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日本陸軍の便利グッズと言ったらこの携帯天幕だと思います。作戦中は一人1枚携帯し、付属品として、連結式木製の支柱2節、木製の控杭(ペグ)2~3本1本があります。
 
1枚で一人用テント(ただし横にはなれず)、2枚で2人用、3枚で3~4人用、4枚で4~5人用、最終的には24枚で38人用幕舎まで構築することができました。
 
この携帯天幕は昭和17年製で、資源節約のためロープ通しが金属から四角い皮製に変えられています。150cm四方で四隅に太めのロープが付きその他に一辺に7個小ロープ通しが付きます。接する二辺にのみ小ロープが付けられ別の天幕のロープ通しに縛着することで組み合わせられます。 ロープがすべて残っているものは少ないようです。
 
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携帯天幕はテントに利用する以外に、簡易雨衣にしたり、物資の運搬や就寝時の敷物にするなど様々な用途にもちいられました。雨衣として使う場合上の写真にあるループ状のロープを首に巻き、前を合わせて使いました。
 
ドイツの個人用テント(ツェルトバーン)も首を通す穴があってポンチョとして使えます。テントとして1~24枚まで組み合わせられるのもそっくりですので、たぶん日本陸軍がまねしたんではないかと思われます。