年末年始にオークションで入手したものの紹介の第二弾です。 中田商店製の新型(九九式)弾薬盒レプリカです。 私が本格的に中田商店の日本軍レプリカ装備を収集し始めた四~五年前は、ネットの方の在庫が軍服にしろ、軍靴、弾薬盒はまったくありませんでした。 ここ一年ぐらいは軍靴、エンピ、弾薬盒についてはたまに入荷するようになり、この年末に新品で弾薬盒を購入予定でした。 たまたまオークションを覗いてみると新型(九九式)弾薬盒の中古品が出ており、入札しておいたら落札できたしだいです。
 
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中田商店には三十年式弾薬盒(三八式)新型(九九式)弾薬盒がありますが、これは新型(九九式)弾薬盒で九九式短小銃が配備され始めたころ配備されたため九九式とか新型、海軍型などと呼ばれます。 旧型が廃止された訳ではなく、またそれぞれが三八式、九九式弾専用という訳でもないようです。 どちらの弾薬も両方とも入りますし、むしろ三十年式の方が大きく中も余裕があります。 新型(九九式)のほうが材料を節約している印象があり、戦時簡略型なのかもしれません。
 
私が落札した中古の話に戻りますが、良く油脂類で手入れしてあり、本物のような色になっています。 私は新品にこだわりませんので良い買い物をしたと思います。
最近は中田製もすべて支那製になりましたので、以前のものなら国産ということになり、その方がうれしいですね。
 
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前盒の中はこんな感じです。 5発ずつのクリップが6つ入り、一つで30発、左右で60発入っていたわけです。
 
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後盒は三十年式、新型(九九式)ともに同じデザイン・大きさに見えます。 あえてデザイン、大きさなどを変える必要がなかったのでしょう。 日本軍では小銃弾は3クリップごとに紙箱に入って支給されたので、後盒には紙箱のまま4箱(12クリップ)60発収納され、消費された分を前盒に移して使用いたしました。 もちろん前盒も紙箱のまま収納できました。
 
後盒には鉄製、ベークライト(樹脂)製の油缶がつけられています。 また銃手入れ用の工具が取り付けられるようになっていたものも作られました。 この油缶は明治期には小型のものが使われており、当然後盒のストラップも小型用でした。 初期の中田製レプリカに油缶が小型用のものが作られた時期があり、それには昭和期の大型の油缶はつきません。 現在は昭和期のもののレプリカとなっています。