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プログレッシブBBSの思い出_ピンク・フロイドmemorandum

  
【ピンク・フロイドについて語り合おう】
【プログレ、ジャケットの名盤】その他のログを読みながら
プログレッシブ・ロックとオールディーズの魅力再発見の日々……
〈ザ随筆〉での執筆記事も再録準備中.

2013-09-07 執筆開始
2019-06-02 動画デッドリンク修正

 

 

 

 

 

 

 

 


 


久しぶりに長いブログタイトルですが、本文も長くなりそうなので、こういう内容になりますというアウトラインからお話しますね。
 

今回の記事は、ロジャー・ウォーターズのコンセプトアルバム『ラジオK.A.O.S』が中心です。久しぶりに聴いてみたので、なんだか新鮮な感動がありました。
でも、ごめんなさい、具体的にここが好きとかの感想はまだまとまっていないので、記事の前半は、アルバムの概要について、日本盤に含まれているライナーノーツからの引用で紹介します。
音源については、ひとつ前の記事で紹介した1曲と、4曲入りVideoEPの紹介になります。歌詞の大意などはいずれ加筆するかもしれません。
後半では、
ザ掲示板のスレッド「ピンク・フロイドについて語り合おう」からのログを紹介します。


 

ラジオK.A.O.S』収録曲のなかでは、ひとつ前の記事「Happy Birthday to ROGER WATERS紹介しているWho Needs Information?」がいちばん好きです。
歌詞よりもサウンドが心地よいというか、軽快なのに重厚というか、シングルでもリリースされただけあって、
Who Needs Information? のリフレインが気持ちよくて……。
Happy Birthday to ROGER WATERSのなかでは書きそびれてしまいましたが、この曲はアルバムのなかでもけっこう重要なポジションになっているのです。具体的なことがらは、あとでお話しますね。


 

では、アルバムの外側から見ていきましょうか。ジャケットのデザインは、ケイト・ヘップバーン。ダブルジャケットの表面と裏面に、モールス信号をあしらっています。
翻訳すると、表面は「ROGER / WATERS / RADIO / KAOS / WHONE / EDSINF / ORMA / TIONTH」、
裏面は「EPOWE / RSTHAT / BEHO / METHETI / DEISTU / RNING / RADIO / WAVES」。
表裏通してみると、作者名、アルバムタイトル、2曲目「Who Needs Information?」4曲目「The Power That Be」6曲目「Home」8曲目「The Tide Is Turning」。
ロジャー、この4つの曲が特に重要なんだよ、と言いたいのでしょうか?

 

 

 Album "Radio K.A.O.S." by Roger Waters(1987)
 

収録曲

(1) Radio Waves / ラジオ・ウェイヴ   
(2) Who Needs Information? / 誰がそんな情報を必要としてるんだい?
(3) Me Or Him / 彼か、もしくは私が…
(4) The Power That Be / 予知能力
(5) Sunset Strip / サンセット通りにて   
(6) Home / ホーム~誰にでも国は存在する~
(7) Four Minutes / 4分間のシミュレーション・ゲーム
(8) The Tide Is Turning (After Live Aid) / 流れが変わる時~ライブ・エイドが終わって~  


 

次に、ライナーノーツを読んでみましょう。
2005年版の紙ジャケットCDには、LPのときの解説と新規書き下ろしの解説が載っています。
二つの解説から、アルバムの内容に触れている部分を引用します。


 

 さて、アルバムのコンセプトだが、タイトルにあるように、全体が南カリフォルニアにある架空のラジオ局、“ラジオK.A.O.S”を中心に繰り広げられるストーリーが主軸となっている。主人公のビリーは身体障害者で、双子の兄の世話を受け英国で生活していたが、兄ベニーが殺人事件に巻き込まれたために、一転してカリフォルニアの伯父の元に送り込まれる。ここで、肉体が電波と交信可能という自己の超能力を知ったビリーは、ラジオのD.J.ジムと共に、自分たちのラジオ局K.A.O.Sを設置して、電波を支配して人々の心をコントロールしようとする権力と戦うのであった。
 以上のようなストーリーを中心に、歌詞の中には、これまでのピンク・フロイドのアルバムに見られたような強烈な世相批判の言葉が散りばめられている。英国の現状と共に、ラジオに象徴されるアメリカのマス・メディアも強烈にやっつけており、特にD.J.ジムが、自分の本来の局であるKMETのフォーマットを、ロックン・ロールから強制的にニューエイジ・ミュージックに変えさせられようとしているくだりは笑わせる。これは、こうしたジャンル分けを行なうアメリカ音楽界に対する、英国のアーティストの皮肉なのだ。

 

↑ 1987年6月 原田洋一

 


 さて本作『ラジオK.A.O.S』だが、上記のディスコグラフィを見てもらえればわかるように、ウォーターズの純然たるソロ・アルバムとしては、Bに続き2作目となる作品だ。1987年6月にリリースされ、全英25位、全米50位を獲得している。本作の発表された3ヶ月後にはギルモア組フロイドの『鬱』がリリースされているが、ウォーターズもギルモアも、互いに対抗意識を見せながら、力作を制作したといっていいだろう。ちなみに1988年には、本作の(1)(5)(7)(8)を収録した4曲入りの映像作品もリリースされている。
 この『ラジオK.A.O.S』はウォーターズお得意のコンセプト・アルバムだ。身体に障害をもった主人公のビリーは、英国で双子の兄ベニーとともに暮らしていたが、兄が殺人事件に巻き込まれ、カリフォルニアの伯父の家で暮らすことを余儀なくされる。やがてビリーは、自分に電波と交信する超能力があることを知り、DJのジムと協力してK.A.O.Sというラジオ局を作り、電波を通じて社会を支配しようとする権力と闘う。こうしたストーリーは、人気SF作家フィリップ・K・ディックの『ブラッドマネー博士』からヒントを得ているようだが、アルバムにはウォーターズ自身によるストーリーの説明がついているので、それと歌詞とを合わせて読めば、いっそう内容を深く理解できるだろう。
『炎』収録の「ようこそマシーンへ」以来、ウォーターズの歌詞は文明批判・資本主義批判的な要素を濃厚にしてきたが、本作もそうした傾向の延長上にある作品だ。本作において既成の大手のラジオ局は、人々の思考を画一化しようとする権力的マス・メディアの象徴のようなかたちで登場する。そうした見えない敵に立ち向かう、主人公ビリーとDJジム(実際の人気DJ、ジム・ラッドが好演)とのドラマチックなやりとりが、本作の聴きどころである。

 

 

↑ 2005年3月 立川芳雄

 

 

 

ロジャー・ウォーターズ『ラジオK.A.O.S』紙ジャケットCDライナーノーツより
MHPC692 Sony Music Direct (Japan) Inc

 

 


 

フィリップ・K・ディックロジャーの愛読作家の1人なんでしょうね。代表作のほかにはほんの少ししか読んでいませんけど、わたしも好きです。
ああ、なんだか急にSF小説の話がしたくなってきました。最近わたしが読み直しているジェームス・P・ホーガンの長編のこととか……(いずれこのブログでもお話したいです)。

ロジャーの
SF好きは、むかしから有名ですよね。
フロイドのアルバム解説書などにはよく出てくることですが、2ndアルバム『神秘』収録曲のタイトルには、エドガー・ライス・バロウズの火星シリーズの一節とか、ウイリアム・バロウズの作品『ソフト・マシーン』の一節とかが使われているそうです。


原田洋氏、立川芳雄氏がそれぞれに要約を紹介しているストーリーの全容は、ディスクを収納するインナースリーブに掲載されています(写真中央参照。四段組テキストのいちばん左側。その右側に歌詞があります)。

 

 

 

 

 

 

Fold-open poster of the world. Black LP-style inner sleeve with lyrics
 


ストーリーの全文は次のようなものです。
日本盤のライナーノーツでは、歌詞の対訳の前に、和訳も掲載されています。
歌詞を読むだけではわかりにくい部分がだいぶ見えてくるので、詳細についてはいずれ加筆したいと思います。


このストーリーの冒頭では、主人公ビリーの兄ベニーが鉱山で働いているアマチュア無線家であることがわかるので、ビリーに電波交信の超能力があることがわかったというのも、兄のおかげではないかと思えます。

 


Radio KAOS  by Roger Waters
 

Benny is a Welsh coal miner.  He is a radio ham.  He is 23 years old, married to Molly.  They have a son, young Ben, aged 4, and a new baby.
They look after Benny's twin brother Billy, who is apparently avegetable.  The mine is closed by the market forces.  The Male Voice Choir stops singing, the village is dying.

One night Benny takes Billy on a pub crawl.  Drunk in a brightly-lit shopping mall, Benny vents his anger on a shop window full of multiple TV images of Margaret Thatcher's mocking condescension.  In defiance, he steals a cordless 'phone.  Later that night, Benny cavorts dangerously on the parapet of a motorway footbridge, in theatrical protest at the tabloid press.  That same night, a cab driver is killed by a concrete block dropped off a similar bridge.
The police come to question Benny; he hides the cordless 'phone under the cushion of Billy's wheelchair.

Billy is different, he can receive radio waves directly without the aid of a tuner; he explores the cordless 'phone, recognizing its radioness.  Benny is sent to prison.  Billy feels as if half of him has been cut off.  He misses Benny's nightly conversations with radio hams in foreign parts.  Molly, unable to cope, sends Billy to stay with his Great Uncle David, who had emigrated to the USA during the war.  Much as Billy likes Uncle David and the sunshine and all the new radio in LA, he cannot adjust to the cultural upheaval and the loss of
Benny, who for him is 'home'.

Uncle David, now an old man, is haunted by having worked on the Manhattan project during World War II, designing the Atom Bomb, and seeks to atone.  He also is a radio ham; he often talks to other hams about the Black Hills of his youth, the Male Voice Choir, about home.
He is saddened by the use of telecommunication to trivialise important issues, the soap opera of state.  However, Live Aid has decynicised him to an extent.  Billy listens to David and hears the truth the old man speaks.

Billy experiments with his cordless 'phone, he learns to make calls.
He accesses computers and speech synthesizers, he learns to speak.
Billy makes contact with Jim a DJ at Radio KAOS, a renegade rock station fighting a lone rear guard action against format radio.  Billy and Jim become radio friends, Reagan and Thatcher bomb Lybia.  Billy perceives this as an act of political "entertainment" fireworks to focus attention away from problems at "home".

Billy has developed his expertise with the cordless 'phone to the point where he can now control the most powerful computers in the world.  He plans an "entertainment" of his own.  He simulates nuclear attack everywhere, but de-activates the military capability of "the powers that be" to retaliate.  In extremes perceptions change, Panic, comedy, compassion.  In a SAC bunker a soldier in a white cravat turns a key to launch the counter attack.  Nothing happens; impotently he kicks the console, hurting his foot.  He watches the approaching blips on the radar screen.  As impact approaches, he thinks of his wife and kids, he puts his fingers in his ears.

Silence.  White out.  Black out.  Lights out.  It didn't happen, we're still alive.  Billy has drained the earth of power to create his illusion.  All over the dark side of the earth, candles are lit.  In the pub in Billy's home village in Wales one man starts to sing; the other men join in.  The tide is turning.

Billy is home.

 



マーガレット・サッチャー女史の名前もこのストーリーに出てくるというところでは、フロイドのアルバム『ファイナル・カット』をふと思い浮かべました。
『ラジオK.A.O.S』でも現役の首相として登場しています。景気が悪くてベニーの仕事も失業寸前。ビリーをさそってやけ酒を飲みに夜の街へくりだして、居酒屋でしたたかに酔ったあとショッピングセンターへ行ったら、ショーウインドウのテレビでサッチャー女史が何か偉そうなことを言っていた、ということになっています。
そのあたりの状況と気分を歌っているのが、2曲目の
Who Needs Information?」なのでした。

 

 

Uploaded on 2010/01/24 by JugbandBlues1968

 

 

歌詞は、カリフォルニアにやってきたビリーがラジオ局のDJジムに身の上話を聞かせるという回想型になっていて、ベニーがサッチャー女史の映っているテレビスクリーンを見て、不愉快さをあらわにして言った言葉を出しています。


 「おい、あそこに映ってるのを見ろよ、どうやって何もないところから何かを作ることができるんだい? 俺は石炭を掘る仕事で地下で働いてるのにさ、誰がそんな情報を必要としてるんだ?」


……ストーリーは、その直後にベニーが腹いせに他人の携帯電話を隠してしまったことがきっかけで、ベニーが殺人事件の容疑者になってしまうという展開になります。

 


収録曲

(1) Radio Waves / ラジオ・ウェイヴ   
(2) Who Needs Information? / 誰がそんな情報を必要としてるんだい?
(3) Me Or Him / 彼か、もしくは私が…
(4) The Power That Be / 予知能力
(5) Sunset Strip / サンセット通りにて   
(6) Home / ホーム~誰にでも国は存在する~
(7) Four Minutes / 4分間のシミュレーション・ゲーム
(8) The Tide Is Turning (After Live Aid) / 流れが変わる時~ライブ・エイドが終わって~  

 


紙ジャケットのアルバムのラーナーノーツでは、立川芳雄氏の解説のなかに「1988年には、本作の(1)(5)(7)(8)を収録した4曲入りの映像作品もリリースされている。」という一節がありました。
その映像を見てみましょうか。
ロジャーのライブと交互に登場するカリフォルニアの情景を眺めながら、4曲を聞くことができます。
各曲の見どころとか聴きどころ、わたしの好きなシーンなどは、また次の機会に……。


 

Roger Waters Radio K A O S Video EP FULL (19:35)

Published on Feb 9, 2013 by myunhivedmind


(1) Radio Waves / ラジオ・ウェイヴ
(5) Sunset Strip / サンセット通りにて
(7) Four Minutes / 4分間のシミュレーション・ゲーム
(8) The Tide Is Turning (After Live Aid) / 流れが変わる時~ライブ・エイドが終わって~ 







それでは、ちょっと久しぶりに、わたしがかつて参加していたザ掲示板のスレッド、「ピンク・フロイドについて語り合おう」のログをふり返ってみます。

フロイドのことなら何でもという主旨なので、メンバーのソロアルバムの話題も時折出てきましたが、いちばん話題になりやすかったのは、やっぱりシドの作品です。
ロジャーもデイヴもリックもニックも、全員が複数のソロアルバムを出しているんですけど、いちばん枚数の多いロジャーの作品がいちばん話題になりにくかったような気がします。

『ラジオK.A.O.S』についても、内容が
話題になったことはありませんでしたが、アルバムタイトルぐらいは登場しているので、その前後のログを引用しますね。






[20] 白蛇 2004/03/24 15:23

『炎』の「葉巻はいかが」でヴォーカルを勤めたロイ・ハーパーってどんな人?
どういう経歴の方ですか?

確か、バンドの友人で、ロジャーの声域が合わなかったから、だとか、デイヴが歌詞の内容が気に入らず歌うのを拒否したから、とかいう理由でロイが呼ばれたと聞いてますが、彼の詳しいプロフィールを知りません。
どなたか、ご存じの方がいらっしゃいましたら教えてください。



[21] はるか 2004/03/24 17:37

シンガーソングライターというくらいしか覚えていませんでしたが、気になって探してみました。ポール・サイモンなどと出会う前は色々とつらい生活だったようですが…とても人望のある交流の広い人のようでちょっとびっくり…。

2001年のアルバムの参加者、ギターでギルモア、リンダ+ポール・マッカートニー 、ビル・ブラッフォード、ケイト・ブッシュ、ジミー・ペイジなど…。で、アラン・パーソンズ、エンジニアで参加でした(お仕事してたんですね♪)。
「ハッツ・オフ」というアルバムです。
(1970年「ZEPPELIN _III」、ジミー・ペイジとロバート・プラントが「ハッツ・オフ・トゥ・ロイ・ハーパー」をやっているのがおもしろいといえばおもしろい…かな)。

    感想
    http://www.d6.dion.ne.jp/~jirowe/reviewpt63/reviewpt63.htm
    http://www.h2.dion.ne.jp/~gianluca/bfolk.html
    試聴(1976年のアルバム)
    http://store.artistdirect.com/store/artist/album/0,,99056,00.html
    試聴(2001年のアルバム)
    http://ubl.artistdirect.com/store/artist/album/0,,1143827,00.html
    バイオグラフィ(英語 (T_T))
    http://ubl.artistdirect.com/music/artist/bio/0,,441299,00.html?artist=Roy+Harper



[22] ping-ping-ping 2004/03/25 03:32


ロイ・ハーパーの「HQ」にはデイヴ・ギルモア、ビル・ブラッフォード、J・ポール・ジョーンズらが参加で、ジャケはヒプノシスです。
「アンノウン・ソルジャー」にはデイヴ・ギルモアのソロの「Short And Sweet」
(ロイ・ハーパーと共作)が収録されていますよ。 

「葉巻はいかが」に参加したのは、白蛇さんのおっしゃるようにもちろん友人だったけど、たまたまスタジオにいたんです。ロジャーの声域が合わなかったのも事実ですが、「狂ったダイアモンド」の録音でヘトヘトになっていたからです。
デイヴは歌詞の内容が気に入らなかったみたいですね。つまり、シリアスなフロイドのイメージを自ら壊す最初の記念すべき(?)歌詞だからです。以後、デイヴは慣れたみたいです。(笑)



[23] はるか 2004/03/25 17:08

ping-ping-pingさん、「HQ」ヒプノシスのジャケット…モノクロっぽい写真で海の上を歩くロイ・ハーパー…シブいですね~ファンサイトで見てきました。

デイヴ・ギルモアもまた交友が広いというか、結構色々なミュージシャンのワークに名前が出てきますね。
(ケイト・ブッシュは、ギルモアがプロデュースしたというので手に取ったのでした)
    
女性ボーカリストとの関わりでは、オール・アバウト・イヴの3rdアルバム「タッチ・バイ・ジーザス」 (1990) 、ギルモアがギターで参加というのもあります。
オール・アバウト・イヴって、80年代後半のデビュー以来、トラッド系+ゴシック系みたいな、わりと正統派のロックをやって来たのですが(ボーカルはジュリアンヌ・リーガン。清らかなパティ・スミスという感じ)、荘厳な雰囲気のメロディもある所為なのか、現在はプログレのジャンルに入ってるケースが多いので、戸惑います…わたしがゴシック方面から出会った所為かな?(ポストプログレというジャンルもなんだかなー(-"-;)

まぁ買った人が気持ち良く聞いてるのならそれでいいと思うし、呼び方は気にしないでおきますっっ(苦笑)

「葉巻はいかが」の歌詞は人気上昇中のバンドのことを歌ってて、 Oh by the way Which one's Pink? などと出てきますけど、「ザ・ウォール」の映画の主人公の名前が Pink になった経緯も、このへんから始まっていたのでしょうか・・・



[24] ナガフキン 2004/03/26 13:21

>>22、>>23 「葉巻はいかが」

ロジャーも後になって自分が歌わなかったことに後悔してるとか。
2年かけてLP作ってるくせに、他の曲で疲れたから歌えないなんて怠慢だよなー。

「炎」にはすでに出来あがってた次の「アニマルズ」に入る「ドッグ」と「シープ」をB面に、「ダイアモンド」をA面にするという案もあったんだよね。
これでは全体のコンセプトはあいまいになっちゃうけど、彼らは結局この頃「狂気」を作り上げてそれが(意外にも)超大ヒットした後、精神的に倦怠期(解散の危機)にあったんだろうね。



[25] 白蛇 2004/03/27 00:25

ping-ping-pingさん、ありがとうございました。
『炎』のレコーディングの時ロイがスタジオにいたとは知りませんでした。

>>24
『炎』のレコーディングは難航を極めたそうで、確かに解散の危機にあったらしいです。
『狂気』に続くヒット・アルバムを作らなければならないというプレッシャーと、前作でやり尽くしたという満足感や虚脱感もあったらしいですし、プライベートでもニックとロジャーは結婚生活の危機にあったそうです。
後になってロジャーは「もし解散していたらアルバム・タイトルは『WISH WE WERE HERE(僕たちがここにいてほしい)』になっていたかもしれない」と言っていたとか。

ほかにも、“Shine On Your Crazy Diamond”のレコーディングでも、事件が起こってます。
最初のレコーディング・ヴァージョンをメンバーが気に入らず、セカンド・ヴァージョンを録り直したのが誰かが誤って2つのトラックにエコーを掛けてしまった結果、セカンド・ヴァージョンもボツ。
再びレコーディングするハメになったそうです。

ミキシングの最終段階の頃、頭の禿げ上がった太目の男がスタジオを訪れ、メンバー達がテープをプレイバックしてベスト・ミックスを得ようとしているのを見て、「なんでそんなに何度も聴き直すんだ? 一度聴いたらそれで十分じゃないか」と意見した。それがシド・バレットでした。



[26] はるか 2004/03/27 04:56

>>25 ミキシングの最終段階の頃
そのときって、最初は、シドって気づいてもらえなかったのですよね。リックは、スタッフの誰かだろうというふうに考えてて、ロジャーが気づいて「シドだよ」って教えてあげて・・・
戸惑うリックに、
シド 「僕はどのパートにギターを入れようか?」
(いまだにフロイドのメンバーだと思い込んでいるらしいけど、自分のギターとかは持ってきていない。)
リック「ごめん、シド。ギターのパートはもう全部録音してしまったんだ」
(これを言うときつらかっただろうなー・・・)
シド 「何か僕にできることがあったら言ってくれよ。いつでも体を空けておくから」
(にこやかに笑顔)
ロジャーは啜り泣きの状態で、テープのミキシングを繰り返している。
シド 「なんでそんなに何度も聴き直すんだ? 一度聴いたらそれで十分じゃないか」
(シドのこの言葉で、ロジャーは、いつでもシドはレコーディングは一発で済ませていたことを思い出す・・・)

「葉巻はいかが」の歌詞 Oh by the way Which one's Pink? (ところで、誰がピンクさん?)という一節は、メンバー達が実際にアメリカのレコード会社の重役から言われたセリフなのだそうです。
結構きついアイロニーですよね(^_^;) 
でも一枚のアルバムとしては、「ようこそマシーンへ」+「葉巻」は、曲の雰囲気が大きく違うことで「ダイヤモンド」や「Wish You Were Here」と、引き立てあう感じになったんじゃないでしょうか。



[27] ナガフキン 2004/03/27 05:46

フロイドの「炎」のジャケのある、風に舞う赤いベール。
その中に女性のヌードが隠されてたんですねえ。なるほど、なるほど。
25年間これ見てますけど今日始めて気が付いた。
(やれやれ・・・<深いため息>)

(最近どこのスレにカキコしてるのか、こんがらってきちゃった。)



[28] ping-ping-ping 2004/03/27 09:17

>>25
 >『炎』のレコーディングの時ロイがスタジオにいたとは知りませんでした。

すいません、「スタジオにいた」と言うと、同じ部屋にいたみたいに聞こえますね。
アビーロード・スタジオの別の部屋で「HQ」を録音していたので、呼びに行ったのでした。
でも、ロイ・ハーパーも録音でヘトヘトになっていたんじゃないのかな? (笑)

シド・バレットがスタジオにいたのは有名な話だけど、バッキングコーラスのベネッタ・フィールズもいたそうですよ。だから彼女もシドを見ているのです。



[29] はるか 2004/03/30 13:47

ベネッタ・フィールズは、「炎」の後はフロイドのツアーでのセッションも行なっていたりしますが、アイク・アンド・ティナ・ターナーに見出されたゴスペルシンガーなのですよね。
「炎」でのコーラスの仕事が来たときには、すでにローリング・ストーンズのアルバムなどに参加していたりする実力派の歌手でしたが、当初はフロイドの名前も知らなかったけど参加して、でも一発で気に入ってしまったのだそうです。

バックコーラスといえば、クレア・トリー…
「虚空のスキャット」ではリードボーカルをつとめていますけど、この曲は、アドリブで歌ったという話もわりと有名かしら?
最初にその仕事のオファーが来た時点ではフロイドの名前も知らなかったという点では、ベネッタと似てるみたいです(^_^;)

クレア・トリーの場合は、アビーロードスタジオへ出かけることになったその日はちょうど日曜日、平日なら一日15ポンドの報酬をもらってきた歌手ですから「日曜日だから倍の30ポンドがもらえるわ」と単純に喜んだそうです。
で、スタジオに行くと、歌詞が無くて、ただコード進行だけ教えられて、「自分がリードギターになったつもりでやってくれ」と言われたそうです(だからスキャットになった?)

その後のクレアは、アラン・パーソンズ・プロジェクト「イヴの肖像」(1979)『Don't Hold Back』、カルチャー・クラブ「Waking Up With the House on Fire」 (1984)『War Song戦争の歌』、ロジャー・ウォーターズ「RADIO K.A.O.S.」(1987)など、けっこう色々な仕事してます。



[30] マルチオ-ディオ 2004/03/30 16:43

フロイドってどのアルバムまでアビ-ロードでレコーディングしてるでしょう?
エコーズの話でエアースタジオの話がでてましたが、考えてみればアビーロードっていうのは当然なんですけど、なんとなくアビーロードでとってたんだあ!?
つくづく最近思います。なんとなくエアーとかの方が似合う気がするんだけどな!!



[31] はるか 2004/03/30 19:06

アラン・パーソンズが、元はアビーロードスタジオに所属するエンジニアでしたから(1968年春、アラン20歳の頃からです)、「原子心母」とかの、彼の名前が出てくるアルバムなら、おおむねアビーロードって考えてもいいのでは?

あと、素朴なギモンでキョウシュクですが(^_^;)、エアー・スタジオの特徴ってどんなとこなんでしょうか?



[32] マルチオーディオ 2004/03/31 01:48

エアーは1969年にジョージマーチンが設立したスタジオでアビーロードがEMIのスタジオであるのに対し、エアーはいわゆる町のスタジオってやつの走りではないでしょうか?!
レコード会社から束縛を受けないっていう意味でね!



[33] ping-ping-ping 2004/04/01 13:23

フロイド所有のブリタニア・ロウ・スタジオで録音したのは、「アニマルズ」だけ?



[34] 白蛇 2004/04/01 15:15

フロイドがアビー・ロード・スタジオを使用してレコーディングしたのは『炎』までです。
(ロジャーのソロ『死滅遊戯』でも使われた。)
ブリタニア・ロウ・スタジオが使われたのは、私が確認している限りでは『アニマルズ』、『ザ・ウォール』、『鬱』、ニックとリック・フェン(元10ccのギタリスト)のプロジェクト・アルバム『プロファイルス~ピンクの進化論』ですが、他にもあるかもしれません。



[35] ping-ping-ping 2004/04/02 07:06

>>34
白蛇さん、ありがとう。わりと多いんですね。
私はニックのプロデュースしたダムドとか、同じくニックのプロデュースのマイケル・マントラとか、フロイド以外のものばかり知ってました。

ひょっとして、ニックのお気に入りとか、投資とか? (笑)



[36] ナガフキン 2004/04/04 16:50

ちょっと思ったんだけど、フロイドの演奏技術ってどんなもんなんでしょう?
他のプログレグループは大概すばらしい演奏技術でインプロヴィゼーションを売り物にしたり、それでメンバー同士でも確執があったりするんだけど、彼らに関してはその辺の情報って聴かないんだけど、プレイテクはどうなんでしょ。うまいの?



[37] マルチオーディオ 2004/04/05 03:57

>>36
確かに演奏テクニックをうりにはしてないけど、プレイスタイルや音質そのものなど独特のものを構築していますよね!
他のバンドの曲をやったら決してうまくないと思います。(?)
でも、逆にコピーもあまりされないんじゃないんですか?
テープエフェクトとかスタジオワークで作られてるサウンドという印象が強いけど、ライブとかでも完璧に再現されてるから、演奏能力は高いと思います。



[38] CadmiumYellow 2004/04/05 11:16

彼らは仲がよかったようですね。
ライブ・アット・ポンペイのインタヴューでそう語られていました。
最後にはロジャーと他のメンバーの間でおこった確執が原因で分解したけど、マネジメントのほうの問題だったんでしょうね。

それぞれの演奏がテクニカルだったというより、アンサンブルとしてバランスが取れていたという気がします。



[39] ナガフキン 2004/04/05 11:33

>>37、>>38
そう言う意味じゃ、彼らってのはビートルズと同じくらい「バンドとして」天才的だったんだろうね。
(ビートルズとは比べられないか?)
傑出したプレーヤーがいるバンドならある程度売れて当然だからねえ。
もちろんロジャーがオピニオンリーダーだろうけど、「アニマルズ」以前は全員イーブンって感じ。
それぞれのメンバーが結束して知恵出し合ってながきにわたって傑作を生み出していった。



[40] 白蛇 2004/04/05 15:21

テクニックがどうか、となると確かに傑出しているとは言えないかも。
デイヴよりスティーヴ・ハウのほうが旨いと思うし、同じリックでもウェイクマンのほうがテクニックは上だし、パフォーマンスでもエマーソンにはかなわない。
ビル・ブラフォードやアラン・ホワイト、カール・パーマーもニックより達者。
ロジャーもグレッグ・レイクには勝ててもクリス・スクワイアには負ける……。


フロイドで天才的なのはシド。シドがフロイドを結成しなければ、その後の名声は絶対になかったと言えると思います。

ところで、UKオフィシャル・サイトに『ファイナル・カット』が追加されてますね。
みなさん、もう見ましたか?



[41] ナガフキン 2004/04/05 16:50

>>40 『ファイナル・カット』
ご紹介ありがとうございました。
当時のプロモヴィデオを通してしっかり見れました。
良く意味わかんないけど最後のほうでサッチャー首相を殺してしまうのはすごいなあ。
あんな映像許されるんかしら、イギリスでは。
ロジャーがM.モンローのファンだったてことがわかりました。
(ほんとこのLP暗いな-。ロジャーの父親に捧げる鎮魂歌でしたっけ。ちょっと退屈だね。)



[42] CadmiumYellow 2004/04/06 11:41

サウンド面では結構斬新だったと思うだけに残念だったです。>>Final Cut

 

 

 

 

 

ここに参加していた方々は、フロイドのこととなるとおしゃべりの材料がいくらでも出てくるのですが、このときは、ロジャーのことを話しましょうという提案があったわけではありません。
さまざまな話題の流れの途中で、ロジャーに関することがらも時折小さな泡のように浮かび上がってくるという感じです。

 

それでも、こうして読み返すたびに何となく心がいやされるような気分になってくるのは、この語らいの中ではロジャーを嫌う人もかばう人もいないからでしょうか。書き込んでいる人たちが、ロジャーのことを独立後もピンク・フロイドという仲間の一員として見ているような気がしました。

 

 

 

To be continued……


 

 

2013.09.07 05:30:57 執筆開始

 

 

 

 

 

 

 


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Happy Birthday to ROGER WATERS