昔バイトの面接の時、「カフェの仕事をしたいので、ここでのバイト経験を活かしたい」と言ったら笑われた。


笑った、というより呆れていた。


「みんな同じこと言うんだよね。カフェ、カフェってバカの一つ覚えみたいにみんなやりたがる」


全否定はしない。


中には安易に考える人だっている。


私は違う!かというとそれさえ疑問が残る。






店を持ちたいと思ったのは中学の頃。


意識し始めたのは高校の頃。


高校卒業後の進路で、私は二つ進みたい道があった。


あちこちの学校説明会にも行った。


悩み悩んで、調理学校を選んだ。


「何があっても絶対諦めない」方を取ったのだ。


けれど少しも道を反れずに進めたかといえば、全然。


思った以上のハードな生活に耐えきれなくなった。




いろいろあったが、今自分で店を持って七年目が経とうとしている。


その七年も何度悔し泣きをしたか・・・・。


自分の決めたことが上手くいかず、必死になって取り組んでも結果が出ず。



「本当にこれが私の進む道なのか」


そう思った三年目、保育園の頃の自分を思い出した。


その頃の記憶なんてほとんどない私が一つ、すごい楽しいと思えたことがあった。


バザーで、お店屋さんごっこをしたことである。


紙のお皿に、市販のおかしとおもちゃの食べ物をのせて、お客さんに持っていくのである。


高揚感があった。


常に冷静でしらけ顔な私が楽しくてはしゃいだ。


何をしてあげてもつまらそうな子、と言われた私が・・・・。


何十年もの間忘れていたが、原点はそこだったのだ。



つまり話は戻るが、何かを続けるには強い思いと喜びが必要なのだと思う。


私が得意だったのは短距離走ではなく、長距離走だった。


苦しくても粘り続ける力がいる。


ダメだと思った時諦めるくらいの気持ちならやめたほうがいい。


リスクが大きすぎる。


でも、自分を信じて信念を貫き通せるなら、いつか自分が目指していたものを手にできるかもしれない。


「この世に100パーセントと言えるものなんてない」


誰かの物差しが私の可能性を否定しても、自分がそうではないと思ったらそれが正解なのだ。



カフェの仕事に限らず、何においても人はそうして何かに向かっているのかもしれない。