全長80mm前後、リム径12.0~13.7mm)の弾丸で、ほとんどが5発ずつクリップ(装弾子)にまとめられて運用されました。 日本軍の場合は6.5×51mmセミリムド弾と7.7×58mmリムレス弾でしたが、双方全長80mmぐらい、リム径は12.1mmでクリップは共用でした。 つまりこの弾藥盒に第二次大戦当時のライフル弾はほとんど入ったと思われます。 実際に満州国軍では日本軍用弾薬盒にモーゼル7.92mm弾を入れておりました。
 
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後盒に5×6≒30発入れてみましたが、壮観ですね。
 
実際には3クリップ15発づつ紙箱に入っていましたので、紙箱入り4個(60発)が収納されていました。
 
レプリカなので実際の弾薬を入れることはまずないわけで、ダミー弾でないのが残念ですが、ミリタリー好きとしては、貴重な画像が撮れたと思います。