ミリタリーものを収集するのに便利な方法の一つがオークションなのですが、最近は収集熱が過熱しすぎないように、あまり覗かないようにしています。 しかし年末から正月にかけて予算を決め数点入札しておいたら以外と多く落札できました。 今回の紹介品もその内の一つです。
 
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日本陸軍の水筒は昭和5年から採用された昭五式水筒が有名ですがこれはそれ以前、明治30年代から昭五式水筒採用まで正式装備だったものです。 名称については昭五式に対して『旧式水筒』『30年式水筒』はたまた形が似ているので『とっくり水筒』などと呼ばれております。 これの正式名称ははっきりしておらず、ただの『兵用水筒』だったのかもしれません。 九二式飯盒以前のものが旧式飯盒といわれるように陸軍は昭和になるまであまり名称にこだわらなかったようです。
 
明治期のものは明るい橙色(くすんだオレンジ色)だったそうで、年を経ると黄色っぽいカーキ色、茶色などに変化してきます。 昭五式が採用された後は、革製だったスリングベルトがコットン製に代わり二線級装備として使われました。
 
この水筒は色が茶色でスリングベルトがコットンと革のコンビネーションになっています。 布が一部スフ(人絹)で革製の尾錠止めが失われていますが、塗装もそこそこ残っておりまあまあの状態ですね。
 
旧式水筒はなかなか予算以内で、程度の良い物が手に入らなかったので、今回はラッキーでした。