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プログレッシブBBSの思い出_ピンク・フロイドmemorandum

  
【ピンク・フロイドについて語り合おう】
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プログレッシブ・ロックとオールディーズの魅力再発見の日々……
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ピンク・フロイドのオフィシャル・アルバムとシングルの曲のなかで、タイトルがBで始まるものは7作品前後。
いちばん有名なのは、73年3月にリリースされたアルバムの2曲目でしょうか。2005年のライブ8で演奏された4曲の中でも最初に歌われました。
それから、67年のデビューアルバムに収録されて以来、その後のコンピレーションアルバムに3回収録されている曲も、よく知られていると思います。
ほかにも、コンピレーションアルバムで初めて公式音源になった60年代末の曲とか、80年代の始めに映画化されたアルバムで「Comfortably Numb」のひとつ前にある曲とかがあるのですが、きょうは、72年の映画に使われた曲から選んでみました。




LA VALLÉE / THE VALLEY (1972)

Directed by Barbet Schroeder

これはちょっと貴重なフランスのポスター。紅い羽根が炎のようですね。


OBSCURED BY CLOUDS

Pink Floyd music from the film 'La Vallée'
Released:
June 3, 1972(UK) June 15, 1972(US) July 10, 1972(Japan)



というわけで、アルバムの中では3曲目、映画でも3番めに流れる曲、「Burning Bridges/炎の橋」です。
『Obscured by Clouds/雲の影』は、映画のほうが当時の日本では公開されなかったこともあって、なんとなく影の薄いアルバムになってる感じですけど、1曲目の低音のイントロを聴いたとたんに引き込まれてしまうのです。

映画のサウンドトラックとしては69年の『More』もありますが、どちらかというとボーカル曲のほうがインパクトがあって佳作ぞろいなんですよね。
『Obscured by Clouds』は、逆に、インストゥルメンタルの曲のほうが印象に残るという感じです。
とはいうものの、ボーカル曲のなかにも、リック・ライトの奏でるイントロの心地よさで引き込まれてしまう曲があります。
それが、「Burning Bridges」なのです。


この映像は、『雲の影』というタイトルに合わせて作られたのでしょうね、雲のやさしさに包まれる感じなんですけど、終盤のまとめ方がドラマティックでいいなと思いました。


Pink Floyd - Burning Bridges (03:22) Video making by Au2maticpilot



映画『La Vallée/ラ・ヴァレ』は、こういう内容です。

ヴィヴィアーヌは、フランス領事と結婚している平凡だが幸福な若妻だった。ある日、彼女は趣味の骨董品蒐集のためにニューギニアに出かけた。山の小さな町で買い物をしていたとき、彼女はオリヴィエという青年に出会う。オリヴィエは、探検隊の隊長ガエタンとともに地図の上でも未だに空白の幻の土地にある谷を発見するため、旅に出ることを彼女に打ち明けた。強く好奇心を刺激されたヴィヴィアーヌは、同行することを決意する。探検隊は、必要最少限の荷物だけを持って勇気を武器のかわりに、凍てついた峠を越え、未知なる暗い密林へと進んで行った…。




「Burning Bridges」は、00:09:50 -00:13:00あたりで流れます。
外交官夫人のヒロイン、ヴィヴィアーヌが、青年
オリヴィエの自宅(テント)を訪れ、とてもきれいな羽根を見せてもらって、魅了されてしまうシーンです。
山の奥地にいる
(たしか風鳥とかいう名前の)めずらしい鳥の羽根。
青年の言う、雲に覆われた谷まで行けば見られるんだよ、みたいな台詞も、このシーンで出てきます。


La Vallée - The Valley (Obscured by Clouds) - Music by Pink Floyd (01:45:39)





BURNING BRIDGES

  Pink Floyd 1972 Lyrics/Music: Wright, Waters
Vocals by: Gilmour, Wright


Bridges burning gladly
Merging with the shadows
Flickering between the lines
Stolen moments floating softly on the air
Born on wings of fire and climbing higher

Ancient bonds are breaking
moving on and changing sides
Dreaming of a new day
Cast a side the other way
Magic visions stirring
Kindled by and burning flames rise in her eyes

The door that stands a jar
The walls that once were high
Beyond the gilded cage, beyond the reach of ties
The moment is at hand
She breaks the golden band

Lyric Data: http://pinkfloydhyperbase.dk/albums/obscured.htm

 


   炎の橋


燃えあがる橋の紅い炎が
影と混じりあいながら
なまめかしく煌めいている
静止した時がゆっくりと宙を漂い
新たに産まれた炎がゆっくりと昇っていく

古き時代の束縛が解かれ
新しき時代へと道をゆずり渡す
これから訪れる新しき日々への夢が
次々とふくらんでゆく
奇妙な幻覚が心をあおりた立て
彼女の瞳の中に燃える炎が生まれる

かつては高くそびえていた城壁
その壁に細く開けられた扉がある
あの金箔のカゴの向こうに……
時さえも届かないはるか彼方に……
今こそ 未知へと通じる扉をくぐる時だ
彼女は黄金の絆を自ら断ち切った


山本安見訳『ピンク・フロイド詩集』より
(1978 シンコーミュージック刊)





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